交通

タクシー広告の種類と費用とは?効果やメリットデメリット・活用方法

「タクシー広告の費用やメリットを知りたい」
「タクシー広告はどんな種類がある?」

タクシー広告は、ビジネスパーソンやエグゼクティブ層や富裕層をターゲットにリーチしやすい特性を持つメディアです。しかし、タクシー広告の種類は色々あり、どの広告を掲出して良いかわからない方もいるはずです。

そこで本記事ではタクシー広告の概要や掲出メリットとデメリット、広告の種類や活用方法を解説します。

最後まで読めば、特にBtoBビジネスの集客に優れたタクシー広告についての知識がつき、商品・サービスの販促やブランディングに役立つ広告が掲出できるようになります。

目次

1. タクシー広告とは?

タクシー広告とは、交通広告の中の1つに分類され、タクシーの車内や車体に掲出できる広告です。タクシーは、日本国内で年間14億人が利用する交通機関です。

タクシーに掲出するタクシー広告は、同じ交通広告である電車広告や新幹線広告と比べると当然のことながら露出できる人数はそれほど多くはありません。しかし、タクシー車内という視界が限られるクローズドな空間でじっくりと商品やサービスをアピールできる上に、タクシーを頻繁に利用する経営者や重役などのエグゼクティブ層・富裕層などにピンポイントでリーチできるといった特性を持っています。

タクシー広告にも色々なものありますが、特にタクシーの持つ特性から最近人気が高いのが助手席や運転席後部にタブレットを設置して動画広告を流せるデジタルサイネージ(タクシーサイネージ)です。

かつては首都圏のタクシー会社を中心に活用されていましたが、現在は地方のタクシーにもタクシーサイネージの設置が進んでおり、今後もどんどんデジタルサイネージ広告を利用できるタクシーが増えていくとみられています。

2. タクシー広告の種類

タクシー広告の代表的なものとして以下の広告があります。広告によって強み・特性が異なります。

タクシー広告の種類

  1. デジタルサイネージ(タクシーサイネージ)
  2. ステッカー
  3. 車体ラッピング
  4. 車体リアステッカー
  5. リーフレット・サンプリング
  6. レシート裏面広告

(1)デジタルサイネージ(タクシーサイネージ)

デジタルサイネージ(タクシーサイネージ)広告は、助手席や運転席のヘッドレストについたモニター型のデジタルサイネージを使って掲出する広告です。

デジタルサイネージ広告ならではの動画や音楽を取り入れたインパクトのある広告で、紙のポスターやチラシよりも注目や関心を引く広告を展開することが可能です。また、クローズド空間の中で他の広告に邪魔されることのない状態でターゲットに視聴してもらうことができるため、高い視認性があります。

デジタルサイネージ広告で乗車後すぐに流れる広告は最も注視されやすく、視認率が良い傾向にあるので放映単価も高く、その後は順次掲出費用が低くなります。

(2)ステッカー

ステッカーは、タクシーの車内の窓に掲出できるステッカー広告です。乗車中に車窓を眺めている際に意識しないうちに自然とユーザーの目に入り、高い訴求効果が得られる上に、ステッカーにQRコードやURLを記載することで訪問促進も可能です。

1台あたり月1,000円程度~で始められるので、数あるタクシー広告の中でも低価格で出稿可能なタクシー広告といえます。

(3)タクシー車体ラッピング

タクシー車体ラッピングは、タクシーの全てのドアを用いた広告枠です。タクシー広告の中でも広告面積が大きく、タクシー利用者だけでなく歩行者や他のドライバーにもリーチが可能です。

ただしタクシー広告の中では比較的料金は高めとなっており、1台当たり35,000円/月額程度が相場となっています。

(4)タクシー車体リアステッカー

タクシー車体リアステッカーは、タクシーのリアウインドウ(後ろの窓)部分に貼る広告枠です。タクシーの利用客だけでなく、後続車や歩行者など不特定多数の人へ認知訴求が可能です。

特に、タクシーの後ろについた後続車のドライバーへの訴求力が高く、運転中に自然に目に入るため、「自動車保険」「眠気覚ましドリンク」「視界を確保するサングラス」などドライバー向けの広告をお考えの方に最適な媒体です。

(5)リーフレット・サンプリング

タクシー車内リーフレットは、タクシー車内にリーフレットやチラシを設置し乗客に持ち帰ってもらう広告枠です。運転席・助手席シートの後ろに設置されたラックという手に取りやすい場所にあるため、乗車時間が短い乗客に対しても興味や関心を抱いて持ち帰ってもらえれば高い訴求力を発揮できます。

タクシーの精算時にドライバーによるサンプリングは、直接手渡しとなるためターゲットへ確実に届けられるというメリットがあります。見せるだけでなくサンプルを使ってもらうことで高いアピール力を発揮します。

(6)レシート裏面広告

レシート裏面広告は、タクシーのレシートの裏面に掲出できる広告枠です。タクシーレシートは経費の精算などのために持ち帰る人が多く、受取率は80%~90%と高いです。

受取後だけでなく、経費精算時まで一定期間保管される上に、経理担当者による内容の再確認などタクシー利用客以外にもアプローチが可能です。

3. タクシー広告のメリット3つ

タクシーに広告を掲出することでどんなメリットが得られるのでしょうか。

タクシー広告掲出のメリット3つ

  1. 決裁権のあるエグゼクティブ層や富裕層にダイレクトにリーチできる
  2. 細かいエリアターゲティングが可能である
  3. 強制視認性が高い

タクシー広告は意思決定権を有する層や富裕層をターゲットとし、その情報を認知するきっかけを作ることに長けたメディアです。タクシー広告のメリットを理解して、自社の広告に合っているか確認しましょう。

メリット1. 決裁権のあるエグゼクティブ層や富裕層にダイレクトにリーチできる

タクシー広告の1つ目のメリットは、意思決定権のあるエグゼクティブ層にダイレクトにリーチできることです。そのため、タクシー広告はBtoC(対消費者向け)よりもBtoB(対企業向け)サービスを宣伝できる交通広告として活用されることが多いといわれています。

一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会が実施した「タクシーに関するアンケート調査」によると、会社経営者の約半数以上が月に10回以上タクシーを利用すると回答しており、ビジネス上の意思決定者層にとってタクシーは欠かせない移動手段となっています。また、タクシー利用者の中のビジネス上の意思決定者層の割合は、コロナ禍前の2019年は31.7%でしたが2021年には41.0%に増加しています。(参照:タクシー利用者に関するアンケート調査:GROWTH調べ

そのため、タクシーに広告を掲出すれば、企業で重要な意思決定権のある経営層や富裕層などの層に対して、商品・サービスの紹介やブランディング、イベント告知などの目的を達成しやすくなります。さらに、何度も接触するものに対して信頼性や親近感を感じるザイオンス効果によって企業や商品やサービスに対する認知度や好感度を高めていくことも可能です。

BtoBサービスの選定には意思決定権を有する層の認知度が大きな影響をもたらすため、経営者層へのダイレクトなリーチができるタクシー広告は、企業の知名度や認知度を高めるために大きな役割を果たす広告手法といえます。

メリット2. 細かいエリアターゲティングが可能である

タクシー広告の2つ目のメリットは、細かいエリアターゲティングが可能であることです。タクシーは会社によって法律で営業エリアが定められています。つまり、営業エリア内で乗車もしくは降車する利用者に限定して営業活動が可能であるため、営業エリアにある企業に合わせてエリアを絞った広告展開が可能です。

費用対効果の高い広告を掲出するには、営業エリアにどのような企業・業種が多いのかを把握し、ターゲットとなる企業の多い営業エリアとするタクシーに広告を集中して掲出することが効果的です。

ただし、営業所ごとの出し分けはすべての広告種類でできるわけではありません。また、現在のタクシー広告のメイン商材であるタクシーサイネージでは、営業所ごとの出し分けができません。

メリット3. 強制視認性が高い

タクシー広告の3つ目のメリットは、強制視認性が高いことです。タクシーの車内に出稿するデジタルサイネージ広告やステッカー広告、パンフレット広告は、クローズドな空間の中で他の広告にも触れることがなく自然と目に入るなど広告を見てもらえる条件が揃っています。

また、乗車中は座った状態・リラックスした状態で乗客は広告を接することで集中して広告を見てもらうことができるため、普段なら読み飛ばされてしまうような詳細な情報も伝えることができ、広告内容への高い理解を得やすいというメリットもあります。

さらに、タクシーサイネージの場合、前の席のヘッドレスト裏という近い位置で動画が流れることで、自分自身に向けて直接的に情報を発信されているように感じ、より強く興味や関心をひくことが可能です。

4. タクシー広告のデメリット2つ

タクシー広告には、タクシーの特性だからこそのデメリットもあります。

タクシー広告のデメリット2つ

  1. タクシーデジタルサイネージ広告の料金が相対的に高い
  2. 不特定多数への訴求力はない

デメリットがわかっていれば改善・対策をとることは難しくはありません。

デメリット1.タクシーデジタルサイネージ広告の料金が相対的に高い

タクシー広告の1つ目のデメリットは、タクシーデジタルサイネージ広告の料金が相対的に高いことです。

タクシー広告はタクシーの窓ガラスなどに貼る車内ステッカーなどは安く利用できますが、タクシーサイネージの料金は1週間で最低でも数十万円~が相場となります。特にエグゼクティブ層が何度も利用することの多い首都圏ではタクシー広告の掲出料金が高くなる傾向が強いです。

しかし、タクシー車内のデジタルサイネージ広告は、効率的に企業の商品やサービスの認知度を高め、ブランディングを行うには非常に有効なメディアです。タクシー広告のデジタルサイネージの掲出費用をできるだけ抑えたい場合は、2本目以降に流れるプランやランダムに流れるプランなど選ぶのも1つの方法です。

デメリット2.不特定多数への訴求力はない

タクシー広告の2つ目のデメリットは、不特定多数への訴求力はないことです。タクシー広告は、タクシー自体が電車・新幹線やバスなど他の交通手段に比べると利用者層や利用回数が限定されるため、できるだけ多くの人に広く浅くPRしたい場合の広告手段としては不向きです。

タクシー広告を掲出する時は、自社の商材とターゲットのマッチ度を考えて出稿するようにしましょう。

5. タクシー広告の2つの活用方法

タクシー広告をより活用するためにおすすめの方法を紹介します。

タクシー広告の活用方法

  1. SaaS業態で、決定権者への認知により成約率が向上を狙う
  2. メディアタイアップによる、費用を抑えた広告展開

活用方法1.SaaS業態で、決定権者への認知により成約率が向上を狙う

タクシー広告の1つ目の活用方法は、SaaS業態で、決定権者への認知により成約率の向上を狙う方法です。タクシー広告のよくある事例です。

決定権者(経営者や役員、役職者など)に企業名などを認知しておいてもらうことで、商談時やコンペ案件の成約率を高めることができます。

活用方法2.メディアタイアップによる、費用を抑えた広告展開

タクシー広告の2つ目の活用方法は、メディアタイアップによる、費用を抑えた広告展開を行う方法です。メディアとの提携によるオリジナリティ溢れる広告は、タクシー乗客の興味や注意を引きやすく、広告を集中してもらうのに効果的な手法であり、近年のトレンドとなっている活用方法です。

通常の宣伝動画とは異なった角度の訴求ができるので乗客に与えるインパクトも大きく、料金も150万円~と安いのでご興味のある方はご検討ください。

6.タクシー広告(タクシーサイネージ)の費用相場

タクシー広告の費用は、タクシーの営業エリアや広告掲載期間など様々な要因で変動します。例えばタクシーサイネージを首都圏で1週間動画を配信する場合、掲出費は300~700万円程度/1週間が相場です。

一見、高いように思えますが、費用対効果に満足してリピートする企業もかなり多いです。

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費用が不安な場合や、どのタクシー広告を掲出すれば良いのか分からない場合は、オーマッチにお気軽にご相談ください。

7. タクシー広告のリードタイム

ここではデジタルサイネージを例にしてスケジュールをご紹介します。目安として参照してください。

(1)問い合わせ・広告主審査:3〜4週間前

最新の空き状況がわかります。希望の日程で広告掲出が可能かを確認しましょう。

同時に、媒体社による広告主審査があります。広告の対象となる商材名やその商材のURL、希望する広告メニューを伝えましょう。

(2)仮押さえ:3週間前

無事に広告主審査を実施したら、広告枠を仮押さえしましょう。

(3)デザインの提出・審査:3週間前

広告主審査の次は、広告内容の審査があります。仮押さえ後、3営業日以内にデザインデータを提出しましょう。

(4)申し込み:2週間前

無事に審査を通過したら、正式に申し込みをして広告枠を確保しましょう。

(5)最終版デザインの提出:2週間前

実際に掲出する広告デザインのデータを提出します。

(5)掲出開始:当日

広告が掲出されます。

(6)支払い

広告プランナーまたは媒体社から請求書が送付されます。

8. タクシー広告の審査基準

タクシー広告には審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。

タクシー広告で掲出できない広告

  • 公序良俗に反するもの、通行者や公衆に不快の念を与えるもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
  • その他、媒体社が不適当と認めるもの。

多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。タクシー広告を出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように上記の点に気を付けましょう

エグゼクティブ層に効果的にリーチ可能なタクシー広告で訴求力の高い広告を

タクシー広告は、同じ交通広告の一種であるバスや電車と比較すると一度にリーチできる利用者数は少ないものの、企業の意思決定権を有する経営者層などエグゼクティブ層や富裕層の見込み客に効率的にリーチできる優れたメディアです。

特にターゲットとなる企業の多いエリアで営業しているタクシーに集中的に広告を掲出すれば、タクシーを繰り返し利用することが多いエグゼクティブ層に対し、反復訴求効果・ザイオンス効果によって企業やサービスなどの知名度や認知度を飛躍的に高めることが可能です。

ただし、より高い広告宣伝効果のあるタクシー広告を出すには正しい場所や方法の選定が不可欠です。

自社の商品やサービスの認知度アップやブランディングなどを目的としてタクシー広告を掲出したいとお考えの方は、ぜひ『オーマッチ』にお気軽にご相談ください。

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