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電車広告の種類一覧と費用目安|費用対効果を高める3つのコツも紹介

「電車広告の費用目安はどれくらいなのだろう?」
「電車広告の費用対効果をより高める方法は?」

電車広告は同じ鉄道会社でも、路線の利用者数や広告枠の位置によってかなり費用に幅があります。また高額な広告費用を払うのであれば、費用対効果の高い広告作りにも力を入れなければなりません。

この記事では代表的な電車広告10種類と費用目安の解説、東日本と西日本の広告費用相場、費用対効果を高めるコツを紹介します。

電車広告の費用を把握して、自社サービスに適した広告を運用しましょう!

1. 代表的な電車広告10種類と料金費用目安

代表的な電車広告10種類と料金費用目安を紹介します。大体の費用感をつかんだうえで、掲出する広告枠や掲出方法を検討しましょう。

代表的な電車広告10種類と料金費用目安

  1. 車体広告
  2. 中吊り広告
  3. まど上ポスター
  4. ドア上広告
  5. ドア横ポスター
  6. ステッカー
  7. 電車内ビジョン広告(デジタルサイネージ)
  8. 広告貸切電車(中吊りジャック・トレインジャック)
  9. 女性専用車広告
  10. 吊り革広告

(1)車体広告の料金費用

車体広告とは電車の車体自体にステッカーを貼り付けて、乗降客に訴求する広告です。電車自体をラッピングするラッピング広告や、車体の一部に広告を掲出する広告があります。

車体広告は掲出範囲や路線によって費用が異なります。例としてJR山手線に車体広告を2週間掲出する際の費用は、600万円からが目安です。京浜東北線・根岸線や中央線は450万円から、JR南武線は4週間で280万円から、東武アーバンパークラインの場合はは半年と長期間で450万円から広告を掲出可能です。

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(2)中吊り広告の料金費用

中吊り広告とは車内の天井から吊り下げるポスター型の広告です。シングル・ワイドの2つの枠が用意されており、どちらかを選べます。乗客の目線の少し上にポスターがあるため、視認性が高く自然にサービスや商品の内容を記憶してもらえる点がメリットです。

費用目安は山手線のシングル枠へ1週間掲出した場合は199万円から、東急東横線や田園都市線の場合は、1ヵ月の掲出で250万円から、西武全線の中吊り広告は100万円です。また東武伊勢崎線へ中吊りポスターを掲出する場合は、1週間で10万円からと安価に掲出できます。

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(3)まど上ポスターの料金費用

まど上ポスターとは電車の窓の上に設置できるポスターです。立って吊り革に捕まっている人の目線の先に設置できるため、乗客へ自然に視認してもらえます。

掲出期間は1週間から1ヶ月と路線ごとに異なっており、短期での掲出が可能です。短期間でキャンペーンを訴求したい場合や、新商品の宣伝などに向いている広告といえます。

費用目安は首都圏全線に1週間掲出した場合で240万円から、JR常盤線の快速・確定列車へ掲出した場合は21万円、JR湘南新宿ライン・上野東京ラインの場合は、1週間の掲出で24万円からとなります。

また東京メトロ銀座線のまど上ポスターの場合は82万円東京メトロ日比谷線のまど上ポスターは2週間で66万6千円から掲出可能です。

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(4)ドア上広告の料金費用

ドア上広告はドアの上に掲出される広告で、ローカル線でよく利用される広告です。電車の乗り降りの際に目に入りやすい位置にあり、毎日乗降する乗客に対して訴求できます。

ドア上広告をJR東日本全圏セットで掲出した場合にかかる費用は、1ヵ月で865万円からです。

また京急全線の場合は108万円から、東武 本線南部&アーバンパークラインでは15日間で61万円から、東急目黒線では18万円から、東急大井町線では1ヶ月の掲出で5万円と安価に設定されています。

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(5)ドア横ポスターの料金費用

ドア横ポスターとはドアの横に位置する広告枠に設置するポスターです。ちょうどドア付近に立っている人の目に入りやすい位置にあるのが特徴です。

広告枠を設置できる箇所が多く、多くの人が集まりやすい箇所にある広告枠と先頭車両など乗車数がやや少なくなる車両の広告では、費用設定が異なります。

例えば、JR首都圏全域にセットでドア横ポスターを掲出した場合の費用は、2,300万円からです。東京モノレールのドア横ポスターの場合は1ヶ月40万円から、西武全線は300万円、小田急線の場合は330万円から掲出可能です。

また地方でも利用者が多い路線は料金は高めで、名古屋地下鉄のドア横ポスターは1週間60万円からと、首都圏にある東京モノレールなどよりも費用が高額です。

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(6)ステッカーの料金費用

ステッカーとは、ドアガラスやドア横、窓ガラスなどに貼り付けるタイプの広告です。電車に乗っている人が窓の外を眺める際に自然に目に入りやすく、乗客が何度も目にすることで広告内容が記憶に残ります。

また広告サイズが他の広告枠に比べて小さい分費用が安く、また掲出期間も1ヶ月と長めに設定されています。例えば、首都圏全域にドアガラスステッカーを1ヶ月掲出した場合の費用は900万円です。東急全線に窓ステッカーを掲出した場合は140万円から、都営地下鉄全線にドアガラスステッカーを掲出した場合の費用は97万7千円、都営三田線単線にステッカーを掲出した場合は、1ヶ月で20万円から掲出可能です。ゆりかもめのドアガラスステッカーは半年間で55万円からが目安となります。

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(7)電車内ビジョン広告(デジタルサイネージ)の料金費用

電車内ビジョン広告(デジタルサイネージ) とは、車内に設置されている液晶ビジョンへ掲出する動画広告です。人は動くものを目で捉えてしまう習性を持っているため、自然と目に止まりやすく強制視認性が高いのが特徴。

また動画や音などのインパクトで記憶に残りやすいため、ポスターなどよりも記憶に残りやすいです。クリエイティブに力を入れれば、面白い広告として拡散されたり、その場で購買行動につながりやすくなります。

JRまど上チャンネルで15秒CMを駅指定で実施した場合は、1週間で110万円から放映可能となります。山手線のトレインチャンネル・まど上チャンネルのセットでCMを放映した場合は、350万円、JRのサイドチャンネルへの掲出は280万円から、中央線のデジタルサイネージに1週間CMを放映した場合の費用は110万円かかります。また同じJRでも、横浜線・南武線は1週間の放映で30万円からと安めです。

同じ首都圏でも利用者がJR山手線などと比べて少なめの西武線のビジョンへの掲出は1週間で80万円から、京王ライナーの電車内ビジョン広告は30万円からと比較的安価です。

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(8)広告貸切電車(中吊りジャック・トレインジャック)の料金費用

広告貸切電車(中吊りジャック・トレインジャック) は、電車の中にある広告枠を全て貸し切って掲出する方法です。乗客に対してインパクトが強く、また面白い広告としてSNSでの二次拡散が狙えます。

実際に「ロート」が行った車内ジャックの様子はSNSでも写真が拡散されており、ユーザーから好感度が高いことがわかります。

広告貸切電車(中吊りジャック・トレインジャック) の費用目安は、JR山手線の2週間ジャックで1,500万円からです。またJR中央線・総武線各駅停車の場合は、440万円から掲出可能。JR横須賀線・総武線の場合は15日間で170万円から掲出できます。

また西武池袋線の広告貸切電車は2週間で320万円、京急線のトレインジャック広告は1週間で50万円からとなっています。

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(9)女性専用車広告の料金費用

女性専用車両広告とは、女性専用車両のみに掲出する広告です。女性専用車両にはほぼ女性客しか乗らないため、女性向け商品やサービスの訴求に優れています。

掲出する車両が限られるため、広告費用は他の広告枠よりも安くなります。例えばJRの女性専用車両のデジタルサイネージに1週間CMを放映した場合、1週間で25万円必要です。また東京メトロの女性専用車両ドアガラスステッカーは1ヶ月の掲出で120万円かかります。

中吊りジャックなども可能で、東急東横線・田園都市線の女性専用車両の中吊りジャックには、1週間で500万円の費用がかかります。東急東横線単体の中吊りジャックの場合は、300万円から掲出可能です。

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(10)吊り革広告の料金費用

吊り革広告とは、吊り革のバンド部分に掲出するタイプの広告です。吊り革を掴んでいる人の目線に入りやすく、自然な形で自社のサービスや商品を訴求できます。

山手線の吊り革広告は1ヶ月の掲出で130万円からです。首都圏で利用者が多い山手線はやや高額の設定ですが、他の路線は費用は安めの設定となります。

例えば、西武線の吊り革広告は1ヶ月で50万円、小田急線では40万円から、京王線は18万円、東京モノレールは15万円から掲出可能です。また京王井の頭線は1ヶ月12万円と、利用客数に応じて価格が設定されています。

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2. 電車広告の費用は地域によって異なる

電車広告の掲出費用は地域によっても異なります。電車の利用者が多い首都圏では広告費用も高額ですが、地方都市では比較的安価に掲出できます。

また路線によっても乗降客数の違いから広告の金額が異なるため、大体の目安を把握して予算に合わせて広告を掲出しましょう。

(1)関東の電車広告の費用目安

関東の電車広告の費用目安をまとめて紹介します。

広告種類費用相場
車体広告240〜2,100万円
中吊り広告20〜1,500万円
まど上ポスター2〜205万円
ドア上広告30〜865万円
ドア横ポスター120〜2,300万円
ステッカー25〜1,280万円
電車内ビジョン広告(15秒CM)10〜590万円
広告貸切電車(中吊りジャック・トレインジャック)90〜1,500万円
女性専用車広告25〜500万円
吊り革広告40〜130万円
費用は地域や路線・掲載期間によって変わります。また価格は鉄道会社ごとに定められており、かなり幅があります。より詳細に解説します。

#1:JR東日本

JR東日本の広告費用相場を紹介します。

広告種類費用相場
車体広告(1週間)390〜2,100万円
中吊り広告(首都圏全線セット) (1週間)750〜1,500万円
まど上ポスター(1週間)2.5〜165万円
ドア上広告(1ヵ月/首都圏全域)865万円
ドア横ポスター(1週間)600〜2,300万円
ステッカー(1ヵ月/首都圏全域・JR他社線セット)1,280万円
電車内ビジョン広告(1週間)10〜480万円
広告貸切電車
(2週間〜半月)
ADトレインのみ: 90〜1,500万円
ADトレイン+車体広告: 390〜2,100万円
女性専用車広告15秒CM: 25万円〜
中吊りジャック: 500万円
吊り革広告130万円〜

首都圏で電車利用者が最も多いJR東日本の中でも山手線への掲出は、最も費用が高いです。しかし、沿線の総武線や埼京線などは費用が安くなる場合もあります。

#2:東京メトロ

広告種類費用相場
車体広告(1ヵ月〜1年)250〜1,800万円
中吊り広告(1週間)20〜330万円
(※全線セット600万円)
まど上ポスター(1ヵ月)23〜205万円
(※全線セット908万円)
ドア上広告(1ヵ月)120〜820万円
ドア横ポスター120〜700万円
ステッカー(1ヵ月)320〜750万円
電車内ビジョン広告(1週間)340〜590万円
広告貸切電車(中吊りジャック・トレインジャック)広告貸切電車: 800〜1,460万円
(1日あたり13万円〜のフレックスプランあり)
女性専用車広告120万円〜
吊り革広告(1ヵ月)270万円〜

東京メトロの電車広告は、路線単線以外にセット費用も用意されています。トレインジャックプランにフレックスプランが用意されているなど、山手線よりも価格を抑えた掲出が可能です。

#3:西武鉄道

広告種類費用相場
車体広告(1ヵ月)240万円〜
中吊り広告(1週間)33.5〜100万円
まど上ポスター(2週間〜1ヵ月)単線: 40〜162.8万円
(※全線セット: 83〜316.8万円)
ドア上広告(1ヵ月)30万円〜100万円
ドア横ポスター(1ヵ月・全線セット)300万円〜
ステッカー(1ヵ月)25〜96万円
電車内ビジョン広告(1週間)80万円〜
広告貸切電車(2週間)320万円〜
女性専用車広告(1週間)150万円〜
吊り革広告(1ヵ月)40万円〜

西武鉄道は車体広告が1ヵ月掲出で240万円から、ステッカー掲出費用は100万円を切るなど価格も低めに設定されています。

(2)関西の電車広告の費用目安

関西の電車広告の費用目安を解説します。

広告種類費用相場
車体広告110〜495万円
中吊り広告12〜402万円
まど上ポスター30〜249.5万円
ドア上広告80〜250万円
ドア横ポスター120〜560万円
ステッカー6〜220万円
電車内ビジョン広告41〜1,200万円
広告貸切電車86〜330万円
女性専用車広告70〜100万円
吊り革広告110万円〜228万円

西日本の電車広告は鉄道会社によって掲出期間の差が大きいです。基本的に掲出期間が短期間から1年までの長期間を選べるなど、柔軟に期間設定できます。

#1:JR西日本

広告種類費用相場
車体広告(1ヵ月※24日保証)110〜495万円
中吊り広(1週間)117〜402万円
まど上ポスター(1ヵ月)137〜249.5万円
ドア上広告(1ヵ月/全域)148.9〜151.5万円
ドア横ポスター(1週間)137.2〜199.9万円
ステッカー(1ヵ月)94.4〜114.6万円
電車内ビジョン広告(1週間・15秒)41.25〜181.5万円
広告貸切電車
(6〜12日)
86.68〜261.8万円
女性専用車広告70万円〜
吊り革広告問い合わせ

JR西日本の電車広告は掲出期間を柔軟に選べます。特に広告貸切電車は6日〜12日と細かな設定ができるため、予算に合わせての広告掲出が可能です。

#2:大阪メトロ

広告種類費用相場
車体広告(1ヵ月)250万円
中吊り広告(3日〜7日)12〜162万円
(※全線セット85〜340万円)
まど上ポスター(1ヵ月)30〜165万円
ドア上広告(1ヵ月)185〜215万円
ドア横ポスター(1週間)140〜560万円
ステッカー(1ヵ月)6〜175万円
電車内ビジョン広告(1週間/26週間)1週間: 80〜98万円
26週間: 1,040〜1,274万円
広告貸切電車(2週間)250〜330万円
(御堂筋線)
女性専用車広告(2週間)80〜100万円
吊り革広告(半年〜1年)110〜228万円

大阪メトロの電車広告は、吊り革広告の掲出期間が半年から1年間と長めに指定できるなど、長期間の広告掲出が可能です。また電車内ビジョンの放映枠も26週まで選べるなど、長期的に自社のサービスをアピールしたい企業に向いています。

#3:阪急電鉄

広告種類費用相場
車体広告問い合わせ
中吊り広告(1週間)160〜320万円
まど上ポスター113.5万円〜
ドア上広告(7日〜1ヵ月)80〜250万円
ドア横ポスター(1週間)120〜240万円
ステッカー(1ヵ月)120〜220万円
電車内ビジョン広告
(半月〜12カ月)
140〜1,200万円
広告貸切電車(半月)125〜315万円
女性専用車広告問い合わせ
吊り革広告問い合わせ
阪急電鉄は電車内ビジョン広告の掲出期間が半月から12カ月と長めの設定ができ、また広告貸切電車も東日本と比べて安価に掲出可能です。

3. 電車広告の費用対効果を高める3つのコツ

電車広告の費用対効果を高める3つのコツを紹介します。

車広告の費用対効果を高める3つのコツ

  1. クリエイティブにこだわる
  2. ターゲット属性を分析し路線を選択する
  3. Webとの連動を意識して広告を作成する

(1)クリエイティブにこだわる

電車内広告の費用対効果を高めるには、クリエイティブ面にこだわりましょう。

電車内広告は自然に目に入りやすい広告に分類され、あまり凝視はされません。そのため、情報を詳細に書き込んでもあまり内容までは読まれず、読み流されてしまいます。

情報を詳細に書き込むよりは、伝えたいメッセージを大きめのフォントで書いたり、動画を使用して目に止まりように工夫するなど、パッと目で見てわかる内容の広告にする必要があります。

(2)ターゲット属性を分析し路線を選択する

電車内広告を掲出する際はターゲット属性を分析し、路線を選択しましょう。多くの人が乗降する電車でも、路線ごとに大体の属性や年代が分かれるためです。

自社の商品やサービスの想定ターゲットと類似した人が乗降する路線を選べば、商品やサービスの購買につながる可能性を高められます。

(3)Webとの連動を意識して広告を作成する

電車内広告を掲出する際は、Webとの連動を意識した内容にしましょう。

車内にいる人はスマートフォンを手に持って操作している可能性が高く、広告内容によってはその場で検索してもらえたり、写真撮影してSNSに拡散されたりするためです。

例えば広告に「〜で検索」などと一文を入れておくと、内容が気になったユーザーが手元のスマートフォンで検索し、商品やサービスに興味を持てば購買や申し込みにつながるかもしれません。

また広告内容自体がユニークであれば、ユーザーによってSNSで自動的に拡散され、電車に乗っていない人にも自社の広告が認知される可能性があります。

費用対効果の高い電車広告を掲出しましょう

電車広告は地域によってかなり費用に幅があり、また広告枠の掲出方法も幅広いです。より広告の費用対効果を高めるには、自社ターゲットに合わせた路線選びやクリエイティブ面での工夫が必須。

しかし電車広告を掲出するターゲティングに合わせた路線選び、クリエイティブ面をどうすれば良いかわからない担当の方もいるでしょう。その場合は電車広告に強い広告プランナーに依頼し、企画立案から運用まで全て一括するのをおすすめします。

オーマッチでは電車広告の媒体も多数取り扱っています。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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