「西武鉄道の電車や駅に掲出できる広告はどんなものがあるの?」
「西武鉄道に広告を出すとどんな効果やメリットを得られるのだろう」
西武鉄道の電車や駅広告は、池袋駅や西武新宿駅を中心に、多くの人に効果的に訴求できるメディアが多数あります。しかし、初めて西武鉄道に広告を掲出するという企業の方は、広告の種類や費用についてわからないことも多いですよね。
この記事では、西武鉄道の利用者数や属性と合わせて、西武鉄道の電車や駅に掲出できる広告の種類や広告例、掲出メリットについて解説します。
最後まで読めば西武鉄道への広告掲出の概要がわかり、どの方法で広告を掲出するか決められるようになります。
1. 西武鉄道の利用者数と特徴
毎日多くの人が利用する西武鉄道とはどんな特徴があるのか、利用者や特徴と合わせて解説します。
- 西武鉄道の概要
- 西武鉄道の利用者数が多い駅
- 西武鉄道沿線には学校が多く学生利用も多い
(1)西武鉄道の概要
西武鉄道は、東京都・埼玉県に路線を持つ大手私鉄の1つであり、プロ野球・埼玉西武ライオンズの親会社で知られている西武ホールディングス系列の鉄道会社です。
西武鉄道は「でかける人を、ほほえむ人へ。」のスローガンのもと、電車を単なる移動手段ではなく、楽しく利用できるようにと様々な趣向を凝らしている鉄道会社でもあります。
例えば、2023年6月には『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター』の開園に合わせて池袋駅と豊島園駅を完全リニューアルしています。池袋駅では1番ホームを、最寄駅となる豊島園駅では、原作でホグワーツ魔法魔術学校の最寄駅として登場するホグズミード駅をイメージして赤を基調にリニューアルするなど、駅を利用する多くの人を楽しませています。
豊島園駅ハリポタで良かった🥰 pic.twitter.com/vpqHR8Diau
— くたびれ委員長🦊復活❤️ (@paminekosuki) October 9, 2023
(2)西武鉄道の利用者数が多い駅
西武鉄道は、池袋駅を起点とした池袋線系と西武新宿を起点とした新宿線系が最も乗車人数が多く、起点となる池袋駅と西武新宿駅を利用する客が非常に多いです。
次いで利用者が多いのが、早稲田大学をはじめとする数多くの大学生が利用する高田馬場駅です。国内最大規模の学生街があり、駅メディアは大学生をターゲットにした就活関連の広告等でも頻繁に利用されています。
- 池袋駅:355,767人
- 西武新宿駅:138,205人
- 高田馬場駅:122,945人
- 小竹向原駅:111,406人
- 練馬駅:101,327人
- 国分寺駅:93,722人
- 所沢駅:86,613人
出典:西武鉄道 各種データ
(3)西武鉄道沿線には学校が多く学生利用も多い
西武鉄道沿線には、大学・短期大学は58校、高校・私立中学校は159校と学校施設が多いです。また定期利用客の中でも通勤で利用するビジネスパーソンの利用が特に多くなっています。他にも、池袋線や新宿線は20代以下の女性利用客が多くなっています。
ターゲットを絞った広告展開で効果が期待できます。
2021年度利用者 | 池袋線 | 新宿線 | 全線合計 | |
---|---|---|---|---|
乗降者数 | 744,940 | 684,884 | 1,391,962 | |
定期利用客 | 457,610 | 427,431 | 855,643 | |
通勤 | 367,940 | 328,240 | 677,600 | |
通学 | 89,670 | 99,191 | 178,043 | |
定期外利用客 | 287,330 | 257,453 | 536,319 |
出典:西武鉄道 各種データ
2. 西武鉄道の電車広告の種類|各特長・費用相場
西武鉄道の電車広告は6種類あります。
- デジタルサイネージ『Smileビジョン』
- ポスター
- ステッカー
- 貸切電車
- 車体広告(車体ラッピング)
- つり革ラッピング
(1)デジタルサイネージ『Smileビジョン』
デジタルサイネージ広告は、電車内に設置されたデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。西武鉄道では3種類のプランが用意されています。
『Smileビジョン』は、電車のドア上部に設置された15インチまたは17インチの液晶モニターに広告を掲出できるメディアです。1ロール12分の間に15秒または30秒のCMを放映できます。相互直通運転対応車である40000系、6000系と30000系で利用が可能となっています。『Laview(001系)車内ビジョン』は、池袋線の特急Laview(001系)の連結部分のドア上部に設置された車内ビジョンに1ロール8分の間に15秒もしくは30秒のCMを掲出できるメディアです。デッキに設置された液晶モニターの車額もセットにした『Laviewセット』もあります。
『Smile JACK!』は、中吊り部分がデジタルサイネージの『Smileビジョン』になっている40000系車両のデジタルサイネージ広告をジャックできるプランです。通常のドア上部の『Smileビジョン』とあわせて、インパクトのある訴求が可能です。
(2)ポスター
ポスター広告は、乗客の目につきやすい場所にポスターを掲出できるメディアです。対象路線の車両に1枚から掲出が可能で、西武鉄道で掲出できるポスターは、『中づりポスター』、『まど上ポスター』、『ドア横ポスター』があります。他にも、4000系車両や西武線特急レッドアロー号の連結部分に掲出できる『車額ポスター』もあります。
(3)ステッカー
ステッカー広告は、車両内のドアや窓付近にステッカーを掲出できるメディアです。西武鉄道の電車ステッカー広告は他社と比べると種類が多く、様々なサイズで乗客の視界に入り、訴求できます。『普通ステッカー』、『ツインステッカー』、『ロングステッカー』、『ワイドステッカー』の5種類が利用可能です。
(4)貸切電車
『貸切電車』は、電車1編成を1社の広告で独占できるメディアです。西武鉄道では2種類あります。
『広告貸切電車』は、各種ポスター(中づりポスター・まど上ポスター・ドア横ポスター)に加えて、デジタルサイネージ『Smileビジョン』を一社で独占できるメディアです。
『中づり貸切電車』は電車1編成の中づり広告を一社の広告で独占するメディアです。『女性専用車両中づりジャック』もあります。
(5)車体広告(車体ラッピング)
車体広告(車体ラッピング)は、車体側面に広告を掲出できるメディアです。停車中のホームはもちろん、線路沿いの道路や踏切などでも注目を集めることができます。西武鉄道では、30000系(池袋・新宿線)と6000系(相互直通運転対応車)に掲出が可能です。
(6)つり革広告
つり革広告は、メッセージを文字通りお客さまのお手元に届けることができる、小さいながらも強力なメディアです。アイキャッチ効果が高く、連なり感も魅力です。
3. 西武鉄道の駅広告の種類|各特長・費用相場
西武鉄道の駅に掲出できるメディアの種類は多く、特に利用者の多い池袋駅や新宿駅のメディアは大型のものが多いため、多くの人にインパクトを与えることができます。
- デジタルサイネージ
- 大型ボード・シート
- 柱巻き広告(アドピラー)
- 横断幕・フラッグ広告
- 駅集中ばり
- 駅ばりポスター
- 駅看板・ボード
- アドステップ
- フロア広告
- 自動改札ステッカー
- イベントスペース
- ラック広告
- 副駅名広告
- タイアップ企画
(1)デジタルサイネージ
デジタルサイネージ広告は、駅構内でも人通りの多い場所に設置されたデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。西武鉄道の駅のデジタルサイネージは種類が豊富で、池袋駅・西武新宿駅・高田馬場駅・豊島園駅で掲出が可能となっています。
有名なメディア例として、『スマイル・ステーションビジョン』は、駅コンコースの柱部分等に設置された55インチ~86インチの複数のデジタルサイネージに連続して広告を掲出できるメディアで、池袋駅・西武新宿駅・高田馬場駅で掲出が可能です。
他にも、池袋駅では、縦1,968.7mm横10,500mmの大きなデジタルサイネージに広告を掲出できる『池袋駅改札内LEDビジョン』や、縦2,250mm横8,000mmのデジタルサイネージに広告を掲出できる『池袋駅東口LEDビジョン』等もあります。
また、ハリーポッターの施設開業に合わせて設置されたメディアである『西武 豊島園駅LEDビジョン』は、SNSでも話題となっているデジタルサイネージです。駅全体もハリーポッターの世界観をリアルに再現しており、多くの人へ露出が可能です。
豊島園駅のLEDビジョンが秋バージョンに変更されています🧙(引用動画は夏バージョン)
10分毎に何種類かの映像が流れるので、駅前広場を通るときは時計をチェック🪄 https://t.co/V77e2Z3OIN
— としあと@としまえん跡地情報など (@VDAtitkgeWXDaKT) September 7, 2023
(2)大型ボード・シート
大型ボード・シートは、集中したポスター貼りにより更に強いインパクトを与え、高いアピール効果期待できるメディアです。連ばりによる反復効果や、全体を1つの大きな絵柄として巨大な広告として利用することで印象に残る広告展開が可能です。
西武鉄道のビッグボードの中でも『池袋駅ビッグボード』は、フルサイズでB0サイズのポスター12連ばりの2段の超巨大なメディアです。池袋駅のホームで壁面を大きくジャックでき、抜群の訴求力や話題性を誇ります。
他にも、B0サイズの8枚分の『池袋ワイドボード』、B0サイズ18枚~20枚分の『西武新宿エクセレントボード』など、改札付近やコンコースなど人通りの多い場所で大々的に展開が可能な大型ボード広告もあります。
また、所沢駅では、コンコース天井部に縦3000mm横5000mmのバナー広告を掲出できる『西武 所沢駅 バナー広告』もあります。
(3)柱巻き広告(アドピラー)
西武鉄道の柱巻き広告(アドピラー)は、池袋のみのメディアとなります。『池袋アドピラー』は、池袋の地下1階の柱に足元から天井までの大きな広告を掲出できるメディアです。360度どこから見ても視認ができ、連続して掲出することで空間ジャック効果・強制視認効果も期待できます。3本12面または6本24面に掲出が可能です。
同じ地下1階の柱に掲出できる『B0パネル・B1パネル』を組み合わせれば、さらにジャック感を高めてインパクトのある訴求が可能です。
(4)横断幕・フラッグ広告
横断幕は、混雑時も視界が遮られることがない天井部のスペースを活用したメディア、フラッグ広告も、天井部から吊り下げたフラッグで広告を掲出できるメディアです。駅構内の天井部分にあるため、視認性が常に高く、移動中の人の視線を釘付けにすることができます。連続して掲出されることで更に迫力のある展開が可能です。
西武鉄道では、池袋・西武新宿・高田馬場で掲出が可能です。西武池袋駅地下1階改札外の横断幕では、縦400mm横3000mmの細長い横断幕を駅利用者の動線上に掲出できます。高田馬場駅のフラッグ広告は、B0サイズの広告22~54枚を早稲田口や橋上コンコースに掲出が可能です。
(5)集中ばり
集中ばりは、コンコースや階段など、利用客の多い駅でインパクトのある広告展開ができるメディアです。連続・集中して広告を掲出することで、ジャック感を出し、印象に残る広告展開が可能です。西武鉄道では池袋駅で利用が可能です。
(6)駅ばりポスター
駅ばりポスターは、駅構内にB0サイズ・B1サイズ・B2サイズのポスターを掲出できるメディアです。1枚から掲出が可能であり、複数枚掲出する場合や長期に渡って掲出する場合は枚数割引や長期掲出割引が利用できます。
掲出料金は駅等級によって異なりますが、B2サイズのポスターなら7日間で7,000円から掲出可能なので、利用しやすいメディアです。また、ポスター内にA4サイズ以内のポケットの設置も有料で可能です。広域に展開するなら、西武線の主要駅や、各路線・エリアごとに掲出できるセットプランの利用がおすすめです。料金も割安になります。
(7)駅看板・ボード
駅看板は、駅構内の壁面に設置された額面に掲出できるメディアです。各駅に掲出が可能で、駅構内に多くの看板が設置されているため、看板の種類や予算に合わせて選ぶことができます。
(8)アドステップ
アドステップは、階段の段差部分を活かし、奥行きと立体感のあるユニークな表現が可能なメディアです。西武鉄道では、西武-JR連絡乗換階段の24段にわたって広告を掲出できる『池袋アドステップ』があります。
(9)フロア広告
フロア広告は、改札口前など人通りが多い場所の床面に縦3m横3mの大きなサイズの広告を掲出できるメディアです。池袋駅・西武新宿駅・高田馬場駅・所沢駅・国分寺駅等で掲出が可能です。掲出費用は駅等級によって異なりますが、1カ月で200,000円から掲出が可能です。
(10)自動改札ステッカー
自動改札ステッカーは、改札を通過するときに必ず目に入る自動改札の天板と正面部にステッカー広告を掲出できるメディアです。アイキャッチ効果が高く、繰り返しの訴求が可能です。
(11)イベントスペース
イベントスペースは、駅構内の一角をイベント空間として利用できるメディアです。駅等級によってスペースや利用料金は異なりますが、池袋駅では縦3.7m横4.5mのスペースを1日500,000円で利用できます。
(12)ラック広告
ラック広告は、駅のコンコースなど人通りの多い場所に設置したオリジナルラックに広告を掲出できるメディアです。1カ月で40,000円から掲出が可能です。
(13)副駅名広告
副駅名広告は、駅標識の駅名のすぐ近くに企業名等を掲出できるメディアです。駅名とセットになっているため、多くの人の目に触れやすく、認知度アップに貢献します。
(14)タイアップ企画
タイアップ企画は、西武鉄道らしさのあふれるオリジナルのメディアです。タイアップ企画の例として2つのプランがあります。
『駅ナカ・コンビニ「TOMONY」チケットタイアップ企画』は、駅ナカ・コンビニ「TOMONY」でのチケット販売と西武線の駅ばりポスターと中づりポスターへの掲出をセットにした企画です。
『西武鉄道からのプレゼントタイアップ企画・試写会タイアップ企画(アプリ+Web利用)』は、駅メディアの駅ばりポスターと車内メディアの中づりポスターとSmileビジョンに加え、西武線アプリを利用して展開する企画です。
駅メディアや電車メディアをセットにした乗客参加型のメディア展開で、高い拡散効果も期待できます。4. 西武鉄道の電車・駅広告のメリット2つ
西武鉄道に広告を掲出することで得られるメリットは2つあります。
- 利用者参加型の個性的な広告プラン・企画がある
- 大学生へリーチしやすい(高田馬場駅)
メリット1. 利用者参加型の個性的な広告プラン・企画がある
西武鉄道には、ポスターやデジタルサイネージを告知媒体とした『タイアップ企画』など他の鉄道会社にはない個性的なプランがあります。また、2020年8月に閉園した遊園地「としまえん」の跡地に作られたエンターテイメント施設『ワーナーブラザース・スタジオツアー東京』に合わせて、池袋駅1番ホームと、最寄り駅の豊島園駅をハリーポッターの世界観を完璧に再現したことで、国内だけでなく世界中のハリーポッターファンも多く訪れるようになりました。
西武鉄道は、電車や駅を単なる移動手段・基点としてでなく、乗客が楽しんで利用できる場所にするために、他の電車会社にはない様々なアイディアで広告や企画等を展開するなど、利用客を惹きつけるメディア戦略に長けた鉄道会社です。西武鉄道のメディアに広告を掲出することで、利用者の注目を集め、関心を集めやすくなるだけでなく、SNSでの拡散も期待できます。
西武池袋線、池袋駅1番ホームが #ハリーポッター 使用になってる‼️
これは #豊島園駅 に行かなければ❣️#としまえん は無くなったけど豊島園駅🚉はまだあるのかな?! pic.twitter.com/smz7iEmDsf
— 渡 洋史 (@watari164) December 8, 2023
メリット2. 大学生へリーチしやすい(高田馬場駅)
西武鉄道の西武新宿線には、国内最大規模の学生街のある高田馬場駅があります。高田馬場駅周辺には、早稲田大学をはじめ、東京富士大学、学習院女子大学、日本女子大学、桜美林大学など5つの大学があり、毎日多くの学生が利用しています。
高田馬場駅には、スマイル・ステーションビジョンやフラッグ広告など大型でインパクトのある訴求ができるメディアが豊富です。大学生をターゲティングした就活関連の広告等で高い効果が期待でき、大学生に刺さる広告展開をすることでSNSでの拡散効果も期待できます。また、JRや東京メトロを利用する方へも訴求も可能です。
西武鉄道の電車・駅広告で費用対効果の高い広告を
西武鉄道の電車広告・駅広告の種類や広告例と合わせて2つのメリットを解説しました。
西武鉄道はメディアの種類もプランも豊富です。更に、他社では見られないような、遊び心溢れるメディアやプランもあるため、多くの人にインパクトを与える広告を掲出したい人にピッタリです。目的やターゲットに合わせて西武鉄道のメディアや方法を選ぶことで、費用を抑えながら大きな広告宣伝効果を得られる広告展開ができることでしょう。
しかし、種類やプランが多いと、どれを選べばよいかわからず、困ってしまうという担当の方も少なくありません。そんなときは、国内最大級の広告プラットフォームである『オーマッチ』にご相談ください。
『オーマッチ』では、多くの西武鉄道の電車・駅広告の中から、目的やターゲットに合わせて高い宣伝効果を上げられる場所・プランの提案など、幅広い相談を仲介費用無料で承っています。西武鉄道の電車・駅広告の掲出を検討している方は、この機会にぜひ一度お問い合わせください。
国内最大級の屋外広告プラットフォーム