「東武鉄道の電車や駅に掲出できるメディアの種類は?費用は?」
「東武鉄道に広告を出稿するメリットは?」
東武鉄道は、都内を起点に千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県と広範囲のエリアを走る鉄道会社です。沿線人口も関東の私鉄の中ではトップクラスに多く、学生利用や観光客の利用も多いため、高い広告宣伝効果が期待できるプロモーションが可能です。
今回は、東武鉄道に掲出できる電車広告と駅広告の種類と広告例と合わせて、3つの掲出メリットついても解説します。
この記事を通して、東武鉄道の広告の種類や費用相場を理解し、広告掲出を具体的に考える段階に進みましょう。
1. 東武鉄道の利用者数と特徴
東武鉄道は、東京メトロへの乗り入れで都心エリアも広くカバーしつつ、東京都内に加えて船橋・大宮・柏・川越など東京都周辺5県に渡る広大な鉄道路線網を展開する鉄道会社です。関東では最長の営業距離を誇り、沿線の人口も私鉄の中では群を抜いて多いのも大きな特長です。
- 東武全線:6,641,028人
- 東急全線:4,191,974人
- 西武全線:4,191,586人
- 小田急全線:3,337,283人
- 京王全線:2,962,954人
東武鉄道の中でも最も利用者が多いのが、8路線が乗り入れする都内最大のターミナル駅である池袋駅です。一日平均乗降者数が約39万人と非常に多く、都内の各私鉄のターミナル駅の中でも、新宿駅・渋谷駅に次いで第3位の利用者数を誇っています。
池袋駅に次いで利用者数が多いのが、5つの大学キャンパスを有する学園都市の北千住駅、次にベッドタウンで治安が良いと人気の高い和光市駅となっています。また、柏駅や新越谷駅など東京近辺の主要都市の駅の利用者も多く、通勤や通学で毎日利用しているという人も少なくありません。
- 池袋駅:388,238人
- 北千住駅:382,081人
- 和光市駅:152,949人
- 朝霞台駅:143,856人
- 柏駅:135,064人
- 新越谷駅:134,580人
- 大宮駅:118,886人
2. 東武鉄道の電車広告の種類|各特長・費用相場
東武鉄道の電車広告の種類自体はそれほど多くはありませんが、個々のメディアのラインナップが充実しており、ジャックプランも豊富なため、電車利用客へ効果的に訴求が可能です。
- デジタルサイネージ『東武トレインビジョン』
- ポスター
- ステッカー
- 広告貸切電車
- 車体広告(車体ラッピング)
(1)デジタルサイネージ『東武トレインビジョン』
『東武トレインビジョン』は、電車のドア上部に設置されたデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。1ロール9分の間に15秒の静止画又は動画のCMを流すことができます。7日間で1枠400,000円と掲出料金がリーズナブルなのが魅力です。
(2)ポスター
東武鉄道では、中づりポスター、まど上ポスター、ドア上ポスター、ドア横ポスター、ツインポスター、連結面ポスターの計6種類ものポスター広告を掲出できます。1枚でも高い視認性を誇るメディアですが、ワイドサイズ(2枚貼り)で展開することで、より広告到達率を高めることが可能となります。
(3)ステッカー
東武鉄道はステッカー広告も種類も豊富です。ドア横ステッカー、ドアツインステッカー、ドアステッカー、妻窓ステッカーのメディアがあります。また、女性専用車に掲出できるステッカーは、窓ガラスに貼られた「女性専用者」のステッカーの下に掲出されるため、より注目を集めやすいメディアです。女性向けの広告展開におすすめです。ステッカー広告は、乗客の目線の位置に掲出されるため、自然と視界に入り、刷り込み効果が期待できます。
(4)広告貸切電車
東武鉄道の広告貸切電車は、電車内の4種のポスター広告(中づりポスター、まど上ポスター、ドア上ポスター、ドア横ポスター)やデジタルサイネージ『東武トレインビジョン』を独占して掲出できるメディアです。プランによって利用できるメディアの種類は異なるため、予算や目的に合わせて柔軟な展開が可能です。
(5)車体広告(車体ラッピング)
車体広告(車体ラッピング)は、1編成のすべての車両の側面をラッピングして広告を掲出できるメディアです。駅のホームの利用客だけでなく、沿線の人にもアピールが可能です。路線によって1側面に掲出できる広告の面積や費用は異なります。掲出期間は6ヵ月もしくは1年と長期間にわたって掲出できるため、反復訴求効果も高いメディアです。
他にも、広告貸切電車と車体広告をセットにした『スーパーマルチトレイン』もあります。
3. 東武鉄道の駅広告の種類|各特長・費用相場
東武鉄道の駅に掲出できるメディアの数は多く、ポスターポケットやポケットボードなど独自のメディアもあります。複数のメディアを組み合わせることで多彩な広告展開が可能です。ただし、乗降者数の多い駅限定のものもあるのでご注意ください。
- デジタルサイネージ・サイネージピラー
- 大型ボード・シート
- 柱巻き広告(アドピラー)
- フラッグ広告
- 集中ばり
- 駅ばりポスター・ポスターポケット
- 駅看板・ボード
- ホームドアシート広告
- 自動改札機ステッカー
- フロア広告
- ポケットボード・ラック
- イベントスペース
(1)デジタルサイネージ・サイネージピラー
デジタルサイネージは、主要駅構内(池袋駅・朝霞台駅・和光市駅・西新井駅・志木駅)に設置された60インチ~75インチのデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。静止画のほか動画配信も可能で、1ロール3分の間に15秒または30秒のCMを流すことができます。
サイネージピラーは、駅の壁や柱に設置された60インチ~80インチのデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。池袋駅では、南口エリアと東武百貨店地下入り口前と東上線地下改札前に、北千住駅では北部地下通路と2階中央改札内コンコースに設置されています。
他にも、浅草駅には、ビル正面の壁面に設置された335インチの大型LEDビジョンに広告を掲出できるメディアの『浅草東武ビジョン』もあります。駅利用者だけでなく、観光客にもインパクトのある訴求が可能です。
(2)大型ボード・シート
東武鉄道には、存在感のある大型ボード・シート広告のメディアも豊富です。中でも、池袋駅にはいくつか有名なメディアがあります。まず、『ラウンドワイドボード』は珍しい円柱形の大型メディアで、B0サイズ16枚分のスペースを活かして360度どこからでもアピールが可能です。イベント時には円柱部分を外してイベントスペースとしても利用できます。他にも、『スーパーワイドボード』や『Vボード』、『オレンジボード』など池袋駅を訪れる多くの利用客にインパクトのある訴求が可能な大型ボードがあります。
東武東上線のいくつかの駅で利用できる『プラットホームボード』は、縦1,210mm横3,150mmの大型ボードの表と裏両面に広告を掲出できるメディアです。プラットホームを行き来する人に効果的に訴求が可能です。
(3)柱巻き広告(アドピラー)
柱巻き広告(アドピラー)は、柱の壁面を利用して広告を掲出できるメディアです。池袋駅の『オレンジピラー』では、地下中央通路とオレンジロード中央側の柱に掲出できます。駅利用者のちょうど目線の位置にあたるため、駅構内を移動する人の視界に自然と入って反復効果が期待できます。
(4)フラッグ広告
フラッグ広告は、駅構内の利用者が多いコンコース等の天井部分に吊り下げたフラッグ型のメディアです。ラッシュ時にも視界を遮られることなく、視認性が高いのが魅力です。
池袋駅の『中央フラッグ』は東武池袋駅1階では唯一の動線垂直メディア、『南口フラッグ』は池袋駅で最も通過量の多い中央通路頭上に掲出されるので、多くの人にリーチが可能です。
また、柏駅と船橋駅では、B0サイズ10枚から16枚のフラッグ広告を駅改札前の天井に掲出できる『中央フラッグ』も利用できます。
(5)集中ばり
集中ばりは、階段の壁面やコンコースの壁面などを利用して、集中して広告を掲出できるメディアです。連続性とジャック感によりインパクトのある訴求が可能です。
有名なのは次の2つのメディアです。『池袋駅 階段脇臨時ばり』はB0サイズ16枚をホーム階段の左右壁面に掲出できるメディア、『マーベルボード』はB0サイズ16枚を南口階段にコの字型に掲出できるメディアです。階段を上り下りする人の至近距離から連続してアピールができます。
(6)駅ばりポスター・ポスターポケット
駅ばりポスターは、B0サイズ・B1サイズ・B2サイズのポスターを掲出できるメディアです。種類も豊富で、掲出費用も安く、目的やターゲット、予算に合わせて効果的にプロモーションが可能です。駅等級によって料金が変わりますが、大量出稿割引や年間契約割引によって10~30%の割引が受けられます。
『ポスターポケット』は、駅ばりポスターに貼り付けたポケットに、縦12cm横10.5㎝までのチラシ等を入れて掲出できるメディアです。1ポケット5,000円で利用が可能です。
(7)駅看板・ボード
東武鉄道では、『額面看板』『電飾看板』『建植看板』の3種類の駅看板・ボード広告を掲出できます。種類が多く、目的やターゲットに合わせて柔軟に展開が可能です。
(8)ホームドアシート広告
ホームドアシート広告は、ホームドアのホーム側の側面にB2サイズの広告を掲出できるメディアです。掲出枚数は20枚もしくは48枚となっており、まとめて展開することでインパクトのある訴求が可能です。電車を待つ人やホームを行き交う人の目に自然に入り、反復効果も期待できます。
(9)自動改札機ステッカー
自動改札機ステッカーは、自動改札機の上部と側面部分にステッカー広告を掲出できるメディアです。改札を通過する時に必ず目に入り、アイキャッチ効果が高いのが魅力です。東武鉄道では、目的やターゲットに合わせてまとめて掲出できるプランが豊富です。
(10)フロア広告
フロア広告は、改札口周辺など駅利用者が多い場所のフロアに、縦300㎝横300㎝の大きな広告を掲出できるメディアです。足元部分に広がる広告は非常に存在感があり、自然と視界に入るため、刷り込み効果が期待できます。
(11)ポケットボード・ラック
ポケットボードは、チラシやパンフレットを自由に持ち帰ることができるプラスチック製の専用ポケットボードです。B1サイズまたはB2サイズのチラシ等を入れて掲出することができます。
ラックは、駅の中でも人通りの多いスペースに設置された専用ラックに、チラシやパンフレットを大量に設置できるメディアです。
(12)イベントスペース
イベントスペースは、池袋駅の『マルチスクエア』『南口イベントスペース』『イベントプラス(オレンジボードⅡオプション)』の3つのプランが利用できます。中でも『マルチスクエア』は、池袋駅中央通路に面し、東武百貨店千佳エレベーター前という絶好の立地にある、都内駅構内最大級のイベントスペースです。新商品紹介プロモーションや展示イベント、タッチアンドトライなどのイベントで高い集客効果や宣伝効果を発揮します。
4. 東武鉄道の電車・駅広告のメリット3つ
関東圏の広範囲をカバーし、利用客も多い東武鉄道の電車や駅に広告を掲出することで3つのメリットが得られます。
- 圧倒的ボリュームへのリーチが可能
- 沿線に大学や高校などの学校施設が多い
- 国内外の観光客にリーチしやすい
メリット1. 圧倒的ボリュームへのリーチが可能
東武線全線の人口総数は664万人と私鉄の中でもトップクラスとなっています。また、池袋をはじめとした都心だけでなく、柏市や大宮市など近隣県の主要都市をカバーしており、圧倒的ボリュームへのリーチが可能です。
メリット2. 沿線に大学や高校などの学校施設が多い
東武鉄道の沿線には、大学は70キャンパス以上、高校は200校以上あります。通学定期輸送人数は東京メトロに次いで多い約23万人(1日あたり)と多くの学生にアプローチが可能となっています。また、他県から都内の学校へ通う学生も多く、乗車距離も他社線と比べると長い傾向があります。毎日、長時間、通学で東武鉄道の電車を利用する学生に対し、繰り返してアピールをすることが可能です。
メリット3. 国内外の観光客にリーチしやすい
引用:東武鉄道
関東一帯を運行エリアとしている東武鉄道沿線には、都内には世界的にも有名な浅草や東京スカイツリーの他、東武動物公園、世界遺産の日光東照宮、
鬼怒川温泉、餃子で有名な宇都宮など人気の観光地が数多くあります。また、浅草と東京スカイツリーをつなぐ複合商業施設『東京ミズマチ』、浅草と日光を結ぶ新しい特急列車『新型特急スペーシアX』の運行など集客力を上げる取り組みも積極的に行っており、それを反映して国内旅行客やインバウンド客の利用も増加傾向にあります。観光客向けの広告でも効果を発揮しやすい鉄道路線といえます。
栃木県誕生150年を記念して、「いちご王国」栃木県をPRするため、特急『スペーシア』車両1編成をイチゴをイメージしたデザインにする『いちごスペーシア』を運行するなど、遊び心のある広告も行っています。
「いちごスペーシア」12月から運転開始 個室や座席もイチゴにhttps://t.co/AilIMsVGZ0#スペーシア#東武鉄道#観光列車
— 観光列車なび (@Tourist_Train) December 8, 2023
東武鉄道の電車・駅広告で費用対効果の高い広告を
池袋を中心とした[都心エリアだけでなく、近隣県の主要都市もカバーしている東武鉄道は、電車広告や駅広告を掲出することで圧倒的ボリュームの利用者にリーチが可能な鉄道路線です。メディアの種類もプランも豊富で、目的やターゲットに合わせてメディアや方法を厳選することで、費用を抑えつつ、大きな広告宣伝効果を得られる広告展開ができることでしょう。
しかし、東武鉄道に広告を掲出するのは初めてでどれを選べばよいかわからないという担当の方も少なくありません。そこで重要なのは、東武鉄道電鉄の電車・駅広告の取り扱い実績の豊富な専門家に相談することです。
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