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フロア広告とは?効果的な広告事例や費用相場について解説

「フロア広告はどんな場所に掲出できる?効果はあるの?」
「フロア広告を掲出する際の費用相場が知りたい」

フロア広告とは、駅やショッピングセンターの床に掲出する大型の広告です。

この記事ではフロア広告の概要や掲出メリットとデメリット、実際に掲出されたフロア広告の事例、費用相場や審査基準、リードタイムについて紹介します。最後まで読めば、フロア広告の概要やルールなどを理解してスムーズにインパクトの大きなフロア広告を掲出できるようになります。

1. フロア広告とは

フロア広告とは、駅やショッピングセンターの床に掲示される大きなステッカー型広告のことです。歩いていると急に巨大なステッカーが自然と目に入り、店舗誘導やイベントの告知、繰り返し駅を利用する人に対して反復的に情報を見せて、認知を拡大する効果もあります。

上記のフロア広告事例については、事例紹介の項目で詳しく解説しています。

2. フロア広告のメリット4つ

フロア広告のメリットを4つ紹介します。後述のデメリットと比較して出稿の検討をしましょう。

フロア広告のメリット4つ

  1. 歩行者に対して印象的な広告をアピールできる
  2. 自然に宣伝内容をアピールできる
  3. 短期出稿可能
  4. 場所やサイズなど柔軟に広告を掲出できる

メリット1. 歩行者に対して印象的な広告をアピールできる

フロア広告は歩行者に対して、インパクトを与えやすい広告手法です。歩行者が通路を歩いているときに急に通路がステッカーが現れると、歩行者にとって印象に残りやすいため、高い訴求効果が期待できます

周辺にある店舗やサービス、イベントなどの告知におすすめです。

メリット2. 自然に宣伝内容をアピールできる

フロア広告は通路に貼り付けるタイプの広告で、ポスターなどのように宣伝している感が薄いのも特徴です。そのため歩行者に対して、自然に宣伝したい内容を認知してもらえます。

またフロア広告は駅改札前などに設置されるケースが多く、駅を利用する人は何度も同じ広告を目にすることになります。そのため反復性が高く、毎日見かけているうちに自然と情報を記憶してもらえる点もメリットです。

メリット3. 短期出稿可能

フロア広告は短期掲出も可能で、1週間などの短期で集中的に宣伝を行えます

ただしフロア広告は制作期間も長めで、作業費もかかることから、コスト面を考えると長期の出稿がおすすめです。

メリット4. 場所やサイズなど柔軟に広告を掲出できる

フロア広告は場所やサイズなどを柔軟に変えて、さまざまな広告を掲出できる点もメリットです。

床面に掲出する特性上、広告枠として定型化されていないことが多く、広告主の要望に合わせて柔軟に場所やサイズを相談可能なため、広告の内容や情報量に合わせた広告出稿ができます。

3. フロア広告のデメリット2つ

フロア広告は自然に印象的なアピールができるメディアですが、一方でいくつかデメリットもあります。デメリットも把握しておきましょう

フロア広告のデメリット2つ

  1. リードタイムが長い
  2. 広告の内容・形式に制限がある

デメリット1. リードタイムが長い

フロア広告の掲出はリードタイムが長くなる傾向にあります。フロア広告の多くは定型化されていない『申請媒体』と呼ばれるもので、掲出場所・サイズの検討のための現地調査や、掲出に向けての個別の審査を受けるなど、定型化された媒体に比べてのステップが多いという傾向があります。そのため全ての工程をこなすまでに時間がかかり、素早い掲出ができないことがあります。

そのため、フロア広告の掲出を検討される際は、希望の時期に確実に掲出が始められるよう2ヶ月前までを目安に広告プランナーに相談しましょう

デメリット2. 広告の内容・形式に制限がある

フロア広告は全面を赤く塗りつぶしたような過度なカラーリング、立ち止まりを意図的に誘発するような内容や意匠の広告は許可されません。そのため自社のイメージカラーが使えなかったり、思った通りのデザインが通らないことがあります。

とはいえ極端に色数を絞る必要はなく、次項の事例で取り上げているようなカラフルな広告も掲出可能です。プランナーと相談し、広告内容や形式の制限範囲内で最大限広告効果の高いステッカーを作りましょう。

4. フロア広告の事例3つ

実際に掲出されたフロア広告の事例を3つ紹介します。広告の特徴や宣伝効果を高める工夫も併せて解説します。

フロア広告の事例3つ

  1. イオンモールのフロア広告
  2. テレビ番組「パンドラの果実」のフロア広告
  3. 新幹線変形ロボ シンカリオンのフロア広告

(1)イオンモールのフロア広告

青梅線福生駅の改札口に、イオンモール日の出がリニューアルオープンした際に掲出されたフロア広告です。

改札前に鮮やかな黄色の広告を出すことで、自然と歩行者の注目を集めます。また広告の中央に「リニューアルオープン」と大きく掲示し、伝えたい情報が一目でわかるようにしています。

(2)テレビ番組「パンドラの果実」のフロア広告

テレビ番組『パンドラの果実』も、駅構内にフロア広告を掲出して番宣していました。

フロア広告に情報を掲示するのはもちろん、JR東日本が提供するメタバース空間『Virtual AKIBA World』内で、番組のアイコンである四角いリンゴを表示させるという画期的な試みにも挑戦しています。フロア広告で情報を伝えるだけでなく「VRでどう見えるかやってみよう」と、フロア広告を見た人に体験を促すことで、より番組への興味や認知を広げる効果を得た事例です。

(3)新幹線変形ロボ シンカリオンのフロア広告

『新幹線変形ロボ シンカリオン』というアニメ作品も、フロア広告にて宣伝を実施しました。

利用者の多い池袋駅の改札を横断するサイズのフロア広告で、改札を通過する人にアニメの存在を認知してもらう狙いです。デザインはシンプルながらインパクトのあるロゴを中央に表示させ、人の目を引くフロア広告となっています。

5. フロア広告の費用相場

駅にフロア広告を掲出する場合の費用相場は、東京の主要駅の場合、1週間で30万円からが相場となります。利用者の少ない駅であれば、1週間10万円から掲出可能です。

また掲出費用のほかに、広告物の印刷・製作費用や貼り付けに伴う作業費用も必要です。製作・作業費用の相場は40万円程度で、指定されている材質や大きさによって前後します。また万が一広告物が汚れたり、修繕が必要になった場合は別途修繕費用がかかる可能性があります。

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6. フロア広告のリードタイム

フロア広告への出稿を検討している場合、掲出開始日の8週間前までを目安に広告プランナーへ問い合せましょう。現地調査や審査に日数を要するため、余裕をもって問い合わせるのがおすすめです。

(1)問い合わせ:8週間前

問い合わせ後、媒体運営社が現地に赴き、出稿可否の確認作業を実施します。2週間ほどのリードタイムが想定されます。

(2)デザインの提出・審査:6週間前

媒体社による広告内容の審査があります。広告内容がわかるデザインデータや資料を提出しましょう。

(3)申し込み:5週間前

正式に申し込みをして広告枠を確保しましょう。
広告枠は予約や仮押さえができず、先着の申し込みがあれば埋まってしまうので注意が必要です。また、申し込み後はキャンセルができないことにも留意しましょう。

(4)最終版デザインの提出:4週間前

実際に掲出する広告デザインのデータを提出します。
印刷後の色のイメージ(色見本)があれば、ポスターなどの現物を媒体社に送りましょう。

(5)色校正回答:2週間前

媒体社より、「出来上がった印刷物の色合いがイメージ通りに再現できているか」について確認がありますので、期日までに回答しましょう。

(6)お支払い:1週間前

広告プランナーまたは媒体社から請求書が送付されます。
原則、前金のみとなります。

(7)掲出開始:当日

広告が掲出されます。

7. フロア広告の審査基準

フロア広告には審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。

フロア広告で掲出できない広告

公序良俗に反するもの、通行者や公衆に不快の念を与えるもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
その他、媒体社が不適当と認めるもの。

多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。また前述の通り、過度なカラーリングや立ち止まりを誘発する意匠は掲出することができません。フロア広告を出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように上記の点に気を付けましょう

フロア広告で自然に自社情報をPRしましょう

フロア広告は駅改札前などに掲出される広告で、歩行者に対して自然に店舗誘導や情報の伝達ができる広告手法です。フロア広告とデジタル媒体の組み合わせなどの工夫をすれば、よりインパクトを創出することもできます。

ただしフロア広告は、リードタイムの長さやクリエイティブに制限がある点がデメリットです。フロア広告を掲出する際は、広告プランナーに相談して決まった形式の中でインパクトのあるデザインを追求する工夫が必要です。

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