広告種類

【オフライン広告の種類一覧】費用やメリット・デメリットを解説

「オフライン広告にはどんなものがあるの?また、どんな人向けのものなの?」
「オフライン広告を掲出するメリットは?」

オフライン広告は、テレビCMや看板など私たちが何気なく暮らしている中で常に多く目にしている広告であり、その種類は実に豊富です。また、広告の種類によってターゲットや特長、効果も大きく異なります。

この記事ではオフライン広告の種類や費用目安、掲出メリットとデメリットを紹介します。

オンライン広告に押されがちなオフライン広告ですが、オフラインならではのメリットも多く、知名度アップやブランディングなどの面でも有効な広告手法です。ぜひオフライン広告を利用して自社サービス・商品を効果的にアピールしましょう。

1. オフライン広告とは?

オフライン広告とは、インターネットを使わない広告のことです。リスティング広告や動画広告、SNS広告などWEB上に展開する広告であるオンライン広告に対し、オフライン広告は看板やポスター、新聞や雑誌、テレビなどオフラインで展開する広告を指します。

社会のデジタル化が進む中、近年は低予算で始めることができる媒体が多いオンライン広告に力を入れる企業が増えています。事実、電通『2021年 日本の広告費』では、インターネット広告費の金額がオフライン広告のメインであるマスコミ四媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の広告費の合算を初めて上回ったと発表され話題になりました。

しかし、オフライン広告には露出が保証されている・エリアターゲティングがしやすいといったオンライン広告には無い魅力があり、目的によってはオフライン広告の方が効果的なケースも今も少なくありません。さらに、オフライン広告は種類も多く、目的や予算やターゲットに合わせて最適な広告手段を選べる点も大きな魅力です。

2. オフライン広告の種類

一口にオフライン広告といってもその種類は多岐に渡り、それぞれ特徴や強み、ターゲット層、料金などが異なります。オフライン広告を大きく分けると以下のように分類できます。

オフライン広告の種類

  1. テレビCM
  2. 新聞広告
  3. 雑誌広告
  4. ラジオCM
  5. 屋外広告
  6. 交通広告
  7. 折り込み広告
  8. ポスティング・ダイレクトメール
  9. フリーペーパー
  10. 施設・店舗内広告(インストア広告)

(1)テレビCM

1つ目のオフライン広告は、テレビCMです。

視覚・聴覚に同時に訴えることができるテレビCMは圧倒的な不特定多数への強いリーチ力があります。また、テレビCMならではの広範囲かつ伝達速度の速さで、今も幅広い層へ大きな影響力を持っています。

テレビCMの費用は、時間帯や番組によって大きく異なりますが一般的に200万円~が相場といわれています。特に、高額になるのがブランディングや認知度向上に大きくつながる可能性の高い全国展開のキー局のプライムタイム(19時から23時頃)のテレビCMです。中には掲出費用が数千万円かかるケースもあり、オフライン広告の中でも費用が最も高額になる傾向があります。

(2)新聞広告

2つ目のオフライン広告は、新聞広告です。信頼性・権威性の高い新聞に掲載される新聞広告は、広告出稿時に厳しめに審査が行われるため、高い信頼感のあるオフライン広告の1つです。

新聞広告は内容をじっくりと読み込まれる傾向があり、広告に関して興味を示してもらいやすいという特長があります。

新聞は購買層の年齢が高いためシニア世代をターゲットを絞って訴求したい場合はおすすめの媒体です。

新聞広告の費用は、新聞の規模等によって変動しますが、第1社会面・第2社会面で50.8万円~、スポーツ面で10万円~程度といわれています。

(3)雑誌広告

3つ目のオフライン広告は、雑誌広告です。週刊誌、月刊誌、季刊誌、会員誌など定期的に刊行される出版物の雑誌の広告は、出版社による審査を通過し一定の質が保たれており、新聞広告と同じく信頼性の高い広告媒体です。

雑誌広告の種類は、雑誌の広告掲載枠を購入して掲載する純広告(ディスプレイ広告)、記事の中に広告要素を盛り込むタイアップ広告(記事広告)、ひとつの広告枠の中に複数の広告主が広告を載せる連合広告(連合企画広告)の3つに大別されます。

雑誌広告の最大のメリットは狙ったターゲットにダイレクトに訴求できることです。スポーツやビジネス、ファッション、健康、マンガなど雑誌のジャンル・カテゴリによって読者の趣味嗜好や関心・興味が高いものに絞って掲出することができます。さらに、雑誌は資料として手元に置いておく人も多いので、長期的に見てもらえる可能性もあります。

雑誌広告の費用は雑誌の発行部数等でことなりますが一般的に相場は50万円~400万円です。

他にも、雑誌広告の一種として企業やファンクラブなど会員に向けて発行する会員誌もあります。こちらはさらにアクティブな人が読者であるため、一般的な雑誌広告よりもよりターゲティングがしやすく、費用対効果もかなり高いオフライン広告です。費用は1.3~4円×部数が相場といわれています。

(4)ラジオCM

4つ目のオフライン広告は、ラジオCMです。

テレビと比較するとラジオはパーソナリティとリスナーの心理的な距離感が近くなる傾向があり、ラジオCMによってラジオ番組のリスナーにダイレクトにリーチできるのが強みです。

また、ラジオ番組を聴いているのは、運転中の人や作業中の人など「ながら聴き」をする人だけではありません。中には毎回放送を録音する・投稿をするなど熱烈なファンを持つ番組や出演タレントの番組もあります。

さらに、一度ラジオ番組のファンになると長い間、聴き続けるという特徴もあります。このことから、ラジオCMは、自社の目的やターゲットを明確化して番組を選定して広告出稿することで、一定のリスナーに対して繰り返し訴求できる点も大きな特長といえるでしょう。

ラジオCMは一般的に20秒程度のスポットCMが基本であり、全国的なラジオ番組か地域のラジオ番組かによって料金は異なりますが、費用相場は数万円〜15万円程度となっています。

(5)屋外広告

5つ目のオフライン広告は、屋外広告です。大きな交差点や道路沿い、街中などに設置される看板広告や電柱広告、広告塔、ネオン、デジタルサイネージなど屋外広告の種類は多彩です。常時掲出されている屋外広告だけでなく、屋外での式典や集客イベント、コンサートなどの期間限定で特定のターゲットへ向けて臨時展開する屋外ビジョンも屋外広告に含まれます。

屋外広告の目的は、企業名・商品の認知度向上やブランディング、道標・誘導など様々です。屋外広告の種類や相場については次の記事をご覧ください。

OOHとは?屋外広告との違いは?メリットや広告規制について解説!

(6)交通広告

6つ目のオフライン広告は、交通広告です。駅のポスターやラッピングバス、タクシーステッカーなど、日々の通勤・通学や買い物・レジャーなどで日常的に利用している交通機関や、旅行や出張の際に利用する公共交通機関など様々な場所に掲出されます。

交通広告のメリットは、移動時間中や待ち時間などに自然と広告を目にすることでザイオンス効果が期待できること、さらに多くの人にリーチが可能であること等が挙げられます。

最近では駅や車内などに掲出できるデジタルサイネージを活用した交通広告が主流になりつつあります。交通広告の種類や費用相場については次の記事をご参照ください。

交通広告とは?種類とそれぞれの特徴・効果・具体的な活用方法を解説

(7)折り込み広告

7つ目のオフライン広告は、折り込み広告です。折り込み広告は新聞や雑誌を見る流れで自然と多くの人に見てもらいやすいという特長があります。

配布枚数にもよりますが、一般的な相場としてB4サイズで3円~/枚、B3サイズで5円~/枚程度と低コストで利用できるのも大きなメリットです。

(8)ポスティング・ダイレクトメール

8つ目のオフライン広告は、直接ポストに投函できるポスティングやダイレクトメールです。新聞広告やテレビCMのように内容への制限・審査が特段なく、自由な広告を届けられるのが最大のメリットです。さらに、新聞よりも地域をピンポイントに絞って配布できる上に、ユーザーに直接受け取ってもらいやすいことから目に触れる機会も高く、効果につながりやすい特長があります。

また、キャンペーンや割引情報、クーポンなどをつけすれば、お店や商品やサービスの認知度アップや来店促進にもつながる可能性も高いことから、スーパーやショップなど地域のショップが広告として活用する傾向が強いオフライン広告です。

ただし、ポスティングはチラシ投函を禁止しているマンションの増加が問題となっています。また、ダイレクトメール(はがき・封筒)はターゲットにダイレクトに届けることができる一方で開封されずに目を通してもらえない可能性があるという問題があります。しかし、「クーポン在中」「セール情報」などダイレクトメールに初見で相手の興味や関心を引く文言を盛り込むことでじっくり見てもらえるよう工夫することは可能です。

費用として、ポスティングはローラー配布で3~6円/枚、セグメント配布で5円から10円/枚、はがきDMは50~75円/件、圧着はがきDMは60~100円/件、A4版普通DMは70~100円/件が相場です。

(9)フリーペーパー

9つ目のオフライン広告は、フリーペーパーです。フリーペーパーは小売店の店頭やクリニックなど様々な場所に置かれ、誰でも手に取って無料で持ち帰って見ることができるため、地域のお店の紹介やスポーツなどの団体の紹介など地域密着型の広告に向いているオフライン広告です。

フリーペーパーの費用は一般的に1/16ページで3~5万円が相場となっています。

(10)施設・店舗内広告(インストア広告)

10個目のオフライン広告は、施設・店舗内広告(インストア広告)です。店内・施設のポスターやラック、POP、レシート広告、買い物かご、サンプリング、テーブルステッカー、店内BGM、レジ袋の封入広告などお店や施設を利用する際に何気なく触れている広告であり、地域に密着した広告手法として人気があります。

また、お店や施設の特性や利用客の客層・目的によってターゲティングがしやすい、エンドユーザーにダイレクトにリーチできる、1店舗から実施できるのでリスクをおさえて展開できるなどのメリットもあります。

3. オフライン広告のメリット5つ

社会のデジタル化に伴って日本の総広告費におけるオンライン広告の割合は年々増していますが、オフライン広告にはオンライン広告では代用できないメリットがあります。

オフライン広告のメリット5つ

  1. 高い信頼感がある
  2. エリアターゲティングがしやすい
  3. シーンによるターゲティングがしやすい
  4. リーチできるユーザー数が多く、認知されやすい
  5. インターネットを利用しない年齢層にもアプローチが可能

メリット1. 高い信頼感がある

オフライン広告の1つ目のメリットは、高い信頼感があることです。

従来から用いられてきた広告手法であるオフライン広告は、公共性が高い上に、厳密な広告掲載のガイドラインが設けられているため、オンライン広告と比べるとより高い社会的信用を得ています。中でも、新聞や雑誌、バスや電車など社会的信用の高い媒体に広告を掲載することで、企業や商品・サービスへの信頼度も自ずと高まり、企業イメージの向上・ブランディングにも役立ちます。

メリット2. エリアターゲティングがしやすい

オフライン広告の2つ目のメリットは、シーンによるエリアターゲティングがしやすいことです。フリーペーパーやチラシのポスティング、新聞広告や野立て看板、路線バスなどの交通広告といったオフライン広告では、広告を出すエリアを絞り込むことでオンライン広告よりもより細かくエリアを絞って効果的にターゲットにリーチが可能です。

店舗の位置を重要とするサービスの集客や認知度アップにオフライン広告は非常に強力な手段といえるでしょう。

メリット3. シーンによるターゲティングがしやすい

オフライン広告の3つ目のメリットは、シーンによるターゲティングがしやすいことです。

オフライン広告は、リビングで家族団欒しているタイミングに流れるテレビCM広告、釣りや手芸など自分の趣味に関する情報を見ている中で目にする雑誌広告、旅行前後の高揚感の中で見かける空港広告など、シーンによるターゲットを絞り込んだ露出にも長けた広告手法です。

メリット4. リーチできるユーザー数が多く、認知されやすい

オフライン広告の4つ目のメリットは、リーチできるユーザー数が多く、認知されやすいことです。

オフライン広告は、オンライン広告に比べて一度にリーチできるユーザー数が多い傾向にあり、より多くの人に認知されやすい広告手法です。例えば、屋外広告や交通広告は通行人や公共交通機関の利用者などそのエリアを利用する多くの人に対して毎日アプローチが可能です。

また、インターネットの普及によって影響力が減少しているといわれてはいますが、テレビや新聞、雑誌、ラジオなどの四大マスメディアはまだ重要な情報源として日々利用している人が多く、これらの媒体に広告を掲出することで一度に数百万人~数千万人規模でリーチすることも可能です。

メリット5. インターネットを利用しない年齢層にもアプローチが可能

オフライン広告の5つ目のメリットは、インターネットを利用しない年齢層にもアプローチが可能であることです。

いまや多くの人の日常に欠かせないインターネットですが、オフライン広告であれば高齢者や低年齢のお子様など普段インターネットを使わない層にもアプローチが可能です。例えば、ガーデニング・盆栽・旅行など特定の趣味を取り上げた高年齢者向けの雑誌・同好会の会員誌への広告掲出、子供向けのイベントで臨時展開する屋外ビジョンでの広告掲出、整形外科などクリニックでの広告掲出などオンライン広告に馴染みのない年齢層にもオフライン広告であれば効果的にリーチができます。

4. オフライン広告のデメリット3つ

オンライン広告にはないメリットも多いオフライン広告ですが、デメリットもあります。

オフライン広告のデメリット3つ

  1. 明確な効果測定が難しい
  2. 広告物の費用が高額になることが多い
  3. 広告内容の変更が難しい

デメリット1. 明確な効果測定が難しい

オフライン広告の1つ目のデメリットは、オンライン広告に比べて効果測定がしづらいことです。オンライン広告ではクリック数など広告の効果を数字で把握するのは簡単ですが、オフライン広告では広告を出したあと具体的にどの程度の人が商品やサービスの購買行動に至ったか、認知度アップにつながったか等を測定するのが難しいです。

しかし、オフライン広告に問い合せ専用の電話番号やQRコードなどを掲載したり、広告を出す前後でデータを集計したり、クーポンを用意するなどの方法でオフライン広告経由のコンバージョン効果を把握することができるケースもあります。

デメリット2. 広告物の費用が高額になることが多い

オフライン広告の2つ目のデメリットは、オンライン広告に比べて広告物の費用が高くなることが多いことです。オフライン広告は、掲載面や掲載期間に応じて発生する費用に加え、看板やポスター・チラシなど広告物の製作にも費用が発生します。

そのため、オフライン広告の出稿はターゲティングや目的を明確にした上で、ある程度の予算感を持った上で展開することが重要となります。あまり予算がない場合は、まずは低料金で利用できるフリーペーパーや折り込みチラシなどを利用したり、小さなエリアからスタートして効果・反響を見た上でオフライン広告を展開するとよいでしょう。

デメリット3. 広告内容の変更が難しい

オフライン広告の3つ目のデメリットは、広告内容の変更が難しいことです。オフライン広告は、表記ミスや内容のミスがあれば印刷のやり直しや原稿の書き直し、看板の作り直し等が必要となります。

さらに変更には追加費用が発生するため、広告内容の変更は簡単ではありません。ミスを防ぐために広告内容の確認は出稿前に十分な行いましょう。

目的・ターゲットにマッチしたオフライン広告で高い宣伝効果を得られる広告を展開しよう

メディアや公共交通機関、街中など普段目にすることが多いオフライン広告は、種類も多く、私たちにとって最も身近な広告の1つです。近年は特にオンライン広告を利用する企業が増えていますが、信頼度とリーチ力の高いオフライン広告を活用して企業やサービスのイメージ・認知の向上、見込み顧客の獲得に成功している企業は今も少なくありません。

オフライン広告は掲載する媒体によってその特徴や訴求できる対象、得られる効果も異なるため、目的に応じて自社に合ったオフライン広告を適切に選択することでさらに費用対効果の高い広告宣伝が可能となります。

しかし、初めてオフライン広告を出稿する企業は、どのオフライン広告を選ぶべきかと迷うことも多いことでしょう。そんな時はぜひ『オーマッチ』にお気軽にご相談ください。目的・ターゲットにマッチしたオフライン広告を提案し、高い宣伝効果を得られる広告展開をサポートしてくれます。

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