ターゲット別広告

病院・調剤薬局のサイネージ広告とは?メリットや費用感を実例で紹介

「病院や調剤薬局のサイネージに広告を出すメリットは?」
「どのような媒体があるのか知りたい」

病院・クリニック・調剤薬局に設置されたデジタルサイネージへの広告出稿を検討中の方で、このようにお悩みの方はいませんか?近年急速に普及した待合室サイネージは、特定のターゲットに対して高い広告接触率を期待できる媒体です。

今回は、待合室サイネージ広告の概要や、代表的なメディアについて紹介します。また、待合室サイネージに広告を出稿するメリット・デメリット、効果的な広告出稿のポイントも解説します。

この記事を読めば、待合室サイネージの概要を知り、具体的な広告戦略が立てられるようになりますよ。

1. 病院・クリニック・調剤薬局に関する基本データ

はじめに、病院・クリニック・調剤薬局に関する基本的なデータを紹介します。まずはこうした基礎的な知識を押さえ、広告戦略の足元を固めていきましょう。

(1)病院・クリニック・調剤薬局の来院者数

病院(病床20床以上)、クリニック・一般診療所(病床19床以下)、調剤薬局の1ヶ月あたりの来院者数は、以下の通りです。

種類来院者数(1ヶ月あたり)
病院6,000人
クリニック1,500人
調剤薬局1,500人

全国の病院およびクリニックを合算すると、1日当たりの来院者数は112万人にものぼります。(参照:病院報告 – 厚生労働省)

(2)外来患者の約7割が待ち時間15分以上

厚生労働省の調査によると、外来患者の約7割が15分以上の待ち時間を過ごしているとされ、平均待ち時間は40分とされています。(参照:受療行動調査 – 厚生労働省)

特に大きな病院ほど待ち時間が長くなる傾向にあり、大病院では1時間以上待たされることもあります。調剤薬局の待ち時間も10分~20分あるため、手持無沙汰に感じている来院者が多いのが実情です。

2. 病院・調剤薬局のサイネージ広告とは?

以下からは、待合室サイネージの概要について解説します。

(1)主に待合室に設置されるサイネージ広告

病院や調剤薬局の待合室に設置されるサイネージ広告は、患者の待ち時間を活用して情報提供を行う効果的な手段です。これらのデジタルサイネージは、診療情報、健康に関する知識、病院や薬局のサービス紹介など、患者に役立つ内容を映し出します。

視覚的な魅力と動的な情報表示により、紙媒体よりも高い注目を集め、患者の興味を引くことができます。また、季節やイベントに応じた情報更新が容易であり、常に最新の情報を提供することが可能です。

(2)番組放映型とCM放映型がある

サイネージ広告には主に二つのタイプがあります。番組放映型は、健康に関する番組や医療情報を提供する形式で、患者の知識向上や意識改善に貢献します。

一方、CM放映型は、特定の製品やサービスの宣伝に特化しています。これは、短時間で鮮明なメッセージを伝えることが可能で、特に新しい医薬品や健康グッズの紹介に効果的です。

どちらのタイプも、待合室における患者の注意を引きつけ、商品やサービスに対する信頼感の向上に寄与する重要な役割を果たしています。

3. 病院・調剤薬局サイネージ広告の実例

以下からは、病院等に設置されているサイネージ広告の実例を紹介します。

実際にサイネージ広告を出稿する場合には、ターゲットユーザーのニーズに合わせ、掲出エリアや標榜科目などを選定する必要があるため、どのようなオプションがあるのかを知っておきましょう。

病院・調剤薬局サイネージ広告の実例

  1. メディキャスター
  2. アットリンクビジョン
  3. なの花薬局/クオール薬局
  4. アイセイ薬局

(1)メディキャスター

メディキャスターは、全国の病院・クリニック・調剤薬局で展開している、インフォマーシャル形式のサイネージ広告です。インフォマーシャルとは情報番組とCMをセットにしたものを指し、お役立ち情報等の番組終盤に商品やサービスの広告が入ります。病院やクリニックの場合は、特に健康情報等に関する情報番組の後に広告が放映されます。

メディキャスターは全国2,900面の待合モニターに医療情報を配信しており、国内No.1のシェアを誇ります。

メディキャスターの特徴としては、標榜科目ごと・地域ごとなどのセグメントが可能であり、特定のユーザーに特化して情報を提供できる点です。また、メディキャスターでは映像製作サポートを無償で行っているため、初めて動画コンテンツでの広告を出稿する方でも安心です。

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(2)アットリンクビジョン

アットリンクビジョンは、産科・婦人科に設置されている待合モニターに掲出される広告です。

全国500以上の産科・婦人科で放映全国500以上の産科・婦人科で放映でき、1ヶ月あたり最大約88万人の女性にリーチできます。来院するターゲット層が明確なため、高い訴求力をもっています。

診察待ち順、患者呼出、病院・クリニックからのお知らせなど、注目度の高いモニターに広告を掲出できるため、高い注目度と広告接触率を期待できます。

(3)なの花薬局/クオール薬局

全国992店舗に展開しているなの花薬局、クオール薬局の店内待合スペースで放映される広告枠です。

来局者の55%が60歳以上で、健康志向の高いシニア層に直接アプローチできます。来局者の平均待ち時間は18分となっているため、高い広告接触率を期待できます。

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(4)アイセイ薬局

全国に451店舗を展開するアイセイ薬局では、局内のポスター等の掲示物を極力減らし、デジタルサイネージでの情報発信を行っています。

アイセイ薬局での平均的な待ち時間は15分~20分程度であり、サイネージでの広告は全来局者が待ち時間に少なくとも一度は視聴できるように設定されています。

また、Rx Channel、けんこうサポートビジョン、SPLENDID等との共通配信で、約1,500店舗での放映も可能なため、一斉に多くのターゲット層にリーチさせることも可能です。

4. 病院・調剤薬局サイネージ広告のメリット2つ

以下からは、待合室サイネージに広告を出稿するメリットを紹介します。

病院・調剤薬局サイネージ広告のメリット2つ

  1. 標榜科目ごとにターゲティングできる
  2. 広告接触率が高い

(1)標榜科目ごとにターゲティングできる

病院や調剤薬局のサイネージ広告の大きなメリットの一つは、特定の標榜科目に合わせたターゲティングの実施が可能であることです。

例えば、小児科の待合室では子供向けの健康食品や教育関連の広告を、内科では高齢者を対象とした健康器具やサプリメントの広告を表示することができます。これにより、広告の関連性と効果が高まり、患者の興味や必要とする情報に直接アプローチすることが可能になります。

標榜科目に応じたカスタマイズされた広告は、患者の満足度向上にも寄与し、「病院で紹介されていた」というイメージ向上にも繋がります。

(2)広告接触率が高い

病院や調剤薬局に設置されたサイネージ広告は、患者や来院者が自然と目にする機会が多く、その結果、広告接触率が非常に高いという利点があります。

待合室では、患者がしばしば何もせずに待つ時間が生じるため、この時間を利用して視覚的に魅力的な広告を提供することで、効果的なメッセージの伝達が可能です。

また、繰り返しの来院により、同じ患者が複数回広告に触れる機会が生まれ、記憶に残りやすくなります。これにより、ブランド認知の向上や製品への興味喚起を効率的に行うことができ、広告主にとって大きなメリットとなります。

5. 病院・調剤薬局サイネージ広告のデメリット2つ

ここからは、待合室サイネージ広告がもつデメリットを紹介します。

病院・調剤薬局サイネージ広告のデメリット2つ

  1. 広告内容に制限がかかることがある
  2. 音声を流せない場合も多い

(1)広告内容に制限がかかることがある

病院や調剤薬局でのサイネージ広告は、その特性上、広告内容に一定の制限がかかる場合があります。これは、医療機関としての倫理や規制により、特定の製品やサービスに関する過度の宣伝や誤解を招くような情報は控える必要があるためです。

例えば、メディキャスターでは、番組制作時・製品告知時の注意事項として次のように定められています。

【番組(インフォマーシャル)に関する注意事項】

・医療/介護、健康、教育/育児、またはリラクゼーション効果を目的とする内容でなければなりません。
・誤解や不快感を与えるような内容や表現はお控えください。
・音声を消した場合でも理解できるように、文字等でも表現してください。

【製品告知に関する注意事項】

・医療/介護、健康、教育/育児を目的とする製品、サービス、またはそれに類する取り組みを行う企業名についてのみ告知可能です。
・製品、サービス名、企業名の紹介は、コンテンツの最後25%の時間内で行うことが目安となります。
・商品連呼、価格/割引など価格優位性による購買を促す表現、電話番号やQRコードの表示はお控えください。

引用:出稿基準 – Medicastar

また、患者の健康や感情を考慮し、不安を煽るような内容や不適切な画像の使用も避けるべきです。このような制限は、広告の創造性や多様性に影響を与え、効果的なメッセージ伝達に制約をもたらす可能性があります。

待合室サイネージへの広告を出稿する場合には、これらの制限を理解し、患者の健康と安心を最優先に考慮した広告コンテンツの作成が求められます。

(2)音声を流せない場合も多い

病院や調剤薬局の待合室でのサイネージ広告においては、音声の使用が制限されることが多々あります。これは、待合室の静かな環境を維持し、患者のリラックスした待ち時間を提供するためです。

そのため、音声による情報提供や説得力のあるメッセージ伝達が難しく、広告の効果が視覚的要素に大きく依存することになります。この制約は、広告の訴求力や記憶に残りやすさに影響を与え、特に説明が必要な製品やサービスの場合、その効果を十分に発揮できない可能性があります。

待合室サイネージ用の広告を製作する際には、視覚的魅力と明確なメッセージングに焦点を当てたデザイン戦略を考慮し、常に字幕を表示させるなどの工夫が必要です。

病待合室サイネージへの広告出稿はプロに相談しよう

今回は、病院・クリニック・調剤薬局に設置された、待合室サイネージへの広告出稿に関する基本的な知識を紹介しました。

近年では、待ち時間のストレスを解消するため、また効果的にメッセージを伝えるために 待合室等にサイネージを設置する病院等が増加しています。病院や調剤薬局では長い待ち時間を過ごす必要があり、また、標榜科目ごとに特定の層のユーザーが集まるため、広告出稿にも適した場所といえます。

もっとも、広告効果を最大化するためには、ターゲットの絞り込み、掲出する標榜科目やエリア・時期の選定など、様々な要素を考慮しなければなりません。

そのため、待合室サイネージへの広告出稿を検討している方は、プロの広告プランナーに相談することをおすすめします。国内最大規模の広告プラットフォーム『オーマッチ』では、待合室サイネージをはじめとした約18万件以上の広告媒体を取り扱っており、仲介手数料無料・専属サポート無料でご案内しています。

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