「京急電鉄の広告はどんな種類があるの?」
「京急電鉄の広告費用相場を知りたい」
京急電鉄の電車広告・駅広告は種類も多く、初めて広告を掲出する時には迷ってしまうことも多いことでしょう。
今回は、京急電鉄の電車広告・駅広告の種類や費用とあわせて、掲出のメリット・デメリットについても詳しく紹介します。
京急電鉄の電車広告・駅広告の種類や相場を理解し、効果的な広告戦略を立てていきましょう。
1. 京急路線の利用者数と特徴
京急電鉄(京浜急行電鉄株式会社)は、品川・泉岳寺駅から横須賀市の浦賀駅を結ぶ路線です。東京と横浜を結ぶ都市間路線であると同時に都市郊外線の路線、羽田空港へのアクセス路線としても利用されています。
京急全線の1日の平均乗車数は1,989,457人(2021年度) であり、利用者が最も多いのは京急本線の横浜駅で約25万人、次いで品川駅の約18万人、上大岡駅の約11万人、京急川崎駅の10万人となっています。- 横浜駅:223,343人
- 品川駅:168,324人
- 上大岡駅:106,602人
- 京急川崎駅:97,300人
- 金沢文庫駅:51,120人
- 横須賀中央駅:50,022人
- 羽田空港第1・第2ターミナル:47,110人
※泉岳寺駅(120,072人)は都営線乗り入れ旅客を含むため対象外
京急電鉄は、創業期から沿線開発を進めており、沿線沿いにニュータウンや分譲一戸建て住宅などを供給しています。東京や横浜などのベッドタウンとして、このエリアに住んでいる人も多く、日常的に通勤・通学の足として京急電鉄を利用している人も多いです。
また羽田空港へ直通となる移動手段でもあり、直結駅の中で羽田空港利用者へアプローチできる貴重なメディアを多数展開しています。
2. 京急電鉄の電車内広告の種類|各特長・費用相場
京急電鉄の電車内に掲出できる広告媒体の種類と各費用相場を解説します。京急電鉄は、珍しい『貸切イベント列車』などもあります。
- ポスター
- ステッカー
- 広告貸切電車・車体広告(車体ラッピング)
- 貸切イベント列車
(1)ポスター
京急電鉄車内には、まど上ポスター・ドア横ポスター・中づり・連結面ポスターの掲出が可能です。
乗車中の人の目につきやすい場所に掲出されることから、新発売の商品、新登場のサービスの告知等に活用されることが多い広告媒体です。繰り返し接触によるリピート効果も期待できます。
(2)ステッカー
京急電鉄電車車内のドア上部やガラス部分に、ドアステッカー・ツインステッカーの掲出が可能です。コンパクトながら注目度抜群で、ドア付近にいる乗客への高い露出効果が期待できます。ツインステッカーはドアの上部に2枚同時に掲出することで多様なアプローチが可能です。
(3)広告貸切電車・車体広告
広告貸切電車・車体広告(京急トレインジャック)は、ポスター・ステッカーの車内の広告媒体だけでなく、車体の外側へも同時に広告掲出ができ、電車丸ごとで広告できる広告媒体です。車体広告のみのプランはありません。
京急トレインジャックは以下の車両・区間でのみ運用が可能となっています。
- KEIKYU BLUE SKY TRAIN 2100形:泉岳寺〜三崎口駅間で運用(京急線内)
- KEIKYU BLUE SKY TRAIN 600形:京急線内〜都心方面(都営浅草線、京成線、北総線乗り入れ)
- KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN 1000形:京急線内〜都心方面(都営浅草線、京成線、北総線乗り入れ)
- KEIKYU TRAD TRAIN 1000形:京急線内〜都心方面(都営浅草線、京成線、北総線乗り入れ)
中づりジャック広告では、1編成の全車両で中づりポスターをジャックできる広告展開が可能です。
(4)貸切イベント列車
貸切イベント列車は、京急の列車を1本まるごと貸切できる広告媒体です。トイレ付きで座席もロングシート・クロスシート・ボックスシートが切り替えられる1000形車両での展開となり、自由な広告展開が可能です。車両の運行は土曜日と日曜日のみとなっています。
個人でご利用の方、またはプロモーション行為を行わない企業向けの『イベント・旅行のお手伝いプラン』、商品・企業プロモーションで利用の企業向けの『広告プロモーションプラン』があり、3つの運行行路から選ぶことができます。
- Aプラン:京急川崎⇔小島新田(2往復)4両編成
- Bプラン:品川⇔京急蒲田(2往復)4両編成
- Cプラン:品川⇒浦賀・三浦海岸・三崎口のいずれか4両または8両編成
3.京急電鉄の駅内広告の種類|各特長・費用相場
京急電鉄の駅に掲出できる広告媒体の種類は多く、各メニューを組み合わせることで相乗効果も期待できます。ただし、広告によっては掲出可能な駅が限定されるので事前にご確認ください。
- デジタルサイネージ(ステーションビジョン)
- 大型ボード
- シート
- ホームドアシート
- フラッグ
- 横断幕
- 柱巻き広告(アドピラー|フォトピラー)
- 集中ばり
- 駅ばりポスター
- 駅看板
- 自動改札ステッカー
- フロア広告
- ステップ広告
- エレベーター広告
- マガジンラック・駅構内ラック
- 副駅名称広告
- イベントスペース
(1)デジタルサイネージ(ステーションビジョン)
デジタルサイネージ広告(ステーションビジョン)は、通行量の多い横浜駅、京急川崎駅、羽田空港第1・第2ターミナル駅の改札前の柱に設置されたデジタルサイネージに掲出できる広告媒体です。駅改札口の柱に設置された55~70インチの巨大なデジタルサイネージで集中的に展開する広告は、利用者へのインパクトが絶大です。
横浜駅と羽田空港第1・第2ターミナル駅はフルジャックプランのみ、京急川崎駅では、4分につき15秒のCMを流せるプランとフルジャックプランから選ぶことができます。
(2)大型ボード
大型ボードは、人通りの多い階段やコンコースに掲出できる大型の広告媒体です。駅によって様々な形・サイズがあり、駅利用者に大きなインパクトを与える広告の掲出が可能です。
(3)シート
シート広告は、駅の壁や柱などに大型のシートを貼る広告媒体です。横浜駅、羽田空港第3ターミナル駅、羽田空港第1・第2ターミナル駅、横須賀中央駅のみで掲出が可能です。
また、京急川崎駅でのみ掲出できる『発車案内装置裏広告』は、改札付近上部にある発車案内装置の裏面を使い、通勤・通学で利用する人へのリピート訴求が期待できます。
(4)ホームドアシート
ホームドアシートは、京急蒲田駅、羽田空港第 3ターミナル駅のホームドアに掲出できる広告媒体です。ホームドアに縦900mm ×横700mmの大きな広告を掲出できるので、電車を待つお客様に対して高い広告宣伝効果が期待できます。
(5)フラッグ
フラッグ広告は、どんなに混雑している時も高い視認性を誇る、天井から吊り下げて掲出する広告媒体です。品川駅、京急川崎駅、羽田空港第3ターミナル駅に掲出可能であり、掲出駅によってサイズ・枚数が変わります。
(6)横断幕
横断幕は、コンコースや階段天井部などに掲出できる横長サイズの広告媒体です。駅利用者の動線にあわせて連続して掲出することで、さらに視認性を高めることができます。横浜駅、上大岡駅、日ノ出町駅で掲出可能です。
(7)柱巻き広告(アドピラー|フォトピラー)
柱巻き広告は、柱をフルに利用して四面からアプローチが可能な広告媒体、フォトピラーは柱をまるごとラッピングして歩行者の視線の高さで訴求できる広告媒体です。柱巻き広告は品川駅のみ、フォトピラーは、横浜駅、京急川崎駅、羽田空港第3ターミナル駅、羽田空港第1・第2ターミナル駅で掲出が可能です。(8)集中ばり
集中ばりは、ドライマウント加工したB0サイズのポスターを普段媒体化されていないスペースに集中的に掲出できる広告媒体です。利用客の多い横浜駅、品川駅、京急川崎駅、上大岡駅、横須賀中央駅、京急久里浜、羽田空港第1・第2ターミナル、羽田空港第3ターミナルの8つの駅で利用が可能です。駅によって最大掲出枚数や広告料金が異なるので事前にご確認ください。
(9)駅ばりポスター
駅ばりポスターは、駅構内のポスターボードに掲出できる広告媒体です。駅利用者の目につきやすい場所に設置されているため、通勤・通学など繰り返し利用する人への高い反復訴求効果が期待できます。さらに、京急各駅で掲出ができ、1枚から購入が可能なため、ニーズや目的に合わせて柔軟な広告展開が可能です。掲出費用が割安となるセットプランもおすすめです。
(10)駅看板
駅看板は、駅構内の壁面や線路越しに設置された看板に掲出できる広告媒体です。こちらもポスター広告と同じく掲出駅が限定されておらず、駅ごとに地域に根ざした広告展開が可能です。駅看板料金は、駅等級や設置場所により異なるので事前にお問い合わせください。
(11)自動改札ステッカー
自動改札ステッカーは、改札を通る時に必ず目にする自動改札機の上部に2枚のステッカーを掲出できる広告媒体です。京急鉄道の主要12駅に掲出ができます。
(12)フロア広告
フロア広告は、利用者の多い改札口前の床面に大型広告を掲出できる広告媒体です。品川駅、京急川崎駅、羽田空港第1・第2ターミナル駅、羽田空港第3ターミナル駅で掲出が可能です。
(13)ステップ広告
ステップ広告は、多くの人が利用する階段のステップにシートをはって、階段全体を大きな広告スペースとして掲出できる広告媒体です。品川駅、羽田空港第1・第2ターミナル駅で掲出が可能です。
(14)エレベーター広告
エレベーター広告は、出発ロビー側のエレベーター内部の壁面に掲出できる広告媒体です。羽田空港第3ターミナル駅は荷物が多い海外への渡航客の利用が多く、エレベーターの利用率が高いため、国内外の利用客に効率的な訴求が可能です。羽田空港第3ターミナル駅のみで掲出可能な広告媒体です。
(15)マガジンラック・駅構内ラック
マガジンラックは、横浜駅に常設しているラックにA4判サイズの冊子を設置できる広告媒体です。1列3段を1セットとし、同一広告主であれば、複数誌での使用も可能です。
駅構内ラックは、京急の駅利用者に向けた冊子設置用の3段式ラックに冊子を掲出できる広告媒体です。
(16)副駅名称広告
副駅名称広告は、視認性の高い駅名サインに企業名・施設名を入れることができる広告媒体です。1駅1広告主限定で、駅利用者に大きなインパクトを与えることができます。ただし、法人名、施設名とし、商品名・サービス名・キャッチコピー・ロゴマーク等は不可となっているのでご注意ください。広告期間は1年間、広告料金は駅等級によって異なり、月額50,000円~200,000円となります。
(17)イベントスペース
イベントスペースは、販促活動などを行える駅のレンタルスペースです。空港を利用する人が行きかう場所にあるため、サンプリングや情報発信で多くの人に確実なリーチが可能です。羽田空港第3ターミナル駅と京急川崎駅のみで利用が可能です。
4. 京急電鉄の電車・駅広告のメリット2つ
京急電車・駅広告を掲出することで次のメリットが期待できます。
- ビジネスマンの割合が高い
- 羽田空港を利用する人へ訴求効果が高い
メリット1. ビジネスマンの割合が高い
京急電鉄は品川〜横浜間のベッドタウンを結んでおり、首都圏の主要路線の中でもビジネスマンの比率が高い路線です。BtoBや、自分磨きなど、ビジネスマンをターゲットとした広告掲出で高い広告宣伝効果が期待できます。
- 1位:東京メトロ 銀座線 82.0%
- 2位:東京メトロ 日比谷線 77.8%
- 3位:東京メトロ 南北線 74.5%
- 4位:東京メトロ 東西線 74.4%
- 5位:京急線 73.8%
- 6位:東京メトロ 丸の内線 73.0%
- 7位:東京メトロ 千代田線 72.5%
メリット2. 羽田空港を利用する人へ訴求効果が高い
コロナ禍で一時期利用客は落ち込んだものの、空港利用客数は回復傾向にあります。羽田空港第1・第2ターミナルや羽田空港第3ターミナルに掲出できる広告は種類が多く、インパクトのある展開ができるものも多いことから、羽田空港を利用する日本人・外国人客へ集中して広告宣伝できます。
また、空港内への広告掲載は審査基準やクリエイティブの制限が非常に厳しいことで有名ですが、直結駅の構内であれば、比較的少ない制限で広告を掲出することが可能です。
京急電車・駅広告ならオーマッチにご相談ください
今回は京急電鉄の電車や駅に掲出できる広告について解説しました。
京急電車・京急駅広告は、種類も多く、駅利用客に対してインパクトのある展開ができる広告媒体が数多くあります。それらを組み合わせることでさらに効果的なアピールが可能です。また、『貸切イベント列車』のように、駅利用者が楽しめる遊び心のある広告媒体もあります。
より効果的な広告展開をするために、京急電鉄に広告を出すときは、広告のプロである広告プランナーと相談しながら作業を進めましょう。国内最大級の広告プラットフォームである『オーマッチ』では、京急電鉄の広告を多数取り扱っており、広告の仲介実績も豊富です。
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