「東京メトロに出稿できる広告の種類や特徴を知りたい」
「東京メトロに広告を出したいけれど、費用はどれくらいかかる?」
東京メトロへの広告出稿を検討中の方で、このようなお悩みをお持ちの方はいませんか?日々多くの人が利用する東京メトロでは、デジタルサイネージやポスター、つり革広告など様々な広告を掲出できます。
今回は、東京メトロの電車と駅に出稿できる広告の種類や費用について、実例をもとに詳しく解説します。
この記事を読めば、東京メトロの電車広告や駅広告の種類や費用感についてしっかり把握できますよ。
1. 東京メトロの概要
東京地下鉄(東京メトロ)は、東京都23区とその付近で地下鉄を経営する鉄道会社であり、東京の地下鉄路線のうち銀座線などの9路線を運営しています。どの路線も利用者の多い地下鉄です。
1日あたりの利用人数は約522万人(2021年度)であり、そのうち男性利用者が57.3%、女性利用者が42.7%、年代としては男性の30代・40代・50代が多く、女性では20代が多いです。
東京メトロへの広告の出稿により、男性女性問わずビジネスパーソンへの高い訴求効果が期待できます。2. 東京メトロの電車内広告の種類|各特長・費用相場
東京メトロでは電車内に次のような広告を掲出することができます。広告の特徴や費用相場も合わせてご覧ください。
- デジタルサイネージ
- ポスター
- ステッカー
- 貸し切り電車
- 車体広告(車体ラッピング)
- つり革広告
(1)デジタルサイネージ
1つ目の東京メトロに出稿可能な電車広告は、電車内の上部に設置された液晶モニターを使ったデジタルサイネージ広告です。
デジタルサイネージ広告は電車内のどの位置からも視認でき、混雑時も見やすく常に多くの人にリーチすることが可能です。東京メトロでは、一部を除くほとんどの車両で電車内サイネージが設置されており、『Tokyo Metro Vision』への掲出が可能となっています。
『Tokyo Metro Vision』には、スポットCM(15秒間、1回/15分間)・オリジナル番組(90秒間、1回/15分間)の2つのプランがあり、オリジナル番組ではオリジナル番組60秒とCM30秒を放映することができます。
(2)ポスター
2つ目の東京メトロに出稿可能な電車広告は、中吊り・まど上ポスター・ドア横ポスターなど電車内の様々な箇所に掲載可能なポスター広告です。
全線で中吊り・まど上ポスターが利用でき、シングル・ワイドのプランから選ぶことができます。また、視界に入りやすいドア横スペースに左右2枚1組で掲出できる『ツイン☆スター』は銀座線・丸ノ内線・日比谷線のみ、中間車両貫通部に貫通部の扉を挟んで左右に2枚一組で掲出できる『カルテットプラン』は銀座線と日比谷線で利用できます。
午前の通勤ラッシュ時に女性専用となる車内に掲出できる女性専用車用のポスターもあり、対象路線の女性専用車内の片側のドアガラスすべてに掲出することができます。
(3)ステッカー
3つ目の東京メトロに出稿可能な電車広告は、電車車内の窓ガラスやドア周辺に掲出されるステッカー広告です。
利用客の目に留まりやすい電車のドア横の窓やドアガラスに掲出され、東京メトロ全線に掲出されるA枠と銀座線/丸ノ内線を除く東京メトロ全線に掲出されるB枠のプランから選ぶことが可能です。
また、午前の通勤ラッシュ時に女性専用となる車内に掲出できる女性専用車用のステッカーもあります。
(4)貸切電車
4つ目の東京メトロに出稿可能な電車広告は、編成単位で電車内の特定メディアをジャックできる貸切電車です。
東京メトロには、1編成すべての中づりポスターを独占する『SUライナー』(中づり貸切電車・5日間~)と、車内メディアをまとめてジャックできる『Uライナー』『Hライナー』『Tライナー』『Nライナー』(広告貸切電車・15日間~)の2つのプランがあります。広告貸切電車は銀座線・丸ノ内線・日比谷線・東西線・南北線の計5路線に対応しており、中づりポスター、まど上ポスター、ステッカー (ドア横、妻部)、ツイン☆スター、Tokyo Metro Visionの全てのメディアに掲出が可能です。
(5)車体広告(車体ラッピング)
5つ目の東京メトロに出稿可能な電車広告は、車体の側面や前後部分に広告を掲出する車体広告(車体ラッピング)です。車体の側面に掲出されるため、電車を待つ利用客の視線を集め、高い訴求効果が得られます。
なお、東京メトロでは東西線でのみ実施可能です。
(6)つり革広告
6つ目の東京メトロに出稿可能な電車広告は、電車1編成の全てのつり革部分に掲出するつり革広告です。
つり革を包むように丸めて全方向から見えるように掲載され、利用客の手元という身近な場所からメッセージを訴求できます。
現在は、銀座線(5編成)でのみ利用が可能です。
3. 東京メトロの駅広告の種類|各特長・費用相場
次に東京メトロ各駅に掲出できる駅広告の特徴や費用相場を解説します。
- デジタルサイネージ
- 大型ボード・シート
- 柱巻き広告(ピラー)
- 駅集中展開
- 駅ばりポスター
- 駅看板(小型)
- ホームドアシート広告
- 自動改札ステッカー
(1)デジタルサイネージ
1つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、駅構内のコンコースや改札口、売店付近など人目につきやすい場所に設置されたディスプレイに広告を掲出するデジタルサイネージです。
代表的なものとして、駅コンコースに連続的に設置された『Metro Concourse Vision』や『渋谷55ストリートビジョン』、壁面を使った大型サイネージである『銀座ノーブルビジョン』や『Metro Wall Vision』などの種類があります。
『Metro Concourse Vision』には2つのプランがあり、広告枠を一社で独占配信できるロールジャックプランと15秒CMを2~6分ごとに放映するプランから選ぶことができます。柱の1面だけでなく、複数面で放映されるので、駅利用者の目に留まりやすく、高い訴求効果を得られる広告枠です。
(2)大型ボード・シート
2つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、駅構内の壁面を利用した大型ボード・シートです。駅構内における広告の中でもサイズが大きく、視覚的にアピールしやすい特性があります。特に東京メトロの駅には多数の大型ボードが設置されており、様々なプランが用意されています。
大きな盤面への掲出で利用者の目に留まる展開ができるため、インパクトを持って訴求したい時に最適なメディアです。
プラン | サイズ・枚数 | 内容 |
---|---|---|
Uボード | B0サイズの2連貼り | 東京メトロの中でも特に多くの人々が利用するS等級・A等級の駅(13駅)に集中的に掲出 |
メトロシングルセット | B0サイズ | 都心部を網羅する22駅、計28ヵ所に掲出 |
メトロワイドセット | B0サイズの2連貼り | 日本橋駅・有楽町駅・表参道駅・六本木駅など利用者が多く人気の高い駅をセレクトして主要な駅をカバーして掲出 |
メトロロングワイドセット | B0サイズの4連貼り | 利用者の多い東京メトロのS等級・A等級の5駅にセット展開で掲出 |
メトロエリアセット | B0サイズの2連貼り | 表参道や六本木など注目度の高いエリアや利用者の多い駅に限定して掲出 |
メトロプレミアムセット | B0サイズ4枚~ | 流行に敏感な利用者が多い銀座駅・表参道駅・六本木駅・池袋駅。秋葉原駅・有楽町駅・新宿3丁目駅・日々や駅・北千十駅の東京メトロの主要駅で掲出 |
新宿メトロスーパープレミアムセット | 最大でB0×80枚 | 新宿駅メトロプロムナードの全長約80mの巨大スペースを一気に広告スペースとして掲出 |
また、『ツインボード』(銀座・六本木のみ)『半蔵門線永田町エスカパネル』『銀座線渋谷ホームシート』『外苑前バナー広告』など駅の中でも特に駅利用者の視線が自然と集まる場所に掲出できる大型ボード・シート広告もあります。
東京メトロの駅の空間を丸ごとジャックしたり、トレンドに敏感な利用者が多く行き交う場所に集中して掲出することで更なる広告宣伝効果が期待できます。ただし、すぐに満枠となってしまうこともあるため、掲載希望日の3カ月前にはお問い合わせください。
(3)柱巻き広告(アドピラー)
3つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、柱をフルに使用することで駅の空間そのものを彩ることが可能な柱巻き広告(アドピラー)です。個性的でインパクトのある広告枠であり、人の目線の位置に掲出されるので駅利用客の目に留まりやすい広告枠です。
『新宿駅集中展開』や『表参道駅集中展開』など駅集中展開で合わせて展開することで広告をさらに印象付けることが可能です。
(4)駅集中展開
4つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、駅全体を活用した集中展開ができる駅集中展開です。多くの人が行きかう場所に集中して、デジタルサイネージやポスターや柱巻き広告など様々な広告枠をフル活用して圧倒的なインパクトを持った広告の展開が可能です。
現在は、銀座駅・表参道駅・新宿駅・渋谷駅・六本木駅で利用できます。
(5)駅ばりポスター
5つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、B2~B0サイズの駅ばりポスターです。1駅1枚、1週間から掲出でき、予算などに合わせて自由かつ柔軟なメディア戦略を実現できます。また、年代や性別、職業などターゲットに合わせて掲出する駅を選べるため、より戦略的なプロモーション展開が可能です。
インパクト・印象度の高い広告展開するには、BOサイズの2連貼りなど露出を強化して掲出できる大型ボード・シートの利用がおすすめです。
(6)駅看板
6つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、駅構内に多くの設置されている小型サイズの駅看板です。サイズの目安は、縦1m × 横1〜2.5mのものが一般的です。
設置されている駅や、駅構内での設置場所、看板の種類、サイズ等により費用は様々ですが、首都圏で1年間の掲出の場合、製作費込みで80〜200万円ほどで利用可能です。駅構内に多くの広告枠があるため、希望する予算や場所等の条件に合致した枠に広告を掲出できます。
各駅1面・1か月からの掲出が可能なため、最寄りの企業や店舗広告に最適です。
- 額面看板:駅構内の壁面等に設置された額面に掲出する、オーソドックスな看板
- 電飾看板:駅構内の壁面等に設置された額面で、光が透過する板面をライトアップして使用する看板
- 建植看板:単独で自立する形で設置された看板
(7)ホームドアシート広告
7つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、ホームドアに掲出できる、B1またはB2サイズのホームドアシート広告です。電車を待つ乗客やホーム上を移動する乗客などの目に入りやすい位置に掲出できる広告枠であり、多くの駅利用者に強くアピールすることができます。
(8)自動改札ステッカー
8つ目の東京メトロに出稿可能な駅広告は、自動改札機の天部と正面部の2ヵ所に掲出できる自動改札ステッカーです。改札を通るたびに目に入るので、利用客に反復的に訴求することが可能です。特に平日利用するビジネスパーソンや通学客に対し、高い認知が期待できる広告枠です。
現在は、丸ノ内線、有楽町線、副都心線の各駅で展開しています。
4. 東京メトロの電車・駅広告のメリット3つ
東京では東京メトロのほかにもJR東日本・JR東海、京王電鉄や京成電鉄など多くの鉄道運行会社があります。その中でも特に東京メトロに広告を掲出することで得られるメリットを解説します。
- ビジネスパーソンへの高い訴求効果がある
- 情報感度の高い利用客が多い
- 経済力のある利用客が多く、成果につなげやすい
メリット1. ビジネスパーソンへの高い訴求効果がある
1つ目のメリットは、ビジネスパーソンへの高い訴求効果があることです。
東京メトロの沿線には大手町・新橋・霞が関・新宿・渋谷など多くのオフィス街が点在しているため、必然的に東京で働くビジネスパーソンの通勤・商用利用が多い傾向があります。数字で見ると、銀座線では会社員の割合が82.0%、日比谷線であれば77.8%、丸ノ内線では75.2%となっています。同エリアを運行しているJR東日本の山手線では利用客のうち会社員の割合が67.8%であることと比較しても、東京メトロの利用客はビジネスパーソンの割合が多いことがわかります。
(参照:メトロアドエージェンシー『メディアデータ 利用者プロフィール』)
(参照:ジェイアール東日本企画 『路線プロファイル』)
東京メトロの駅や電車に広告を出稿することで効率的にビジネスパーソンへの露出を増やし、高い広告宣伝効果を得ることができます。
メリット2. 情報感度の高い利用客が多い
2つ目のメリットは、情報感度の高い利用客が多いことです。東京メトロの利用者は「スキルアップのために勉強したい」と考えている方が61.9%(メトロ以外電鉄利用者は55.5%)、「仕事関連の情報収集は欠かさない」という方も54.5%(メトロ以外電鉄利用者は46.5%)と情報収集に熱心な人が多いという調査結果が出ています。
その数字を反映するように、「電車の車内広告をよく見る」という人は東京メトロ利用者のうち61.7%(メトロ以外電鉄利用者は55.9%)、「駅にある広告やポスターをよく見る」という人は東京メトロ利用者のうち44.5%(メトロ以外電鉄利用者は38.8%)と電車広告・駅広告ともに目を通す人が多い傾向があります。
(参照:東京メトロアドエージェンシー 『ビジネス・消費力に、強みあり!広告メディアとしての「東京メトロ」 ~東京メトロの利用者プロフィール~』)
東京メトロ利用者は、情報感度が高く情報を得ることに積極的な人が多いため、他の電車や駅に広告を掲出するよりも多くの人へ効果的なリーチが可能です。
メリット3. 経済力のある利用客が多く、成果につなげやすい
3つ目のメリットは、経済力のある利用客が多く、 成果につなげやすいことです。東京メトロの電車利用者の平均個人年収は、メトロ以外の電車利用者よりも高い傾向にあり、経済力のある人が多いという結果が出ています。
- 南北線:1,031万円
- 半蔵門線:903万円
- 東西線:860万円
- 丸の内線:852万円
- 日比谷線:847万円
- 有楽町線:835万円
- 銀座線:824万円
- 千代田線:816万円
- 副都心線:813万円
(参照:東京メトロアドエージェンシー 『利用者プロフィール』)
さらに、駅利用者に対する調査結果で高いリーチ獲得効果・広告接触後の行動喚起効果が確認されているため、経済力や購買意欲の高いビジネスパーソンに向けたBtoCや、企業の意思決定者層へのBtoB向け商品やサービスの展開に最適な場といえます。
(参照:東京メトロアドエージェンシー 『ビジネス・消費力に、強みあり!広告メディアとしての「東京メトロ」 ~東京メトロの利用者プロフィール~』)
5. 東京メトロの電車・駅広告のデメリット2つ
東京メトロの電車・駅広告には2つのデメリットがあります。
- 人気が高く枠をおさえづらい
- 同時期に同一業種の広告が掲出されることがある
- パッケージ商品が多い
デメリット1. 人気が高く枠をおさえづらい
1つ目のデメリットは、人気が高く枠をおさえづらいことです。働き盛りで情報感度が高く、経済的にも余裕のあるビジネスパーソンが多く利用する東京メトロは企業の商品の紹介やブランディングの絶好の場所といっても過言ではありません。そのため、池袋や大手町、表参道や銀座、新宿など人気駅の人気広告枠は早めにおさえておかないとすぐに枠が埋まってしまうことが多いです。
必要なタイミングでターゲットとなる利用客が多い駅・場所に狙い通りに広告を掲出できるよう、早めに申し込みをしておきましょう。
デメリット2. 同時期に同一業種の広告が掲出されることがある
2つ目のデメリットは、同時期に同一業種の広告が掲出されることがあることです。東京メトロでは、広告掲載に際して業種数の規制は行っていないため、タイミングによっては競合する企業と同じ時期に広告がかぶってしまう可能性があります。
しかし、よりインパクトのある広告を出稿することで差異化は可能です。その点についてもオーマッチにご相談ください。
デメリット3. パッケージ商品が多い
3つ目のデメリットは、特に電車内広告において複数路線を束ねたパッケージ商品が多いことです。特定の1つの路線のみで掲出をしたくても、単線プランが無かったり、セット商品が優先のため単線の枠が確保できない媒体が一部で存在します。
ただし、裏を返せばパッケージによる割引の聞いたプランが幅広いということでもあるので、東京メトロでマス訴求をしたい場合にはメリットとなる場合もあります。
ビジネスパーソンに強い東京メトロの電車・駅広告で費用対効果の高い広告を
首都圏をはじめその周辺の多くの生活者が利用する東京メトロに掲出できる電車・駅構内の広告の概要や具体例を紹介しました。
情報感度の高いビジネスパーソンの利用が多い東京メトロの電車や駅への広告の掲出は、商品・サービスの認知拡大やブランディング、イベント告知などに最適です。
東京メトロに掲出する広告は、駅によって主な利用客の年齢層など属性からターゲットを絞り込むターゲットセグメンテーションや広告のデザイン・タイミングにこだわることでさらに効果的なリーチが可能です。
東京メトロへの広告出稿をお考えなら、交通広告実績と取り扱い広告が豊富なOOHプラットフォーム『オーマッチ』にぜひご相談ください。
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