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中づり広告の費用や活用方法とは?拡散された事例とバズるための秘訣を紹介

「電車の中づり広告の費用はどれくらい?」
「広告面やサイズ、成功事例を知りたい」

中づり広告の出稿をご検討中の方で、このようにお悩みの方はいませんか?中づり広告は比較的安価でありながら、アイデア次第で大きな効果を生み出せる広告媒体です。

今回は、中づり広告の概要や費用、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。また、中づり広告の活用方法を具体例を挙げて紹介します。

この記事を読んで、中づり広告の基本を理解し、最新のトレンドもチェックしましょう。

1. 中づり広告とは?掲出場所や期間などの特徴

まずは中づり広告の基本的な知識を解説します。

(1)掲出期間は最短2日~!短期集中型広告

中づり広告の掲出期間は、基本的に1週間単位ですが、鉄道会社によっては2日や3日単位で掲出可能なこともあります。

この掲出スパンの短さから、中づり広告はイベントやキャンペーンの告知に利用されることが一般的で、物産展の告知や週刊誌の見出し広告などでおなじみです。

また、掲出期間が短いため比較的低予算で出稿でき、貼り替え頻度が多いことから意匠の変更も容易に行えます。

(2)対象路線のすべての車両で1枚ずつ掲出

中づり広告は、対象路線の全車両に片面1枚ずつ掲出されるプランが基本です。例えば山手線は1編成あたり11両で編成され、全52編成の車両数は合計572両となるため、572枚の中づり広告が掲出されます。

具体的な掲出方法は鉄道会社やプランによって変わるため、事前に広告プランナーとしっかり打ち合わせを行いましょう。

(3)サイズはB3が基本

中づり広告のサイズはB3が基本となっており、全国的に統一されています。そのため一度デザインを作成してしまえば、同じ意匠を複数の鉄道会社に掲出することも可能です。

ただし紙面をホルダーにはめ込む関係で、上部40mmほどは隠れて見えなくなるため、デザイン作成時に注意が必要です。

B3サイズを横に並べたワイドサイズを展開できることもあり、隣の中づり広告によるノイズの影響を受けることなく、大きな紙面で訴求できます。

(4)編成ジャックや特殊展開もできる

中づり広告は、1編成すべての中づり広告を独占したり、女性専用車両1両の中づり広告を独占するなどのジャックプランも用意されています。またジャック展開をする際に限定されますが、立体物や特殊形状での掲出など、さまざまな特殊展開が可能です。

そのほかにも、他の電車広告も含めて編成まるごと貸し切れるプランや、JRであれば首都圏全線に一挙に展開するなど、ユニークな展開方法が登場しています。

2. 中づり広告のメリット5つ

次に、中づり広告の主なメリットを5つ紹介します。

中づり広告のメリット5つ

  1. イベントや売り出しに効果的
  2. 車内で目立つ位置に掲出される
  3. 他の車内広告とのシナジー効果がある
  4. 車内ジャックでストーリー性のある訴求も可能
  5. 路線ごとのターゲティングできる

メリット1. イベントや売り出しに効果的

中づり広告は特定のイベントや商品・サービスのローンチ時など、ピンポイントでの訴求が可能です。例えば限定商品の発売や期間限定のキャンペーンなど、短期間で集客や認知を高めたいときに効果的です。

さらに、長期間にわたって中づり広告を掲出する場合、一定の期間ごとにデザインや内容を変更することで、同じ広告に飽きさせることなく、常に新鮮な情報を伝えることができます。そのため中づり広告は、短期的な訴求だけでなく継続的な訴求にも活用できます。

メリット2. 車内で目立つ位置に掲出される

電車内では多くの情報や広告が目に入るため、比較的ノイズが多いです。しかし中づり広告は、座席に座っている人からも、立っている人からも見えやすく、高い注目度を誇ります。特に混雑するラッシュ時には、目線よりも高い位置にある中づり広告は非常に効果的に目に入ります。

メリット3. 他の車内広告とのシナジー効果がある

電車内には、中づり広告の他にもまど上ポスターやドアガラスステッカーなど、さまざまな広告が掲出されています。これら他の車内広告と中づり広告とを組み合わせることで、視覚的インパクトを高められ、効果的な訴求ができます。

例えば、中づりポスターで商品のイメージを伝え、まど上ポスターで詳しい情報やキャンペーン内容を伝えるなど、各広告のもつ強みを互いに活かしあうことが可能です。

メリット4. 車内ジャックでストーリー性のある訴求も可能

中づりジャックや車内ジャックを利用し、複数の中づり広告を連続して掲出することで、ストーリー性をもたせた訴求ができます。

例えば、ある商品の製造過程を順番に描いたり、ひとつの商品を様々な世代・年齢のユーザーに持たせたシーンを描いたりすることで、消費者に深い印象と共感をもたせることができます。

メリット5. 路線ごとにターゲティングできる

中づり広告は、路線ごとの特性を活かしたターゲティングも可能です。例えば、東京メトロ銀座線にはビジネスマンが多く、京急電鉄空港線には飛行機ユーザーが多いなどの特徴があるため、中づり広告を掲出する際にはこうした特徴をしっかり把握する必要があります。

また、中づり広告の短い掲出スパンを活かし、沿線で行われるイベントに合わせたターゲティングもできます。例として、京王電鉄京王線に広告を掲出し、味の素スタジアムで行われる参加者に訴求するといった方法です。

こうした各路線の特徴を活かしたターゲティングは難しいため、効果的な訴求を行うためには広告プランナーに相談することをおすすめします。

3. 中づり広告のデメリット3つ

中づり広告は多くのメリットをもつ一方で、考慮すべきデメリットもあります。以下からは、中づり広告のデメリット3つと、その対処法を解説します。

中づり広告のデメリット3つ

  1. 掲出場所によっては視認性が低い
  2. 片面のみ掲出される場合が多い
  3. 現物納品が基本となる

デメリット1. 掲出場所によっては視認性が低い

一般的に、中づり広告は掲出場所を選べません。そのため、掲出された位置が予想外に視認性の低い場所になる可能性もあります。

もっとも、中づり広告はどの場所であっても、ある程度視認性が確保されているため、全く視界に入らないといったことはありません。視認性を強く求める場合には、他の広告媒体と併用したり、車内ジャックプランの活用などを検討しましょう。

デメリット2. 片面のみ掲出される場合が多い

中づり広告は基本として片面のみ掲出されるため、掲出されていない面からみると効果が薄れてしまいます。そのため、広告の内容にストーリー性をもたせたい場合や、連続した情報を伝えたい場合には注意が必要です。

鉄道会社や車両の種類によっては両面掲出も可能なため、あらかじめ広告プランナーを通じて確認しておきましょう。

デメリット3. 現物納品が基本となる

中づり広告は、一般的に広告主自ら広告を作成し、印刷したものを納品する手続きが必要です。そのため出稿までに広告主に手間とコストがかかり、初めて中づり広告を掲出する企業にとってはハードルが高く感じられることもあります。

そうした部分に不安を感じる場合は、信頼できる広告プランナーに相談しましょう。有償にはなりますが、デザイン制作やポスター納品における面倒や手間を一挙に解決でき、より効果的な広告にも期待できます。

4. 中づり広告の活用方法3選

次に、中づり広告の活用方法について実例つきで解説します。中づり広告の特徴を抑え、効果的な広告戦略を立てていきましょう。

中づり広告の活用方法3選

  1. 生活圏を越えた訴求
  2. 幅広いターゲット層への訴求
  3. 車内ジャックなどの特殊訴求で「バズ」を狙う

活用方法1. 生活圏を超えた訴求

中づり広告は、さまざまな生活圏の人々へのアプローチが可能な広告媒体です。例えば、ある店舗が特定の駅にしかない場合でも、その沿線を利用する乗客へ訴求することで、日常的にその駅を利用しない乗客にも訴求できます。

もちろん、沿線沿いのビジネスだけではなく、観光地や大型商業施設など、商圏の広いビジネスにも活用できます。

活用方法2. 幅広いターゲット層への訴求

電車を利用する人々は、幅広い年齢層や職種、ライフスタイルをもつ人々で構成されています。そのため、中づり広告は多様な顧客層に対して一斉に訴求することが可能です。

例として、飲食店の新メニューや子供向けの教育関連サービス、さらには新商品の発売情報など、多岐にわたる情報を同時に多くの人々に伝えることができます。特に、家族を持つ親や学生、サラリーマンなど、電車を日常的に利用するターゲットに対して、継続的な広告露出を行いたい場合には、中づり広告は非常に効果的です。

活用方法3. 車内ジャックなどの特殊訴求でバズを狙う

中づり広告は伝統的な広告媒体ではありますが、近年は斬新なアイデアで話題となる広告も登場しています。車内全体を使ったジャック広告や、特定のキャンペーンに連動した特殊訴求など、従来の広告とは一線を画するような施策が増えてきました。

このような特殊訴求により、乗客が撮影した広告の写真がX(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで拡散され、広告のリーチが一気に拡大することも考えられます。ただし、このような特殊な広告掲出を行う場合、入稿規定や掲出方法などの詳細を確認する必要があるため、事前に広告プランナーに相談しましょう。

5. 中づり広告の費用相場

中づり広告の費用は、サイズや期間、展開方法など様々な要因で変動しますが、以下に例を挙げるので費用相場の参考にしてください。

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6. 中づり広告のリードタイム

中づり広告への出稿を検討している場合、掲出開始日の4週間前までを目安に広告プランナーへ問い合せましょう。現物での納品が基本となるので、余裕をもって問い合わせるのがおすすめです。

(1)問い合わせ:4週間前

最新の空き状況がわかります。希望の日程で広告掲出が可能かを確認しましょう。

(2)デザインの提出・審査:3週間前

媒体社による広告内容の審査があります。広告内容がわかるデザインデータや資料を提出しましょう。

(3)申し込み:2週間前

正式に申し込みをして広告枠を確保しましょう。広告枠は予約や仮押さえができず、先着の申し込みがあれば埋まってしまうので注意が必要です。また、申し込み後はキャンセルができないことにも留意しましょう。

(4)広告物の納品:10日前

媒体社指定の住所へ広告を現物送付します。 有料で印刷および納品を依頼することも可能です。その際は、印刷用データを掲出開始日の3週間前までに提出します。

(5)お支払い:1週間前

広告プランナーまたは媒体社から請求書が送付されます。 原則、前金のみとなります。

(6)掲出開始:当日

広告が掲出されます。

7. 中づり広告の審査基準

中づり広告には審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。

中づり広告で掲出できない広告

  • 公序良俗に反するもの、通行者や公衆に不快の念を与えるもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
  • その他、媒体社が不適当と認めるもの。

多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。中づり広告を出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように上記の点に気を付けましょう

中づり広告の出稿はプロに相談しよう

今回は中づり広告の概要や費用、効果的な活用方法などを紹介しました。

中づり広告は掲出サイクルの短い媒体であり、短期的なキャンペーン・プロモーションに活用されているほか、定期的に意匠を変更することで長期掲出も可能であり、特殊訴求により「バズ」を狙える可能性も秘めています。

もっとも、精緻なターゲティングや、広告出稿までの複雑なプロセス、特殊訴求のための下準備など、中づり広告を成功させるためには高度に専門的な知識と経験が必要となるため、信頼できる広告プランナーに相談することをおすすめします。

国内最大級の広告プラットフォームである『オーマッチ』では、中づり広告のシンプルなプランから、車内ジャックプランなどの特殊訴求まで、幅広い案件を仲介費用無料で承っております。

広告枠の選定等の専属サポートも無料で受けられるため、中づり広告の出稿を検討している方は、この機会に是非一度お問合せください。

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