「電柱広告の概要を知りたい」
「地域に根ざした電柱広告を出稿したいが、流れがわからない」
電柱広告出稿を検討している方で、このような悩みをお持ちの方も多いでしょう。電柱は公共の建造物であるため、どこに看板製作を依頼して良いのかも分かりにくいですよね。
本記事では、電柱広告の概要やメリットとデメリット、電柱広告を出稿する際の流れを解説します。最後まで読めば、電柱広告の知識をつけて、コスパがよく効果の高い電柱広告を掲出できますよ!
1. 電柱広告とは
電柱広告とは1890年に端を発した広告手法です。電球が点灯する行燈型の広告から、電柱自体塗装する電柱塗装広告と呼ばれる手法が誕生してから、今の形に広告の形が変化しました。
ここでは、電柱広告の種類やデザインにおけるルールについて解説します。
(1)電柱広告の種類
電柱広告には、主に以下の3つの種類があります。
- 袖広告
- 巻広告
- 公共表示付き電柱広告
1つずつ広告の種類について解説します。
#1:掛広告(袖広告)
掛広告(袖広告)とは、電柱の上部に設置する看板で、電柱と一体化せず突出しているため視認性が高いです。
特に遠方から認識しやすく、車などで店を探しながら走行している時に見つけやすい点がメリット。店舗の案内などの誘導目的で設置されるケースが多いです。
#2:巻広告
巻広告とは、電柱自体に巻きつけるタイプの広告です。
広告と一体化しているため、毎日通行する歩行者に自然な認知を促す効果があります。例えば、クリニックなどを巻看板として設置しておけば、病気になった際に広告のことを思い出し、来院を促せます。
#3:公共表示付き電柱広告
公共表示付き電柱広告とは、公共表示看板と巻広告が一体化したタイプの看板です。海抜表示や避難所の案内看板の上に、店舗やサービスの情報を掲載します。
公共表示との一体化で地域の人からの信頼を得やすく、また巻き看板と同じく自然な認知を促せるタイプの広告です。
(2)電柱広告のデザインにおけるルール
電柱は公共の建造物であるため、デザインの制限があります。例えば電柱広告には、以下のようなルールが設けられている自治体が多いです。
- 色数…4色以内
- 背景色…白または淡い色
- 掲示内容…誘導案内
- フォント…視認性の高いもの
自治体によってルールは異なりますが、多くの自治体が上記のルールを取り入れています。また、フォントの色が制限される自治体もあり、出稿の際には注意が必要です。
(3)契約期間
電柱広告の契約期間は、基本的に1年間などの年間契約です。本数は1本単位から契約できますが、1週間や数ヶ月程度の短期契約には向いていません。
2. 電柱広告を出稿するメリット5つ
電柱広告を出稿するメリット5つを紹介します。- 不特定多数の人にアピール可能
- 安いコストで長期間契約が可能
- 実店舗への誘導が簡単
- ワンストップで設置・管理が可能
- 日常的に看板を目にすることで自社サービスを認知してもらいやすい
後ほど電柱広告のデメリットも紹介するので、比較検討材料にしてください。
メリット1. 不特定多数の人にアピール可能
電柱広告は日常に溶け込むタイプの広告で、歩行者・運転者など不特定多数の人に自社サービスをアピールできます。毎日通行する人がさりげなくサービス名を認知し、必要な時に思い出して店舗やサービスを利用してくれる可能性を高められるのがメリットです。
メリット2. 安いコストで長期間契約が可能
電柱広告の出稿費用相場は1本あたり3万円程度です。看板製作の初期費用が2万円、電柱の出稿契約にかかる費用が月間3,000円程度のため、安価に出稿可能です。
安価な金額で長期間出稿できるため、コストパフォーマンスが良い広告手法といえます。
メリット3. 実店舗への誘導が簡単
電柱広告の出稿目的は、案内がメインとされています。行き先を矢印で示し、「この先●m」のように案内表示できるので、店舗を探している人にも親切です。
そのため、店舗の近くに電柱広告を設置しておけば、歩行中にサービスに興味を持った人が来店してくれる可能性もが高まるでしょう。
メリット4. デザイン制作から設置・管理までワンストップ
電柱広告は、デザイン制作から設置、管理までワンストップで依頼できます。そのため、広告主の手間がない点がメリットです。
多くの広告媒体ではクリエイティブは広告主側で用意する必要があり、デザイン制作がネックとなって出稿が遅れてしまうケースもあります。電柱広告では、仕様に沿ったデザイン提案から制作、また設置やその後の管理までワンストップで媒体社が実施してくれるため、他の手法と比べて安価で、手離れが良く、手間の少ないメディアとなっています。
メリット5. 日常的に看板を目にすることで自社サービスを認知してもらいやすい
電柱広告は日常的に目にする可能性が高いため、自社サービスをさりげなく通行者・運転者に認知してもらえます。
看板を目にしてすぐに来店してもらえなくても、近くに店舗があると認知していれば、必要な時に利用してくれる可能性が高まるでしょう。例えば、古物買取店の看板広告を電柱に設置しておけば、売りたいものがあった際に通行人が看板のことを思い出し、サービスを利用してくれます。
電柱広告は自然に自社サービスの認知を促し、来店を促せる点がメリットです。
3. 電柱広告を出稿する際の注意点・デメリット3つ
電柱広告を出稿する際のデメリットや注意点を紹介します。
- インパクトが薄い
- 短期掲出に向かない
- 広告効果の測定がしにくい
デメリット1. インパクトが薄い
電柱広告は日常に溶け込みやすいのが特徴であり、インパクトは期待できません。歩行・運転中になんとなく目にしていても、まじまじと看板を見る人は少ないです。
より広告を印象づけたい場合は、野立看板や駅広告をおすすめします。駅広告は最寄駅として利用する人の目に止まりやすく、店舗までの導線上の電柱広告と合わせて設置することで、より効果的に訴求することも可能です。また、野立看板は比較的デザインも自由であるため、インパクトのある看板を店舗近くに設置できます。
デメリット2. 短期掲出に向かない
電柱広告の基本契約は年間単位であり、短期掲出には向きません。
短期契約で看板出稿を考えている場合は、駅広告がおすすめです。最短1週間程度から掲出可能で、看板の効果を試してみたい場合に利用されます。駅広告については以下の記事で詳しく解説しています。
デメリット3. 広告効果の測定がしにくい
電柱広告はあくまで案内目的の内容しか掲載できないため、効果測定しにくい点がデメリットです。来店した人の中で、誰が看板広告を見て来店したか特定できません。
しかし、電柱広告は月間3,000円台で掲載できるため、客単価が3,000円以上の業種であれば、出稿費用は回収できます。効果測定しにくいというデメリットはあるものの、自社認知向上のために投資として出稿するのも良いでしょう。
4. 電柱広告の出稿の流れ
電柱広告を出稿する際の流れを解説します。
- 電柱広告を設置する場所を決める
- デザインの決定
- 屋外広告物許可申請
- 広告看板の作成と設置
これから電柱広告の掲出を考えている方は、流れを参考にしてください。
(1)電柱広告を設置する場所を決める
店舗付近の人通りの多い地点など、電柱広告を設置する場所を選びましょう。
オーマッチでは地図上から掲出可能な広告枠を探すことも可能です。また効果的な掲出場所にお悩みの方には、広告プランナーによる無料のプランニングも実施しています。
電柱広告は1本からの出稿も可能ですが、複数本出した方がアピールは強くなります。広告プランナーと相談しつつ、電柱広告の設置場所を決めましょう。
(2)デザインの決定
広告を設置する場所を決めたら、自社の情報やデザインの意向を伝え、デザインの提案を待ちましょう。
デザイン案をが提出されたら、確認して要望を伝えます。ルールの制限の中で、可能な限り理想のデザインを作りましょう。
(3)屋外広告物許可申請
デザインまで決定したら、屋外広告物許可申請をおこないます。
媒体社が申請作業を代行するため、広告主が書類作成する必要はありません。万が一媒体社から問い合わせがあった場合のみ対応しましょう。
(4)広告看板の作成と設置
申請許可が下りたら、広告看板の作成作業がおこなわれます。作成された看板を最終チェックし、実際に施工業者が設置工事を実施。
デザインが決定してから設置までは大体2〜3週間程度と、比較的短期間で掲出が完了します。5. 電柱広告の費用相場
電柱広告の費用は以下の内訳になっています。
- 看板製作費
- 広告料金
看板製作費は16,000円(税別)が相場です。
広告料金は設置地域によって変動しますが、一都三県では1年間33,000円~(税別)、地方では1年間24,000円~(税別)が相場になっています。新宿区や渋谷区など、都心部の駅周辺では1年間60,000円~(税別)となることもあります。以下に例を挙げるので費用相場の参考にしてください。
6. 電柱広告のリードタイム
電柱広告への出稿を検討している場合、掲出開始日の8週間前までを目安に広告プランナーへ問い合せましょう。屋外広告物許可申請や看板制作など、時間が必要な工程が多いので、余裕をもって問い合わせるのがおすすめです。
7. 電柱広告の審査基準
電柱広告には審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。
- 風俗営業など公序良俗に反するもの、地域の方々とトラブルを引き起こすことが明らかなもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
- 政治、宗教、思想活動および個人的な宣伝に類するもの。
- その他、媒体社が不適当と認めるもの。
多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。電柱広告を出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように上記の点に気を付けましょう。
ルールを遵守しコスパの良い電柱広告で集客を
電柱広告は日常的に目にする看板で、自社サービスを歩行者や運転者にアピールできます。インパクトが非常に大きいわけではありませんが、地域に根ざした広告手法として人気です。
電柱広告を利用したい方は、まずどこに掲出したいかを選びましょう。電柱広告のプロであるオーマッチならwebサイト上で地図から設置場所を確認することができます。複雑な自治体のルールなどを把握していなくても、デザイン制作から設置・管理まですべて依頼可能です。
また予算やエリアなどのいくつかの質問に回答するだけで、条件にマッチする資料を受け取ることができます。ご相談やサービスの仲介手数料は無料で承っておりますので、この機会にぜひ一度お気軽にご相談ください。
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