施設内広告

インストアメディアとは?業界・施設別にメディア例・費用相場を紹介

「インストアメディア(インストアプロモーション)とはどんなものなの?」
「インストアメディアを利用するメリットとは?種類や費用相場も知りたい」

インストアメディアとは、買い物やレジャーなど私たちが普段利用する施設や店舗でよく目にする広告のことです。インストアメディアは掲出するお店や施設も多彩であり、広告の種類も実に豊富です。

今回は、インストアメディアの解説とあわせて、インストアメディアのメリット・デメリット、さらに種類や費用相場について実例をもとに解説します。

この記事を読んでインストアメディアを理解し、最適なインストアメディアに広告を掲出して効果的な広告宣伝戦略を展開していきましょう。

1. インストアメディアとは

インストアメディアとは、スーパーマーケットや美容院といった施設や店舗の中に掲出できる広告媒体のことです。店舗内のスペースを活用し、商品やサービスに最も近い場所に掲出できる広告として利用客に効果的に直接訴求できるのが強みです。インストアメディアは様々な施設・店舗に掲出されていますが、その種類も豊富です。

インストアメディアの具体例

  • デジタルサイネージ
  • ステッカー
  • ポスター
  • マガジンラック

上記の他にも、店内のポップやメニュー、レシート、レジ袋、買い物かごなど、施設や店舗によって様々なインストアメディアがあります。

スーパーマーケット・ドラッグストアなどの小売店や、美容室・ネイルサロン・ゴルフ場などのサービス施設のほか、高速SA・PAや役所・保健所といった場所にも掲出可能です。

また、インストアメディアの料金体系として、一定期間の掲出となる「期間型課金」と、何回放映されたかで料金が決まる「放映回数型課金」のものがあります

2. インストアメディアのメリット3つ

インストアメディアのメリットが分かれば、目的に合わせた広告の選択・展開がしやすくなります。

インストアメディアのメリット3つ

  1. ターゲティングが可能
  2. 少額で始められる
  3. 小売店の広告枠(リテールメディア)でダイレクトな販促が可能

メリット1. ターゲティングが可能

インストアメディアは、店舗や施設によって主な利用者層が比較的はっきりしているため、ターゲティングがしやすいメディアです。例えば、食品や日用品を購入する主婦層の多いスーパーマーケット、美意識の高い女性が多い美容室やネイルサロンといった具合に、利用者層が分かれていることが多いです。

また、インストアメディアは地域・エリア別のターゲティングも得意なメディアでもあります。地域住民がよく利用する地域密着型の店舗や施設のインストアメディアを利用することで、ピンポイントで露出を増やし、ターゲットとエリアを絞った効果的な宣伝ができます。

メリット2. 少額で始められる

少額で始められることもインストアメディアのメリットです。エリアや店舗数を限定することで50万円程度から掲出できるため、低額予算の場合にもおすすめです。

メリット3. 小売店の広告枠(リテールメディア)でダイレクトな販促が可能

インストアメディアは、小売店の広告枠(リテールメディア)でダイレクトな販促が可能です。

店舗や施設を利用する人は、もともと商品やサービスの利用に対して積極的かつ意欲的なエンドユーザーであることが多いです。特に、スーパーやドラッグストアなどのリテールメディアに広告を掲出することで、商品やサービスへの関心や購買意欲の高い顕在層へとダイレクトな訴求ができます

また、具体的な行動まで考えていない潜在層にも、具体的なイメージを与えることで効果的なリーチが可能であるのも魅力です。

ドラッグストアサイネージなどの一部の広告枠では、広告掲出店舗と非掲出店舗のPOS差分をレポートしてくれるため、効果測定が可能なメディアとしても注目が集まっています。

3. インストアメディアのデメリット:交通広告や屋外広告と比べると、リーチ数が限られる

インストアメディアには、交通広告や屋外広告と比べると、広告に触れる人数は限られてしまうというデメリットがあります。

リーチ数が多いといわれる交通広告を例に挙げると、鉄道業界の中でも売上トップを誇るJR東日本の交通広告の場合、1週間で首都圏全線の利用者が11,195万人です。ただし、多くの人にリーチが可能となる一方で、それに比例して費用も高額となります。

一方で、インストアメディアは店舗や施設の利用者に限定されるため、リーチ数は少なくなる分、費用を抑えながらターゲットに対してピンポイントの訴求が可能です。リーチ数を広げたい場合は、同様のターゲットへ訴求できる、複数のインストアメディアへ合わせて掲出することも検討しましょう。

4. インストアメディアの実例|業種・施設別に紹介

インストアメディアの実例を業種・施設別に解説していきます。各インストアメディアの具体的な掲出場所や効果、費用感覚を確認しましょう。

(1)小売店

インストアメディアは、日常的に利用する小売店でよく見かける身近なメディアです。小売店に来たお客様のお買い物中、自然に視界に入ることで様々な効果が期待できます。

小売店のインストアメディア

  1. スーパーマーケット
  2. ドラッグストア
  3. コンビニ
  4. 家電量販店
  5. 書店

#1:スーパーマーケット

スーパーマーケットのインストアメディアは、店舗入り口などに設置した大型モニターに広告を掲出するメディアです。

スーパーマーケットの利用者における女性比率は6割以上、20代から40代がボリュームゾーンとなっています。食品や日用品などの購買意欲が高い主婦やファミリー層が目的を持って訪れる場所のため、そういった層をターゲットとする広告で高い訴求効果を発揮できます。

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#2:ドラッグストア

ドラッグストアのインストアメディアは、ドラッグストア店頭に設置したデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。

特に、最近では医薬品だけでなく日用品や食品の取り扱いに力を入れるドラッグストアも多く、スーパーマーケットと同じ感覚で利用するお客様も増えています。コスメの購入意欲が高い若い世代の女性、市販薬を求める高齢者、日用品を求める主婦層などドラッグストアを利用する幅広い世代に向けて、強力な訴求効果が期待できます。

また、全国展開するドラッグストアで広告展開することで、大規模リーチが可能です。ただし、店舗取扱のあるメーカーやサービスの広告、または公共(政府系など)の広告のみ掲載可能という媒体もあるので、掲出基準にはご注意ください。

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#3:コンビニ

コンビニのインストアメディアは種類も豊富で、POSレジやレジ上部のデジタルサイネージやポスター、ラックでのパンフレットやチラシなど様々なメディアがあります

中には、変わり種として、日本初のモバイルバッテリーシェアリングサービス『Chaege SPOT』スタンドのデジタルサイネージに掲出できるメディアもあります。時間・世代を問わず多くの人が利用するコンビニに設置されているので、『Chaege SPOT』を利用する人だけでなく、コンビニを利用する人にも幅広くアピール可能です。

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#4:家電量販店

家電量販店のインストアメディアは、売り場のTVモニターやデジタルサイネージに掲出できるメディアです。中でも、商品として販売しているTVの画面に広告を放映することで、広告と感じさせない自然な形で訴求ができます。

家電量販店を訪れた可処分所得のある決定権者やファミリー層のお客様に、ピンポイントかつ販売現場近くで商品やサービスをダイレクトにアピールすることができます。

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#5:書店

書店のインストアメディアは、大手書店内の棚の壁などに設置されたデジタルサイネージやスタンドに広告を掲出できるメディアです。

ビジネス書、ファッション誌など書籍のカテゴリに合わせた広告掲出で、より効果的にリーチが可能です。また、動画や静止画に音声も加えた広告を掲出すれば、静かな書店内で注目を集めることができ、さらに存在感とインパクトのある宣伝ができます。

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(2)サービス

普段利用するサービス店内でも様々なインストアメディアに掲出できます。サービス業界のインストアメディアは、特定のターゲットへ、高い訴求力で効率的に広告を展開できるメディアです。

サービス店のインストアメディア

  1. 美容室
  2. ネイルサロン
  3. ゴルフ場
  4. フィットネスクラブ
  5. 映画館

#1:美容室

美容室のインストアメディアは、美容室に設置された卓上サイネージに広告を掲出できるメディアです。

美容室の利用客の平均滞在時間は120分と長い時間お店に滞留するため、美意識が高く自己投資力の高い女性に向けて確実かつ反復して情報を届けることが可能です。また、美容室によって訪れる客層・年齢層も異なるので、ターゲットに合わせた広告を展開したり、製品サンプリングやリーフレット配布などと合わせることで更に高い訴求効果が期待できます。

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#2:ネイルサロン

ネイルサロンのインストアメディアは、卓上または壁面に設置されたデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。

ネイルの施術中はネイリストに手を持たれているので、スマートフォンや雑誌を見ることができません。手持無沙汰になりがちな利用客(主に女性)に向けたダイレクトなリーチが可能であり、非常に高い視認性を期待できます。また、ネイルサロンの平均施術時間は1時間以上と長時間であるため、一人のお客様に対して繰り返して訴求することができるのも魅力です。

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#3:ゴルフ場

ゴルフ場のインストアメディアは、カートに設置されたデジタルサイネージ(ゴルフカートナビ)に広告を掲出するメディアです。

プレー中、移動の際に利用するカートが決められたポイントを通過するタイミングで広告(静止画もしくは動画)が表示されます。ゴルフ場を利用する高所得者層やエグゼクティブ層、シニア層に対して効果的な露出が可能です。

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#4:フィットネスクラブ

フィットネスクラブのインストアメディアは、フィットネスジム内に設置されたデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。

フィットネスジムは、健康や美容への意識が高く、アクティブな20~40代が主な利用者です。また、健康維持・自己鍛錬のために週に何度も通う人も多く、平均滞在時間は1~2時間と長い間滞留する傾向があります。

フィットネスジムのインストアメディアに広告を掲出することで、自己投資意欲の高い利用者への確実なリーチが可能です。特に、健康・スポーツ分野のプロモーションに効果が期待できます。

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#5:映画館

映画館のインストアメディアは、上映前にスクリーンに流れる動画に広告を掲出できるメディアです。

映画館の大型スクリーンで高音質かつ臨場感あふれるインパクト絶大な広告を展開することができ、映画鑑賞前後の高揚感に満ちた観客に対して訴求できます。動画広告と合わせて、サンプリング・レストルームアド・ポスター掲出・チラシ設置・ロビーイベント・スクリーンレンタルなどを組み合わせることで、さらに効果的なプロモーションが可能です。

シネアド(映画広告)についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

映画広告(シネアド)とは?記憶に残りやすい理由と費用目安・出稿方法

映画館広告の費用例を下記でご紹介します。

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(3)そのほかの施設

インストアメディアは、小売店・サービス以外の施設でもよく目にするメディアです。

そのほかの施設のインストアメディア

  1. 高速SA・PA
  2. 教習所
  3. 病院・調剤薬局
  4. 役所・保健所
  5. その他の施設

#1:高速SA・PA

高速SA・PAのインストアメディアは、SA・PA施設内の各所に広告を掲出できるメディアです。

高速SA・PAのインストアメディアは特に種類が豊富です。中・長距離を移動する人が多く利用する高速道路のSA・PAで、食事時やトイレ休憩時、お土産を探している時など様々なタイミングで利用者にリーチできる広告を掲出できます。中には、ティーサービスコーナーの紙コップやシャワーブースなど珍しい方法・場所で利用者に訴求できる広告もあります。

高速SA・PAは不特定多数の利用客に露出できる上に、初期費用0円で始められるメディアも多いのも魅力です。

高速道路広告についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

高速道路広告(サービスエリア広告)とは?種類や費用相場を徹底解説

高速SA・PA広告の費用例を下記でご紹介します。

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#2:教習所

教習所のインストアメディアは、教習所内に設置されたデジタルサイネージや専用ラックに収納できるポスターやパンフレットなどに広告を掲出できるメディアです。

自動車教習所は、免許取得を目指す若い世代だけでなく、高齢者講習を目的として訪れる70歳以上の高齢者も多く利用する場所です。若年層・高齢者層に効率的にアプローチできるのが魅力です。また、次の講習待ちやキャンセル待ちなど待合室で時間を潰す人も多く、教習所での平均滞在時間が長いため、繰り返し訴求ができるのも強みです。

自動車教習所広告についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

自動車教習所広告のメリット・デメリットとは?種類や費用相場も解説

教習所広告の費用例を下記でご紹介します。

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#3:病院・調剤薬局

病院・調剤薬局のインストアメディアは、病院や調剤薬局の待合室に設置されたデジタルサイネージに広告を掲出できるメディアです。

比較的長い病院の待ち時間に利用者の目に入るメディアは強制視認性が高く、繰り返しの訴求が可能です。さらに、診療科目に合わせた広告の掲出で高い注目や関心を集めることができます。また、待合室は患者のみならず付添人や家族も共に利用することも多いため、幅広い世代への訴求が可能です。

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#4:役所・保健所

役所・保健所のインストアメディアは、施設内の壁やドアに広告を掲出できるメディアです。

パネルやポスター、ステッカーなどの種類があります。基本的に競合する広告が少ないため、訪れた利用者の視界に自然と入り込み、高い視認性が期待できます。

掲出にあたっては当該行政機関による審査がありますが、その分、「お役所に掲出されている広告」として高い信頼感や安心感を与えることができるため、地域住人への認知度アップやブランディングに大きく貢献します。

役所などの自治体広告についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

自治体広告とは?自治体広告10種類の特徴・費用目安を解説

役所・保健所広告の費用例を下記でご紹介します。

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#5:その他

インストアメディアは、これまでに紹介したお店や施設の他にも様々な施設に掲出することができます。

同じ目的を持った人が集まる施設は、ターゲットを絞った広告展開を行うのに絶好の場です。

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5.インストアメディアのリードタイム

代表的なインストアメディアであるデジタルサイネージやポスター・ステッカーでは、いずれも掲出開始の6週間前を目安に広告プランナーへ問い合わせましょう。空き状況の確認、デザインの提出・審査、広告物の納品やお支払いを経て、掲出開始となります。

放映する動画が作成できていない場合や、ポスター・ステッカーの印刷を含めて広告プランナーに依頼する場合は、さらに2週間ほど猶予を持って相談できると安心です。

6.インストアメディアの審査基準

インストアメディアには審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。

インストアメディアで掲出できない広告

公序良俗に反するもの、通行者や公衆に不快の念を与えるもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
その他、媒体社が不適当と認めるもの。

多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。また、店舗内で販売している商材に限る(小売店)、健康を促進する内容に限る(クリニック)など、掲出先の店舗・施設により細かいレギュレーションが定められている場合もあります。

インストアメディアへ出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように、事前に広告プランナーへ相談しましょう

購買意欲が高い層に向けたインストアメディアで成果に繋げよう

インストアメディアは、掲出できる施設・店舗やメディアの種類が多く、エンドユーザーに最も近いメディアとして効果的な広告を展開できるメディアです。

また、ユーザーが商品やサービスの購入や利用を前向きに検討しやすい状態で広告を展開できるため、高い訴求効果が期待でき、成果へとつなげやすいメディアでもあります。さらに、商品やサービスにマッチした店舗と、目的にフィットするメディアの種類を選択することで、さらに広告の訴求力を高めることができます。

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