屋外

『消火栓広告』のメリット・効果とは?料金相場や活用方法も解説

「消火栓広告っていったいどんな広告なの?」
「消火栓広告のメリットや利用料金の相場を知りたい」

企業やサービスの宣伝に欠かせない広告ですが、「コスパにも優れた広告方法はないかな?」とお探しではありませんか?そんな人におすすめなのが企業イメージアップにも役立つ『消火栓広告』です。

そこで今回は、公道上に掲載できる数少ない広告の一つ『消火栓広告』について、その特徴や歴史、メリットやデメリット、具体的な活用方法について解説していきます

他の広告にはない消火栓広告の魅力を知れば、あなたも地域の消火栓広告への出稿に俄然興味が湧いてくることでしょう。

1. 消火栓広告とは?

消火栓広告とは、全国各地に設置されている消火栓や防火水槽の位置を示すために立てられる「消火栓標識」の下部分に設置可能な屋外広告です。公道上に出せる屋外広告は限られており、バス停広告・電柱広告とあわせて消火栓広告は公道上に表示できる数少ない広告の1つです。

特に、消火栓広告はチラシなどの紙の広告やデジタルサイネージのように個々の商品やサービスの宣伝として用いられるのではなく、病院や薬局などの医療関係や質屋など古くからある地域密着型の施設への案内誘導を目的として利用されることが多い広告手段であり、利用者の中には30年・40年と長期にわたって消火栓広告を利用しているところもあります

また、手軽に出稿できるというメリットから、コインパーキングやマンション販売・賃貸などの不動産関係、新規に出店した美容室・飲食店などさまざまな業種の企業が地元の人へ継続的なアピールをするために利用するケースも増えています。

このように公道上に365日掲出される消火栓広告は、消火栓という公共性の高い標識に掲出してといえるでしょう。

2. 消火栓広告の歴史

広告の中でも歴史の古い消火栓広告ですが、その始まりは古く、なんと昭和30年にまでさかのぼります。戦後の日本において防災のために必要な消火栓の位置を示す消火栓標識の設置は急務でしたが、当時の国の財政状況では全国に消火栓を広く普及させることが出来なかったために民間の企業を設立して広告の掲載料で設置・運用・維持を行う民活方式を導入したことが消火栓広告の始まりです。

街の安全を守る消火栓標識は広告料で運用されているため、消火栓広告を出稿することはといえるでしょう。

3. 消火栓広告のメリット5つ

消火栓広告の5つのメリットを解説していきます。

メリット1. 設置場所が高いため遮蔽されにくい

消火栓広告の1つ目のメリットは、設置場所が高いため遮蔽物がなく、視野に入りやすいことが挙げられます。消火栓広告の設置可能位置は消火栓標識の真下のみで、高さは歩道上の標識に設置の場合は2.5m~3.5m、車道上の標識に設置の場合は4.5m~4.7mの位置と決められています。

また、一本の標識に対して一つの広告しか取り付けられないことから、広告が他の広告によって見えづらくなったり埋もれてしまうこともありません。さらに、道交法第45項1項により消火栓の5m以内は駐車禁止となっており、駐停車中の車やトラックで広告が見えなくなる心配もありません。

このように、消火栓広告は常に高い位置かつオープンな状態で掲載されるため、離れた場所からも視認されやすく、歩行者や車を運転するドライバー・その同乗者にも常に広く広告をリーチすることが可能な広告といえるでしょう。

メリット2. 地域密着の宣伝効果が期待できる

消火栓広告の2つ目のメリットは、地域に密着した宣伝効果が期待できることが挙げられます。古くから地域に密着した広告枠として馴染み深い消火栓広告は、地域の住民にとっても信頼できる情報源の1つとなっています。

そのため、ターゲットとする地域に重点的に消火栓広告を掲載することで、必然的にそこで暮らす人の目につきやすくなり、地域に自然となじんで店舗や施設の認知度を上げて広く浸透させていくことができます。

メリット3. 広告の設置がしやすい

消火栓広告の3つ目のメリットは、広告の設置がしやすいことです。

公共の標識を利用した看板広告である消火栓広告の設置には関係各省庁の許可が必要であり、その広告のサイズ等にも制限があることから「利用のハードルが高そう」というイメージを持っている人も多いことでしょう。しかし、実際は消火栓広告はデザインから製作・各種申請・広告設置・管理までワンストップで請け負っている企業がほとんどであり、広告出稿を検討している側は煩雑な手続き等を自社で行う必要はありません

他の広告出稿と比べても意外と手間が少なく手軽に始められることは消火栓広告の大きなメリットといえるでしょう。

メリット4. 公共性の高さ・社会貢献により企業のイメージアップにもなる

消火栓広告の4つ目のメリットは、公共性の高さ・社会貢献によって企業のイメージアップにつながることが挙げられます。街の防災に不可欠な消火栓は広告料で運用・維持されているため、消火栓広告を出すということは地域の安全にも一役買っているといえます。

つまり、営利目的だけでない広告媒体である消火栓広告には社会的信用や信頼感を高める働きがあり、消火栓広告を出す企業=社会貢献に積極的な企業としてのイメージアップやCSR活動にもなります。また、消火栓標識という公共性の高い建造物と合わせて掲載することから、企業に対する信頼感や安心感を高めることにも役立つといわれています。

地域の重要な防災インフラである消火栓標識への広告を利用することは、企業のイメージ戦略にとっても大きなプラスとなることでしょう。

メリット5. 料金がリーズナブルで費用対効果が高い

消火栓広告の5つ目のメリットは、料金がリーズナブルで費用対効果が高いことが挙げられます。消火栓広告は、24時間365日、多くの人が目にする場所(公道上)に掲載される広告であるため、料金が高いイメージがありますが、バス広告や駅広告などの交通広告と比べても実際の料金ははるかにリーズナブルです。

場所によって異なりますが、例えば最も消火栓広告料金が高い東京でも1年間80,000円~(税別)が相場となっており、地方によっては1年間45,000円~(税別)などさらに安く利用できるエリアも少なくありません。1か月に換算してみると、東京では月6,500円~の広告料金で、地方ならば月4,000円以下で多くの人の目につく場所に設置できる屋外看板・交通広告は他にはありません。

しかも、消火栓広告は、看板制作費だけでなく道路占用料・各種許可手数料・メンテナンス保険など一切の経費を含んだ料金形態となっているのが一般的であるため、費用をさらにおさえて広告を掲出したい企業にとっては理想的な広告でもあります。

コストをあまり掛けることなく存在感抜群の屋外広告を出したい企業にとっても消火栓広告を選ぶことは最適解といえるでしょう。

4. 消火栓広告のデメリット3つ

広告宣伝効果が高く、企業の認知度・信頼度アップに役立ち、コストパフォーマンスにも優れた消火栓広告ですが、デメリットもあります。

デメリット1. すぐに利用できるとは限らない

消火栓広告の1つ目のデメリットは、狙ったエリアの消火栓広告をすぐに利用できるとは限らないことです。

消火栓広告は、基本的に1年間以上の長期的な契約となっています。そのため、狙っている場所に掲載したいと思った時、空き無いことがあります。特に、消火栓広告は一度掲出するとその視認性の高さや地域への定着性の高さや費用の安さからそのままずっと掲出し続けているというケースも珍しくなく、中には数十年も利用しているという広告主もいます。

そのため、ターゲットとするエリアの消火栓広告の出稿をお考えならば早めに申し込んでおくとよいでしょう。

デメリット2. 広告の掲出位置やサイズに制限がある

消火栓広告の2つ目のデメリットは、広告のサイズや掲出位置に制限があることです。緊急時に消火栓の位置がすぐに目につくように、消火栓広告は消火栓標識の下と掲出位置が決められており、さらに設置可能な看板サイズは最大H400×W800mm、その内デザインに利用できるサイズはH360×W760mmという制限が設けられています。

また、広告のデザイン面でも消火栓標識より目立たないことが求められます。基本的にはデザインは自由ですが、景観を重視する地区等では例外的にデザインの制約があるなど地域によってもルールが異なることもあります。

しかし、サイズの制限や特定の条件さえ守れば比較的自由にデザインできるため、より広告宣伝効果を上げるなら、制限の中でよりアピール力や視認性の高いデザインの広告を出稿するとよいでしょう。

デメリット3. 基本的に長期契約になる

消火栓広告の3つ目のデメリットは、基本的に長期契約になることが挙げられます。看板作成が必要になることもあり、消火栓広告は1年以上の長期契約が基本、地方によっては3年契約からというところもあります。

しかし、消火栓広告の設置目的が店舗や施設への誘導・認知獲得である場合、消火栓刻刻の長期契約はデメリットではなく、逆に長期間にわたって低コストで安定的に広告宣伝を続けられるメリットの多い広告手法といえるでしょう。

5. 消火栓広告の活用方法3選

次に、消火栓広告の活用方法について解説します。

活用方法1. 場所がわかりづらい店舗や施設の案内をする

1つ目の消火栓広告の活用方法は、場所がわかりづらい店舗や施設の案内・誘導を行う方法です。

最近では店舗や施設へのルートをスマホアプリで調べる人が多くなっていますが、こみ入った路地裏や建物の地下・2階・3階などアプリ上では正確な位置がわかりづらい場所にある場合、店舗・施設の近くで迷う人も少なくありません。また、運転中のドライバーが運転しながらナビやスマホアプリを見るのは危険です。

そんな時、公道上にある消火栓広告に店舗・施設へのルート・情報があれば、簡単に自動車や人をスムーズに誘導することができます。

活用方法2. 限定した地域(範囲)で集中的に出稿し認知度アップを図る

2つ目の活用方法は、限定した地域(範囲)で集中的に出稿して認知度をアップさせる方法です。

もともと消火栓標識自体、赤いポール・赤い標識と緊急時にすぐに目につくような仕様となっており、その下の部分に広告を掲載する消火栓広告も自然と人の目につきやすい広告といえます。そんなアピール力抜群の消火栓広告をターゲットとするエリアに重点的に設置することで地域住民への反復訴求効果も自然と高まり、認知度アップに貢献することでしょう。

また、消火栓広告と合わせて電柱広告や路線バスのバス広告(ステッカー・車内アナウンス)などと併用すると更なる相乗効果も得られます。

活用方法3. 印象的な広告デザインを心がける

3つ目の活用方法は、印象的な広告デザインを心がけることです。

どんな広告であっても広告の最重要事項はまずは人々の目を引くことです。広告の位置やサイズが決まっている消火栓広告ですが、真っ赤で目立つ消火栓標識の下という絶好のポジションを最大限活かせるよう、より人目を引くデザインで出稿するようにしましょう。消火栓広告は設置場所やわかりやすい内容・印象的なデザインを組み合わせることでさらに効果的な広告展開することができます。

6. 消火栓広告の費用相場

消火栓広告を出稿する上で気になるのが消火栓広告の費用相場です。消火栓のある場所や広告掲載期間など様々な要因で変動しますが、消火栓広告の料金は首都圏では80,000円~/1年間が相場、地方では70,000円~/1年間が相場となっています。

オーマッチで具体的な料金の一例を見てみましょう。

Loading...

バス広告や電車広告など他のOOH(Out Of Home)と比べても格安です。しかも、上記の費用の中には看板制作費・道路占用料・各種許可手数料・メンテナンス保険など一切の経費まで含まれていることを考えると破格の料金と言えるでしょう。

7. 消火栓広告のリードタイム

消火栓広告への出稿を検討している場合、掲出開始日の4週間前までを目安に広告プランナーへ問い合せましょう。以下はスケジュールの目安となります。

(1)問い合わせ:4週間前

最新の空き状況がわかります。希望の場所と日程で広告掲出が可能かを確認しましょう。

(2)申し込み:3〜4週間前

希望の場所が空いていたら、正式に申し込みをして広告枠を確保しましょう。広告枠は予約や仮押さえができず、先着の申し込みがあれば埋まってしまうので注意が必要です。また、申し込み後はキャンセルができないことにも留意しましょう。

(3)デザインの決定:2週間前

デザインの作成は媒体社によって行います。媒体社からデザイン案が出てきたら、確認して要望を伝えます。ルールの制限の中で、可能な限り理想のデザインを作りましょう。デザイン完成後、2週間ほどで媒体社が看板を制作し、設置します。

(4)掲出開始:当日

広告が掲出されます。

(5)支払い

広告プランナーまたは媒体社から請求書が送付されます。

8. 消火栓広告の審査基準

消火栓広告には審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。

消火栓広告で掲出できない広告

  • 公序良俗に反するもの、通行者や公衆に不快の念を与えるもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
  • その他、媒体社が不適当と認めるもの。

多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。消火栓広告を出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように上記の点に気を付けましょう

信頼性があり少額から始められる消火栓広告で訴求力の高い広告を

広告設置が制限されている道路上で許可されている数少ない広告の1つ消火栓広告は、「目立つ」「安い」とかなり使い勝手の良い広告といえるでしょう。さらに、消火栓標識自体が広告の掲載費で運営されていることから公共性や信頼性が高く、消火栓広告を利用することが社会貢献・地域の安全にも繋がるため、企業のイメージアップや信頼性アップにも大きく役立つというメリットも大きな魅力です。

ただし、より効果的な広告宣伝を実現する消火栓広告を出すには、ターゲットを絞った正しい場所の選定や効果的なデザインが不可欠です。

消火栓広告で得られる広告効果を最大限高めるために実績豊富なオーマッチへの相談がおすすめです。ぜひ消火栓広告に興味のある方はお気軽にオーマッチにご相談ください。

国内最大級の屋外広告プラットフォーム

18万件の広告枠を掲載中

ご利用は完全無料

専属サポートにも対応