「高速道路のサービスエリアに広告を出稿する方法は?」
「SA広告の種類や費用相場を知りたい」
高速道路広告(サービスエリア広告)の出稿を検討中の方で、このようにお悩みの方はいませんか?サービスエリアに掲出される広告は、多いところで1日あたり2万人もの平均接触可能人数を誇り、とても大きな広告効果をもちます。
今回は、高速道路広告・サービスエリア広告の種類や特徴のほか、メリット・デメリットを詳しく紹介します。また、出稿する際のポイントや、費用相場・審査基準についても解説します。
この記事を読んで、高速道路広告(サービスエリア広告)に関する基本を押さえ、効果的な広告出稿を実現しましょう。
1. 高速道路広告(サービスエリア広告)とは?
高速道路広告は、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で展開されている広告の総称です。
高速道路広告にはデジタルサイネージやポスターなどの掲示物のほか、プロモーション(サンプリング配布)など複数の媒体があります。各媒体はそれぞれ様々な特徴をもっており、効果的な広告展開のためにはしっかりとその特徴を把握する必要があります。
また、高速道路のユーザー属性は季節やSA・PAごとに異なるため、出稿にあたっては掲出時期・場所にも留意しなければなりません。こうした注意点を押さえた上で高速道路広告を展開すれば、比較的低価格で大々的なプロモーションを行うことも可能です。
2. 高速道路広告(サービスエリア広告)の種類と特徴・費用例
ここからは、高速道路広告(サービスエリア広告)で展開できる媒体の種類や、各媒体ごとの特徴を簡単に紹介します。
- デジタルサイネージ
- ポスターケース
- ティーサービス・アド
- フードコート・テーブルアド
- プロモーションメディア
- プロモーションスペース
- Webサイト広告
- リーフレットスタンド
媒体によって得意な商材・サービスも異なるため、まずは基本的な特徴をしっかりと把握しておきましょう。
(1)デジタルサイネージ
デジタルサイネージは、主に関東圏の大型SAを中心に展開されている媒体で、店舗内に設置された大型スクリーンに動画広告や画像広告を展開できます。多様なユーザー層にリーチできる媒体であるため、新商品のPRや観光情報の発信などに効果的です。
高速道路広告(サービスエリア広告)のなかでは唯一デジタルデバイスが用いられた媒体であり、比較的目立つ場所に設置されていることから、他の広告によるノイズの影響を受けづらいという特徴があります。
(2)ポスターケース
ポスターケースは、SA・PA店舗内の柱やインフォメーションカウンタ―付近に設置される媒体で、B1サイズなどの大型ポスターを額に入れて設置するものです。
人通りの多い場所・目線の高さに設置されるため、多様なユーザー層にリーチできるメリットがあります。
(3)ティーサービス・アド
ティーサービス・アドは、休憩施設内の無料給茶機付近に展開される媒体で、主に小型のポスターケースや紙コップに印刷された広告を指します。掲出場所に応じて職業ドライバー層・ファミリー層などのターゲティングも可能です。
(4)フードコート・テーブルアド
フードコート・テーブルアドは、休憩施設内のテーブル付近に設置される媒体であり、テーブル上のステッカーやテーブルPOP、デジタルサイネージなどが展開されています。
ネクスコ中日本の調査によると、サービスエリアの利用目的として「飲食」を挙げた割合は58.7%と、多くのユーザーがフードコートに訪れていることが分かります(参照:メディアガイド2023 – ネクスコ中日本)。
調理の待ち時間や飲食中など、比較的長い時間滞在する場所に掲出されるため、広告をゆっくり読ませられる点が魅力です。
(5)プロモーションメディア
プロモーションメディアは、フロアステッカーやシャワーブースステッカーなど、SA・PA内の動線に合わせて展開される媒体です。大型のフロアステッカーであれば幅広いユーザー層への訴求、シャワーブースステッカーであれば職業ドライバーなど、掲出場所に合わせたターゲティングも可能です。
(6)プロモーションスペース
プロモーションスペースは、屋外・屋内にあるイベントスペースのことで、イベントの開催やサンプリングを実施できます。
SAによっては、サンプリング・テント設営・物品販売・車両乗り入れ・電源や水源の利用・マイクやスピーカなど音響設備の利用が可能であり、大がかりなプロモーションも展開できます。
(7)Webサイト広告
高速道路を管轄しているネクスコのWebサイトにも広告を出稿できます。主に高速料金や交通情報、SA情報などを求めてアクセスするユーザーが多く、レジャーやビジネスを問わず全国の高速道路ユーザーに訴求できます。
(8)リーフレットスタンド
リーフレットスタンドは、主に休憩施設出入口や廊下などの動線、インフォメーションカウンターである「サービスエリアコンシェルジュ」の付近に設置されています。
他の媒体と比べて多くの情報を伝達でき、情報感度の高いユーザーにリーチできる点がメリットといえます。
3. 高速道路広告(サービスエリア広告)のメリット3つ
ここまで紹介したように、高速道路広告(サービスエリア広告)の各媒体にはそれぞれ特徴がありますが、全般に共通するメリットもあります。以下からは、高速道路広告がもつ主なメリットを3つ取り上げて紹介します。
- ファミリー層や職業ドライバーに訴求できる
- 行楽や栄養ドリンクなどシーンに合わせた広告を展開できる
- 低価格で掲出できる
メリット1. ファミリー層や職業ドライバーに訴求できる
高速道路広告(サービスエリア広告)は、主にファミリー層・レジャー層、職業ドライバーへの訴求に強みをもっています。
近年ではSA自体が観光スポットとなっていることもあり、特に大型SA、有名SAに広告を出稿することで、ファミリー層・レジャー層に対して効果的にアプローチできます。
また、駐車場が広く休憩・転回のしやすい大型PAや、シャワーブースを備えたSA・PAに出稿すれば、職業ドライバーにターゲティングした訴求も可能です。
メリット2. 行楽や栄養ドリンクなどシーンに合わせた広告を展開できる
上述した高速道路ユーザーの特性から、高速道路広告(サービスエリア広告)は以下のような商材・サービスの宣伝によく用いられています。
ファミリー層・レジャー層 |
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職業ドライバー層 |
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ただし、高速道路広告(サービスエリア広告)の効果を最大化するためには、掲出時期や掲出するSA・PAの選定、さらにどの媒体を用いるべきかなど、検討すべき項目は多岐にわたります。そのため、より広告効果を高めるためには、信頼できる広告プランナーとよく相談することをおすすめします。
メリット3. 低価格で掲出できる
高速道路広告(サービスエリア広告)は、他のメディアと比較してもリーズナブルな価格帯での掲出が可能です。
例えば、ファミリー層30万人へのリーチを狙う場合、東京都全域のマンションサイネージへの掲出ならば230万円(4週間)必要です。一方、ネクスコ東日本管轄内のSAに紙コップ30万個を配布するのは30万円で済みます。
もちろん広告媒体にはそれぞれの強みがあり、一概に比較することはできませんが、高速道路広告(サービスエリア広告)が低予算から始められるという点は大きなメリットといえます。
4. 高速道路広告(サービスエリア広告)のデメリット
高速道路広告(サービスエリア広告)のデメリットとして、単面でのインパクトに欠けるという点が挙げられます。
SA・PA内にはあらゆる場所に広告が掲出されており、特にリーフレットスタンドのような場所では他の広告や情報と競合してしまう可能性があります。また、利用者数の多いSA・PAの場合、広告枠の人気も高いため、なかなか枠が空かないことも。
そのため高速道路広告(サービスエリア広告)を出稿する場合には、複数地点での掲出や、連続面での掲出などの工夫が必要です。
5. 高速道路広告(サービスエリア広告)を出稿する際のポイント3つ
高速道路広告(サービスエリア広告)を効果的に活用するためには、高速道路広告ならではの特性を活かした広告戦略を組み立てる必要があります。以下からは、高速道路広告を出稿する際に注意すべきポイントを3点紹介します。
(1)地域性を考慮する
SAやPAは、場所や設備によって訪れるユーザー層が大きく異なります。
例えば、飲食店が豊富であり、レジャー施設を併設している場合にはファミリー層が多く訪れ、大型車両用の駐車スペースが豊富でシャワーブースを備えている場合には職業ドライバーが多く訪れます。
そのため高速道路広告(サービスエリア広告)を出稿する際には、各SAやPAの特性をしっかりと把握し、自社の商品・サービスを訴求したい層が訪れる場所を厳選するようにしましょう。
(2)季節やイベントに適応する
SAやPAの利用者層は、季節やイベント開催によっても大きく変わる点に注意が必要です。
SAの利用者のうち、約半数以上が「年間数回」利用というファミリー層・レジャー層であり、特に大型連休がある5月と8月は利用者数が増加します(参照:メディアガイド2023 – ネクスコ中日本)。
この点を踏まえ、ファミリー層やレジャー層へのリーチを狙う場合は、季節に合わせた訴求が必要になるのはもちろんのこと、周辺地域で開催されているイベント情報などもチェックしましょう。
(3)視認性とメッセージ性を高める
ノイズが多いなかでも高速道路広告(サービスエリア広告)の効果を高めるためには、広告自体の視認性とメッセージ性を高めることが重要です。
先ほど紹介したように、SA・PAのリピーター利用客は少ないため、駅広告や電車広告のように繰り返し訴求ができません。この点を考慮し、短時間で目を引き、メッセージが伝わる意匠が求められます。視認性を高めるデザインや、シンプルで強烈なメッセージは、短時間で多くの人々にインパクトを与えることができるでしょう。
6. 高速道路広告(サービスエリア広告)のリードタイム
代表的な高速道路広告である「リーフレットスタンド」「プロモーションスペース」のスケジュールをご紹介します。媒体社によって多少異なるので、目安として参照してください。
リーフレットスタンド
(1)問い合わせ:4週間前
最新の空き状況がわかります。希望の日程で広告掲出が可能かを確認しましょう。
(2)デザインの提出・審査:4週間前
媒体社による広告内容の審査があります。広告内容がわかるデザインデータや資料を提出しましょう。
(3)申し込み:2〜3週間前
無事に審査を通過したら、正式に申し込みをして広告枠を確保しましょう。
広告枠は予約や仮押さえができず、先着の申し込みがあれば埋まってしまうので注意が必要です。また、申し込み後はキャンセルができないことにも留意しましょう。
(4)広告物の納品:2〜3日前
媒体社指定の住所へリーフレットを納品します。
(5)掲出開始:当日
広告が掲出されます。
(6)支払い
広告プランナーまたは媒体社から請求書が送付されます。
プロモーションスペース
(1)問い合わせ:6〜8週間前
サービスエリアによっては、リニューアル工事などで実施できない場合があります。希望の日程、場所でプロモーションが可能かを確認しましょう。
(2)実施内容の審査:6週間前
実施内容や参加人数、設置備品など、プロモーションの概要がわかるものを提出しましょう。
原則、スペースの提供を受けられるのみなので、必要な人員や機材、制作物は自分で手配する必要があります。また、食料のサンプリングを行う場合は保健所や行政機関への確認が必要な場合もあります。
準備や確認の期間を考慮して、十分に余裕をもって問い合わせることをお勧めします。
(3)申し込み:4週間前
無事に審査を通過したら、正式に申し込みをして広告枠を確保しましょう。
広告枠は予約や仮押さえができず、先着の申し込みがあれば埋まってしまうので注意が必要です。また、申し込み後はキャンセルができないことにも留意しましょう。
(4)掲出開始:当日
スペースが提供されます。
(5)支払い
広告プランナーまたは媒体社から請求書が送付されます。
7. 高速道路広告(サービスエリア広告)の審査基準
高速道路広告には審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。
- 公序良俗に反するもの、通行者や公衆に不快の念を与えるもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
- その他、媒体社が不適当と認めるもの。
多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。高速道路広告を出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように上記の点に気を付けましょう。
高速道路広告(サービスエリア広告)の出稿はプロに相談しよう
今回は、高速道路広告(サービスエリア広告)の種類や、各媒体の特徴、メリットや活用方法について紹介しました。高速道路広告はターゲティング精度とコストパフォーマンスに優れた広告媒体ではあるものの、ノイズに紛れやすいというデメリットもあります。
広告効果を高めるためには、自社の商品・サービスに合わせてターゲティングを行い、狙うべきリーチ層が訪れるSA・PAを厳選し、視覚的インパクトのあるデザイン・メッセージに仕上げなければなりません。
そのため、まずは信頼できる広告プランナーに相談するのをおすすめします。
国内最大級の屋外広告プラットフォームである『オーマッチ』では、18万件以上の広告媒体を掲載しており、ターゲットや地域などから選ぶだけで簡単に広告を絞り込むことが可能です。また、掲出場所等に関するアドバイスを無料で受けられるプランニングサポートを提供しているため、初めて高速道路広告を出稿する場合でも安心して相談できます。
高速道路広告(サービスエリア広告)の出稿を考えている方は、この機会に是非一度検討してみてはいかがでしょうか。
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