施設内広告

訴求力の高いトイレ広告とは?トイレ広告の種類やメリット・料金相場

「トイレ広告って何?」
「トイレ広告にはどんなメリットがあるの?」

トイレ広告とは、トイレの個室やパウダールームなどでよく見かける広告の総称です。トイレ利用者にダイレクトにリーチでき、トイレ使用中にじっくり見てもらえる強制視認性の高さが魅力です。

そんなトイレ広告に興味はあるけれど、トイレ広告のメリットや費用相場がわからないという方もいるでしょう。そこで本記事では、トイレ広告の概要や掲出メリットとデメリット、トイレ広告の掲出費用相場を説明します。

この記事を最後まで読めば、トイレ広告を掲出するメリットがわかり、ますますトイレ広告への理解が高まるはずです。

1. 注目度上昇中!トイレ広告とは?

トイレ広告とは、デパートやオフィスビル、駅、大学キャンパスなどの施設や建物に設置されている個室に加え、パウダールーム(化粧室)に掲出する広告のことを指します。クローズドな空間で1人のタイミングで利用するトイレは、ターゲットを絞って訴求力の高い広告を掲出するのに最適な場所です。

以前からステッカーやトイレットペーパーのプリントなどのトイレ広告が利用されていましたが、トイレ広告がさらに注目を集めるきっかけとなったのが、2008年に国内で初めて羽田空港の女子トイレ内に導入されたデジタルサイネージ型の広告です。トイレという場所柄、そぐわないと思われていた食品を始め様々な商品・サービスをデジタルサイネージを使って広告したところ、大きな広告宣伝効果を得たことで話題となり、現在では様々な形のトイレ広告が掲出されています。

近年、トイレはより清潔で広くなる傾向があることに加え、男子トイレの個室化、幼児用専用トイレ、ベビーカーのまま親子で入室できる個室など、時代の移り変わりとともにトイレの形態・トイレ様式も少しずつ変化しています。それによって、よりトイレの利用者層に合わせた広告展開ができるようになり、トイレ広告の人気はますます高まっています。

2. トイレ広告の種類

トイレに設置できる広告は主に3種類あります。

トイレ広告の種類

  1. デジタルサイネージ広告
  2. ステッカー広告・ポスター広告
  3. トイレットペーパー広告

それぞれの特徴やメリットについて解説します。

(1)デジタルサイネージ広告

デジタルサイネージ広告は、トイレの個室だけでなく、手を洗うスペースやパウダールーム・ミラースペースにデジタルサイネージの機材を設置して掲出する広告手法です。

個室内の場合は便座に座った時の目線にあたる位置にデジタルサイネージを設置したり、化粧直しやトイレ後の手洗いの際は利用者の視界に入るようにミラーの横にデジタルサイネージを設置することで、利用者の目線を自然とディスプレイに集めることができます。

デジタルサイネージ特有の動画や音楽などを用いたインパクトのある広告は利用者の注意を引きやすく、しっかりと見てもらえるというメリットがあります。

(2)ステッカー広告・ポスター広告

ステッカー広告やポスター広告は、個室の内側のドアやトイレットペーパーホルダーの上、男子トイレの小便器の上部などに掲出する紙の広告です。

昔から用いられているトイレ広告の1つであり、デジタルサイネージ広告と比べて安い費用で掲出できるというメリットがあります。

(3)トイレットペーパー広告

トイレットペーパー広告は、トイレットペーパーの表面に広告を掲載(プリント)したものであり、ステッカー広告やポスター広告とともに昔から用いられている広告手法です。

時期・場所に合わせた広告で、顕在層・潜在層にしっかりリーチすることができます。例えば、商品の動きが大きい年末に、JR駅構内の女性用トイレで”便秘薬をプリントしたトイレットペーパー広告”を製薬会社が掲出した例などがあります。

3. トイレ広告のメリット3つ

トイレに広告を掲出するメリットについて解説します。

トイレ広告のメリット3つ

  1. プライベート空間で遮蔽物がなく視線が集中しやすい
  2. 性別などを分けて狙ったターゲットにリーチできる
  3. 無駄のない配信が可能であり費用対効果が検証しやすい

トイレ広告には、トイレというニッチな空間の特徴や強みを活かして様々なメリットがあります。

メリット1. プライベート空間で遮蔽物がなく視線が集中しやすい

トイレ広告の1つ目のメリットは、 プライベート空間で遮蔽物がなく視線が集中しやすいことが挙げられます。

完全なプライベート空間である個室内で用を足している間、視線のやり場が少なく時間を持て余しているという人は少なくありません。そんな時、電車のつり広告を思わず読み込んでしまうのと同じように、個室内で最初に利用者の関心を引くことができれば、用を足し終えるまで広告をじっくりと見てもらえます。

また、個室内は、視線を奪いあうライバルの広告が少なく、集中して広告をみてもらうことができます。強制視認性が高いことから、短時間では十分な説明が困難な商品やサービスなどの広告も提供できるというメリットもあります。

メリット2. 性別などを分けて狙ったターゲットにリーチできる

トイレ広告の2つ目のメリットは、個室の特性を活かし、性別などを分けて狙ったターゲットにリーチできることです。

トイレ広告は一般的な広告形態では難しかった男女の明確な性別をセグメントした配信ができる広告手法です。そのため、男女が混在する中では出しにくかった直接的な表現も可能となり、通常のメディアや広告では発信しづらいプライベートな身体や心、健康や性の悩みを解決する商材との相性が高く、性別を確実に分けた効果的な訴求することができます。

例えば、男性用トイレでは男性のAGA治療・ED治療・精力剤など、女性用トイレでは女性の生理用品や更年期向けの商品など、広告素材の必要性を感じるシーンで性別の属性に合わせた情報を発信できます。

他にも、大学構内のトイレの場合は若者・学生に限定して訴求ができたり、商業施設の場合はテナントや施設によって客層・来場者を選定できるなど、どの施設にあるトイレかによって主な利用者属性を絞り込むことができるというメリットもあります。

メリット3. 無駄のない配信が可能であり費用対効果が検証しやすい

トイレ広告(デジタルサイネージ広告)の3つ目のメリットは、無駄のない配信が可能で費用対効果が検証しやすいことです。

トイレの個室に掲出するデジタルサイネージ広告は人感センサーや個室ドアの開閉と連動して配信を開始・停止するので、個室に人が入っている時のみ配信され、無駄のない効率的な配信が可能です。

また、個室入室中にのみ動画広告が流れるため、「再生回数=インプレッション数」となり、費用対効果が検証しやすいといえます。

4. トイレ広告のデメリット2つ

メリットの多いトイレ広告ですが、デメリットももちろん存在します。

トイレ広告のデメリット2つ

  1. 外出先でのトイレの利用を避ける人が一定数いる
  2. 他媒体に比べて普及率は高くないので、選べるメディアやエリアは少ない

効果的なトイレ広告を掲出するためにはデメリットを知っておくことも重要です。

デメリット1. 外出先でのトイレの利用を避ける人が一定数いる

トイレ広告の1つ目のデメリットは、外出先でのトイレの利用を避ける人が一定数いることが挙げられます。駅やモールなどの外出先に設置してあるトイレについて、「衛生的に心配だし不安」という人や「盗撮などの犯罪が心配」等の理由で抵抗感があり、利用しないという女性も少ならからず存在します。また、コロナ禍を経て、感染リスクの高いトイレを利用するのを控えているという人も増えています。

そのため、オープンな場所に掲出される駅広告や大型ビジョン広告程多くの人に働きかけることができません。

しかし、「トイレの利用には抵抗感があるけれどパウダールーム(化粧室)は利用する」という女性も多いので、女性向けの広告ならばパウダールーム(化粧室)に重点的に掲出するのも良いでしょう。

デメリット2. 他媒体に比べて普及率は高くないので、選べるメディアやエリアは少ない

トイレ広告の2つ目のデメリットは、他媒体に比べて普及率は高くないので、選べるメディアやエリアは少ないことが挙げられます。他の広告と比べるとトイレ広告は比較的新しい広告手法であるため、現在のところ普及率は他よりも低く、選べるメディアも少ないのが現状です。

しかし、他の広告手法と比べてトイレ広告はピンポイントで性別を絞って顕在層・潜在層に働きかけることができる上に、強制視認性が高い点で有効性がかなり高い広告です。

そのため、商品やサービスに合わせて広告を掲出する場所や施設等を絞り込めば、不特定多数にリーチする駅広告や大型ビジョン広告以上に費用対効果の高い広告宣伝が可能となる魅力的な広告といえます。

5. トイレ広告の費用相場

次に、トイレ広告の相場についてオーマッチの実際のトイレ広告を例にみていきましょう。

Loading...
個室の広告は人感センサーにより利用者をセンサーで判定し、人が個室に入ると順番に広告の再生が開始されます

一枠15秒のCMが流れますが、放映順が後になればなるほど料金が安くなります。OiTr 女性用レストルームサイネージを例に、最初の広告(FIRST枠)が最も料金が高く(配信単価3.6円)、回転減少率80%のSECOND枠(配信単価3.4円)、回転減少率60%のTHIRD枠(配信単価3.1円)、回転減少率30%のSTANDARD枠(配信単価 2.6円)となります。

また、30秒尺の放映も可能であり、利用者向けのアンケート調査の実施もオプションとして可能な場合もあります。

6. トイレ広告のリードタイム

ここではデジタルサイネージ広告を例にしてスケジュールをご紹介します。

運営社によっては、予算に応じて配信期間やエリア、台数などの調整が可能です。検討や打ち合わせの時間を考慮して、できるだけ早い段階で問い合わせるのがおすすめです。

(1)問い合わせ:6週間前

最新の空き状況がわかります。希望の日程で広告掲出が可能かを確認しましょう。

(2)デザインの提出・審査:3週間前

媒体社による広告内容の審査があります。広告内容がわかるデザインデータや資料を提出しましょう。

(3)申し込み:2週間前

無事に審査を通過したら、正式に申し込みをして広告枠を確保しましょう。

広告枠は予約や仮押さえができず、先着の申し込みがあれば埋まってしまうので注意が必要です。また、申し込み後はキャンセルができないことにも留意しましょう。

(4)最終版デザインの提出:2週間前

実際に掲出する広告デザインのデータを提出します。

(5)掲出開始:当日

広告が掲出されます。

(6)支払い

広告プランナーまたは媒体社から請求書が送付されます。

7. トイレ広告の審査基準

トイレ広告には審査規定が定められており、以下の項目に該当する広告は掲出できません。あらかじめチェックしておきましょう。

トイレ広告で掲出できない広告

  • 公序良俗に反するもの、通行者や公衆に不快の念を与えるもの、社会通念上掲出できないと認められているもの。
  • その他、媒体社が不適当と認めるもの。

多くの人の目に留まる広告は消費者(購入者、利用者等)に対する情報の提供であるため、適切かつ節度を持ったものでならなければならないとの前提のもとでクリエイティブの審査が行われます。トイレ広告を出稿する際は、審査時にクリエイティブの承認をスムーズに受けられるように上記の点に気を付けましょう

情報の空白地帯”トイレ”で訴求力の高い広告を

多くの人が利用するトイレはどんな施設・場所に欠かせないものです。完全なプライベート空間であり、他に注意を払うものが少ない個室トイレ内やパウダールームの壁は絶好の広告宣伝の場です。

トイレ広告には、女性だけ・男性だけの性別ごとにリーチが可能であり、視線を奪い合うライバル(他広告)も少なく、邪魔が入ることなくメッセージを伝えきる時間を確保しできるというメリットがあります。実際、個室内での手持無沙汰な時間に見る広告は強制視認性が高く、デジタルサイネージの動画広告やステッカー広告等があると思わず見入ってしまうという人も少なくありません。

そんなトイレ広告は、性別や属性などターゲットを絞った広告との相性が良く、利用者にマッチした広告を掲出することでさらに高い宣伝効果を得ることができます。そのため、より効果的な広告宣伝を行うためには正しい場所の選定や広告方法の選定が不可欠です。広告宣伝効果を最大限高めるために、トイレに広告を掲出するならオーマッチにご相談ください。

国内最大級の屋外広告プラットフォーム

18万件の広告枠を掲載中

ご利用は完全無料

専属サポートにも対応