「マンホール広告ってどんな広告なの?」
「マンホール広告のメリットとは?」
マンホール広告とは歩道上のマンホールに広告を掲出し、歩行者に対して自社製品やサービスを宣伝する方法です。まだ新しい広告媒体のため、概要を知らない方も多いでしょう。
この記事では、マンホール広告の概要や実例、掲出できる自治体の掲出条件と費用相場、マンホール広告のメリットとデメリットを紹介します。
マンホール広告を掲出できない自治体の事業主向けの広告手法にも触れているので、ぜひ最後までお読みください。
1. マンホール広告とは
マンホール広告とはマンホールの蓋に広告を掲出できる広告手法です。平成30年より所沢市が全国に先駆けてマンホールを広告媒体として公開し、現在は大阪や福岡などの一部の自治体でマンホール広告の掲出が可能です。
マンホールの蓋に掲出した広告は、歩行者に対してさりげなく自社の製品やサービス、施設を宣伝するのに役立ちます。また、マンホール広告のデザインによっては話題性を呼びやすく、SNSで拡散さらえる可能性もあります。
2. マンホール広告の事例3つ
全国にあるマンホール広告の事例を3つ紹介するので、どんなデザインの広告が掲出されているのか参考にしましょう。- 「KADOKAWA」のLEDマンホール広告
- 韓国ドラマ「マンホール〜不思議な国のピル〜」のマンホール広告
- 五月山動物園のマンホール広告
(1)『KADOKAWA』のLEDマンホール広告
株式会社KADOKAWA Future Publishingは、所沢市にLEDマンホール広告を掲出しています。マンホールに接続されたソーラーパネルで発電したエネルギーを使い、夜間はマンホールが光るデザインです。
『KADOKAWA』の代表格でもあるラノベキャラクターを広告に用いたことで、ラノベファンがSNSでマンホール広告を拡散するなど、話題性も高い広告です。また、マンホールを見に遠方からファンが訪れることもあり、所沢市への貢献にもなっています。
KADOKAWAが出した日本初の広告LEDマンホールが埼玉の所沢に設置されたとのことで見てきました!
その① pic.twitter.com/evaolQGyi3— ゆ~とぴあ (@yutopia_yy) August 15, 2020
(2)韓国ドラマ『マンホール〜不思議な国のピル〜』のマンホール広告
『マンホール〜不思議な国のピル〜』という韓国ドラマは、ドラマタイトルにちなんで所沢市にマンホール広告を掲出しました。日本でも人気の韓国ドラマとのタイアップとのことで、多くの韓国ドラマファンがマンホール蓋を撮影し、SNSでも拡散されていました。
全国初!のマンホール広告!
韓国ドラマとコラボしたよー♪観国スター #ジェジュン さん主演のドラマ
「マンホール~不思議な国のピル~」との
タイアップマンホールが所沢に出現!見にきてねーん(*’▽’)https://t.co/mG1OKFjISw#マンホールのマンホール #マンホール~不思議な国のピル~ pic.twitter.com/LUHwPpFhlP
— トコろん【公式】 (@tokoron1056) October 3, 2018
(3)五月山動物園のマンホール広告
五月山動物園は、大阪府池田市にマンホール広告を掲出しています。商店街のマンホールに、動物の写真をデザインした広告を掲出し、入園料やスケジュールを記載した広告です。ローカルエリアの人に対して、効果的に訴求できているマンホール広告といえます。
池田を散歩中。五月山動物園のマンホール広告発見。いいなあ、これ! pic.twitter.com/u2Ai9wbFj9
— SEIICHI OKUYAMA (@soku26) November 16, 2020
3. マンホール広告を掲出できる自治体と費用
マンホール広告を掲出できる自治体と費用相場を紹介するので、掲出検討の参考にしてください。表記している金額は全て税込価格です。- 埼玉県所沢市
- 愛知県豊橋市
- 愛知県犬山市
- 大阪府枚方市
- 大阪府寝屋川市
- 福岡県中間市
(1)埼玉県所沢市
マンホール広告を全国で一番最初に運用した埼玉県所沢市では、マンホール広告の蓋の中心から22cmまで、デザイン自体は39cmまで可能です。初期費用や更新費用無料でマンホール広告を掲出できるため、気軽にマンホール広告を掲出しやすいのが特徴です。新しい掲出プランは以下のとおりです。
掲出場所 | 12ヶ月 (月額費用) | 24ヶ月 (月額費用) |
---|---|---|
所沢駅西口 所沢駅東口 | 12,100円 | 7,700円 |
新所沢駅西口 航空公園駅東口 | 9,900円 | 6,600円 |
小手指駅南口 東所沢駅 狭山ヶ丘駅東口 | 8,800円 | 5,500円 |
(2)愛知県豊橋市
愛知県豊橋市のマンホール広告は、豊橋付近の18箇所へ掲出可能です。掲出規格は直径50cmの内側30cmを広告として利用できます。掲出期間は1年間となっており、最大3年間まで延長可能です。掲出費用は以下のようになっています。
掲載料 | 年額60,000円(マンホール蓋1ヶ所あたり) |
---|---|
作成料金 | 30,000円(デザイン製作を依頼した場合別途8,000円) |
(3)愛知県犬山市
愛知県犬山市のマンホール広告は、直径612mmの蓋のうち穴以外の部分を広告として利用できます。最大2年間まで掲出可能です。犬山市のマンホール広告掲出料は、以下となっています。
初期費用 | 55,000円 |
---|---|
掲載料 | 月額4,400円 |
(4)大阪府枚方市
大阪府枚方市では、マンホールの蓋の中心から直径50cmの円形部分を広告として利用できます。掲出期間は5年間と長期の設定です。設置箇所は7ヶ所から選べ、設置場所ごとに費用が異なります。
掲出場所 | 料金 |
---|---|
枚方市駅南口 | 月額5,900円 |
枚方市総合文化芸術センター前 | 月額1,500円 |
樟葉駅前広場 | 月額5,400円 |
(5)大阪府寝屋川市
大阪府寝屋川市では、マンホールの蓋の中心から直径50cmの円形部分を広告として利用できます。掲出期間は最短1ヶ月から5年間まで更新可能となっており、短期から長期の掲出が可能です。また、掲出費用は以下のとおりです。
事業者の負担広告料 | 月額6,600円 |
---|---|
デザインプレート作成費 | 103,620円 |
大阪府寝屋川市では毎年募集するマンホール広告の掲出場所が異なり、費用などが更新される可能性があるため、随時自治体ホームページで要項を確認してください。
(6)福岡県中間市
福岡県中間市では、2種類の規格のマンホールへ広告を掲出できます。Aタイプは中心から50cmの円形部分、Bタイプはマンホールの蓋の中心から61.2cm部分に広告を掲出可能です。掲出期間は原則3年間、マンホールのタイプによって費用が異なります。
掲出料 | Aタイプ | Bタイプ |
---|---|---|
初期費用 | 159,500円 | 73,700円 |
広告料 | 月額8,250円 ※2ヶ所以上の申し込みで月額5,500円/1ヶ所あたり |
4. マンホール広告のメリット
マンホール広告は歩行者へさりげなく宣伝でき、SNSでの拡散効果も狙えるなど多くのメリットがあります。
- 歩行者に自然にPRできる
- SNSでの二次拡散が狙える
- ローカルエリアへの訴求力が高い
- 掲出費用が比較的安価である
メリット1. 歩行者に自然にPRできる
マンホール広告は、歩行者に自然に宣伝できる広告です。人は歩行中に前方を広く捉えますが、その際にマンホールがカラフルな広告になっていれば、自然と目に留まります。また広告感が薄いため、見る人に不快感を与えず、さりげない訴求が可能です。
メリット2. SNSでの二次拡散が狙える
マンホール広告はまだ実施している自治体が少なく珍しいため、SNSでの二次拡散が狙えます。可愛らしいデザインや、ユニークな広告を写真撮影し、SNSに掲載してバズればさらに多くの人へ自社サービスを認知してもらえるチャンスがあるでしょう。
メリット3. ローカルエリアへの訴求力が高い
マンホール広告は、ローカルエリアへの訴求力が高い広告です。地域の人に近くにある店舗やサービスを宣伝すれば、その足で来店を狙える可能性があります。
メリット4. 掲出費用が比較的安価である
マンホール広告は掲出費用が比較的安価な屋外広告であり、プランによっては月額10,000円以下で掲出できます。例えば、埼玉県所沢市のマンホール広告を所沢駅の駅前に掲出する場合、2年プランなら月額7,700円、1年プランの場合は月額12,100円から掲出可能です。それぞれ年額92,400円、145,200円で掲出できるため、低予算で長期間掲出できます。
5. マンホール広告のデメリット
マンホール広告のデメリットは、掲出できる自治体が少ないことです。現時点でマンホール広告事業に取り組んでいる自治体は限定されており、自社近くに広告掲出できないかもしれません。その場合は電柱広告など、自然な訴求ができる別の屋外広告をおすすめします。
また、掲出には下水道局有料広告のガイドラインに沿ってデザイン制作する必要があります。デザイン制作などは広告プランナーと相談し、適切なデザインの範囲で訴求力の高いものを作ると良いでしょう。
電柱広告についてはこちらの記事もご覧ください。

マンホール広告で地域の方へ自社サービスをPRしましょう
マンホール広告は身近なマンホールの蓋へ広告を掲出し、自然に歩行者へ訴求できる新しい広告手法です。斬新なデザインやLEDを用いた光るマンホールなども採用されており、インパクトの創出も可能です。
マンホール広告はまだ掲出できる自治体が少ないですが、近隣で実施している自治体がないか確認してみましょう。また、デザインについては制限がある場合もあるため、マンホール広告に詳しい広告プランナーと相談するのがおすすめです。
マンホール広告を掲出できる自治体にお住まいでない方は、電柱広告など別の屋外広告も検討してみましょう。屋外広告のご相談なら『オーマッチ』にお問い合わせください。予算やエリアなどのいくつかの質問に回答するだけで、条件にマッチする資料を受け取ることができます。ご相談やサービスの仲介手数料は無料で承っておりますので、この機会にぜひ一度お気軽にご相談ください。
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