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3D広告とは?仕組みや掲出可能な場所・費用相場を解説【事例7選】

「3D広告の掲出には、どんなメリットやデメリットがあるのだろう」
「3D広告を掲出したいが、動画制作ノウハウがなくどのように掲出して良いかわからない」

3D広告とは人間の錯視を利用し、画像を立体的に見せるインパクトの強い広告です。錯視を利用した動画作成はノウハウがないと難しく、掲出ハードルが高いと感じている方も多いでしょう。

この記事では3D広告の概要や立体的に見える仕組み、掲出メリットとデメリットを解説。さらに、3D広告の掲出費用や具体的な事例を7つ紹介しています。

最後まで読めば、3D広告の仕組みや費用、簡単に掲出する方法がわかるようになります。

1. 3D広告とは

3D広告とは3Dメガネなどのデバイスを使わず錯視を利用して、画像を立体的に見せる手法を用いた広告です。湾曲したLEDディスプレイを用いることで、平面に表示されている画像を立体的に見せる技術が使われています。

待ち合わせをする人が集まる駅前や通行量が多い交差点などと相性の良い広告で、立ち止まっている人に対してインパクトのある広告を見せて、情報を伝えられます。また3D広告自体がインパクトの強い広告であり、SNSで面白い広告として拡散されやすい点も特徴です。

2. 3D広告の仕組み

3D広告が立体的に見えるのは、錯視を利用しているからです。錯視とは目の錯覚のことで、トリックアートなども錯視を利用して作られています。

3D広告のビジョンは湾曲したLEDディスプレイが使われており、錯視が起きやすいように設計されています。正面と側面の繋ぎ目がないため、映像を放映した時に見る人はディスプレイの端を認知できません。また画面に流す映像に奥行きを演出することで、画面の端を錯覚させる技法も用いられています。

ただし3D広告は錯視を利用して立体的に見せる広告のため、立ち位置によっては立体的に見えません。以下2つの投稿に掲載された写真は、違う位置から撮影されており、立ち位置によっては2Dに見えることがわかります。一般的に3D広告は、人が集まりやすい場所から立体的に見えるように作られています。

3D映像のノウハウがあれば動画を自主制作し、広告媒体社に納品して放映可能です。ただし3D広告を作るには建物の高さや視認角度から逆算し、錯視効果が得られるように計算して映像を作る必要があるため、ノウハウが必要な作業となります。

3. 3D広告はどこに出稿できる?掲載可能な場所とは

3D広告を出稿できるのは、3D対応のビジョンのみです。例えば、現在3D広告を出稿できるビジョンは以下のような場所です。

  • クロス新宿ビジョン
  • ハビウル渋谷
  • シンクロ7シブヤヒットビジョン・シブハチヒットビジョン
  • OMOSANシンクロ
  • 大阪駅セントラルサウンドビジョン
  • 梅田BS3Dビジョン

どこも人が多く集まる場所にビジョンが設置されており、高い広告効果が期待できます。

4. 3D広告掲出のメリット3つ

3D広告の掲出メリットは、2D広告にはないインパクトを創出でき、また話題を呼びやすい性質からSNSでの二次拡散が狙えること、そして意外にもテンプレートを使えば簡単に出稿できる点です。

3D広告掲出のメリット3つ

  1. 従来の広告とは違ったインパクトを創出できる
  2. SNSでの拡散が狙える
  3. テンプレートで簡単に出稿できる

メリット1. 従来の広告とは違ったインパクトを創出できる

3D広告における最大の掲出メリットは、従来の広告とは違った強いインパクトがある点です。飛び出す広告は通行人に対してもアピール力が強く、思わず足を止めて見入ってしまいます

注目を集めれば映像をしっかり見てもらえる可能性が高くなり、広告の内容を認知してもらいやすいでしょう。

メリット2. SNSでの拡散が狙える

SNSでの拡散が狙えるのも、3D広告のメリットです。飛び出す広告は話題性があり、見た人が写真を撮ってSNSに投稿、その投稿を見た人が拡散する二次拡散効果も狙えます

例えば、SNSでバズった3D広告の事例を紹介します。3Dネコでお馴染みのクロス新宿ビジョンに掲出された『鴨川シーワールド』の広告です。真夏の新宿で立体的なシャチが泳ぎ回る映像は、インパクトも話題性も高く、インプレッションは43万回を超えています。

同様にクロス新宿ビジョンに掲出された『スターレイル』の3D広告も話題になりました。人気キャラクター『三月なのか』が飛び出して見える広告は、ファンの拡散もありインプレッション数175.2万回以上、いいね!は2.5万回を超えています。

メリット3. テンプレートで簡単に出稿できる

3D広告は掲出ハードルが高そうに感じますが、テンプレートを利用して簡単に掲出できる方法もあります。3D処理されたテンプレート背景に、自社の動画・ロゴを合成するパッケージ商品などがあり、一概に難しくノウハウがないと掲出できないわけではありません。

5. 3D広告の掲出のデメリット2つ

3D広告の掲出のデメリットは、動画制作費用が高額であることとターゲット選定の難しさです。メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

3D広告の掲出のデメリット2つ

  1. 動画制作費用が高額
  2. 詳細なターゲット選定が難しい

デメリット1. 動画制作費用が高額

3D広告の掲出デメリットは、3D処理された動画制作費用が高額なことです。費用詳細は後ほど説明しますが、15秒動画で500万円以上、3Dキャラクターを登場させたい場合は15秒で700万円以上が相場となります。

費用を抑えたい場合は、3D処理された背景に自社ロゴなどを合成するパッケージを利用すると良いでしょう。また3D動画作成ノウハウがある場合は、媒体社にクリエイティブ作成を依頼せず、自社で作成することで費用を抑えられます。

デメリット2. 詳細なターゲット選定が難しい

3D広告に対応したビジョンは人通りが多い場所に設置されています。多くの人へリーチできる点はメリットですが、反対に詳細なターゲティングが難しい点がデメリットです。

ただし3D対応ビジョンの設置箇所によって、ある程度見る人の属性を推定できます

6. 3D広告の掲出費用相場

3D広告の掲出には掲出費用だけでなく、動画制作依頼の費用が必要となります。

(1)3D広告の掲出費用相場目安

3D広告の掲出費用相場を紹介します。飛び出す猫で有名な新宿クロスビジョンで15秒動画を1時間に2回放映した場合は、1週間48万円からが相場です。また渋谷のHabiulu Shibuya Visionは、15秒の動画を1時間に2回放映で1週間30万円から掲出できます。大阪にあるdipビジョンへの掲出費用は、15秒動画を1時間に4回放映する条件で1週間30万円からです。

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(2)3D広告の動画制作費用

3D広告では、自社制作する場合を除くと、掲出費用のほかに動画の制作費用もかかります。15秒の動画製作を依頼した場合は500万円からが相場で、制作日数の目安は3ヶ月です。キャラクターや動物を登場させる場合は、手足や表情など複雑な動きが伴うため、同様の条件で700万円からが相場となります。

費用を抑えられるテンプレートパッケージなら、15秒の動画で200万円から制作が可能です。制作日数も1.5ヶ月と短縮できるため、費用を抑えて早く掲出したい方はパッケージの利用も検討しましょう。

7. 見る人へ強いインパクトを与えた3D広告事例7つ

SNSで多数拡散され、投稿された動画のインプレッション数も多かった3D広告の事例を7つ紹介します。それぞれの広告の画像や映像に加えて、何が話題を呼んだのか理由を説明します。

3D広告事例7つ

  1. クロス新宿ビジョンの飛び出す猫
  2. クロス新宿ビジョンの鴨川シーワールドの広告
  3. クロス新宿ビジョンのスターレイルの広告
  4. クロス新宿ビジョンのスターレイルの広告
  5. 中国・成都市の3D広告
  6. OMOSANシンクロの3D広告
  7. 梅田BS3Dビジョンの3D広告

(1)クロス新宿ビジョンの飛び出す猫

クロス新宿ビジョンの3D猫は、リリース当初からかなり話題になった3D広告の事例です。飛び出す猫の話題はSNSでも拡散され、猫を見るために多くの人がビジョン前に集まりました

(2)クロス新宿ビジョンの鴨川シーワールドの広告

クロス新宿ビジョンで公開された『鴨川シーワールド』の広告も、SNSでかなり話題になりました。涼しげな水槽の中を悠々と泳ぐシャチの映像は、新宿を歩く人たちの足を止めてSNSで拡散されています

(3)クロス新宿ビジョンのスターレイルの広告

クロス新宿ビジョンの『スターレイル』の広告も、SNSで話題になった3D広告です。『三月なのか』というキャラクターが画面内を動き回り、手を振る様子を見ようと多くのファンが詰め掛けました。

公式サイトが投稿した3D広告の映像は175万回以上再生され、ファンが撮影した動画も1,000回以上再生されるなど、新宿に住んでいる人以外にもスターレイルが認知されています。

(4)大阪駅セントラルサウンドビジョンの飛び出すヒョウ

大阪駅セントラルサウンドビジョンの飛び出すヒョウの3D広告も、SNSで話題となりました。SNSでの拡散により、現地へヒョウを見に行く人がさらに動画を撮影して投稿するなど、バズの連鎖が起きました

(5)中国・成都市の3D広告

中国・成都市の街角に設置された3Dビジョンも、多くの人の注目を集めています。迫力のある宇宙船が立体的に動き回る映像は、SNSでも多数拡散されています。中国はもちろん、日本や海外でも話題となりました

(6)OMOSANシンクロの3D広告

OMOSANシンクロに掲出された、ルイ・ヴィトンの3D広告も話題となりました。カラフルな色使いと草間彌生さんの世界観を表したクリエイティブ面にもこだわった広告です。

インパクトのあるクリエイティブに注目が集まり、SNSでも動画が拡散されています。ブランドのファンだけでなく、これまでルイ・ヴィトンを買ったことがない人にも、新作コレクションの内容を認知してもらえる結果となった事例です。

(7)梅田BS3Dビジョンの3D広告

梅田BS3Dビジョンでは、名探偵コナンの映画上映に合わせて3D広告が掲出されました。飛び出すコナン君の映像の後に、映画の宣伝をすることで通行人に効果的に映画を認知させています。

飛び出すコナンの映像はSNSでも拡散され、より多くの人が映画上映の情報を知る結果となりました。

3D広告ならオーマッチにご相談ください

3D広告は見る人に対してインパクトを創出し、通常の2D広告よりも注目されやすい広告手法です。SNSでの拡散効果も狙えるため、ビジョン映像をより多くの人に見てもらえる可能性があります。3D広告の掲出は難しいイメージがありますが、テンプレートを利用すれば、意外と簡単に掲出できる点もメリットです。

3D広告の掲出には動画制作や掲出場所の選択も重要となります。初めて3D広告を掲出する場合は、広告プランナーと相談して、クリエイティブ面からフルサポートを受けるのがおすすめです。

国内最大級の広告プラットフォームである『オーマッチ』では、3D広告のご相談も無料で承っております。広告枠の選定や審査についてのご相談、サポートも無料ですので、3D広告をご検討中の方は、ぜひ一度お問合せください。

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