「小田急電鉄に広告を掲出すると、どんなメリットがあるのだろう」
「小田急電鉄の電車や駅に掲出できる広告や費用相場は?」
小田急電鉄は、東京(新宿)と神奈川とを結ぶ鉄道路線です。沿線には、国内外から数多くの人々が集う観光地や閑静な住宅街、学校施設なども数多くあり、「暮らす・働く・学ぶ・憩う・遊ぶ」を満喫できる拠点がバランスよく存在しているのが特長です。そんな小田急電鉄の電車や駅に広告を掲出したいけれど、どんな種類があるのか、費用はどれくらいかがわからず困っているという人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、小田急電鉄に掲出できる電車広告・駅広告の種類や広告例と合わせて、掲出するメリットとデメリットを解説します。
最後まで読めば、小田急電鉄の広告の種類や料金、メリットやデメリットが理解でき、より効果的な広告戦略を練ることができるようになることでしょう。
1. 小田急電鉄の利用者数と特徴
小田急電鉄は、新宿を起点に、箱根の玄関口である小田原までを結ぶ「小田原線」のほか、「江ノ島線」「多摩線」の3路線を展開する電車会社です。
(1)小田急電鉄で利用人数の多い駅
2022年度は1日約178万人が利用していますが、中でも、メインとなる小田原路線は特に利用者が多く、一日平均で新宿駅で約41万人、町田駅で約25万人、代々木上原でも約24万人もの人が小田急電鉄を利用しています。また、神奈川県西部のターミナル駅である小田原線は、箱根観光の拠点となるため、観光客の利用も多い路線となっています。
- 新宿駅:410,970人
- 町田駅:246,459 人
- 代々木上原駅:237,023人
- 藤沢駅:150,074人
- 登戸駅:146,926人
出典:小田急電鉄『鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか』
(2)小田急電鉄の特徴|観光路線での利用が多い
小田急線は、生活路線と観光路線の2つの顔を持っています。それを如実に表しているのが、定期利用客と売上の割合です。定期旅客 | 定期外旅客 | |
---|---|---|
輸送人員 | 105万人 | 73万人 |
旅客運輸収入 | 104百万円 | 173百万円 |
出典:鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか – 小田急電鉄
まず、小田急線は定期利用客が多いことから、地元の人の重要な生活路線として活用されていることがわかります。2022年度の輸送人員の割合を見てみると、1日平均178万人のうち、約59%にあたる105万人が定期旅客、約41%の73万人が定期外旅客となっています。毎日、通勤や通学で利用する人が多いため、小田急電鉄の電車広告・駅広告を利用することで、反復効果による認知・記憶の刷り込みが期待できます。
また、定期利用客が6割近い一方で、小田急電鉄の旅客運輸収入は、定期外旅客のほうが多くなっています。1日平均で2億7,700万円の売上のうち、定期旅客からの売上が1億400万円、定期外旅客からの売上がその1.6倍となる1億7,300万円です。これは、小田急電鉄の沿線に観光地が多く、江の島や世界的にも有名な温泉地である箱根エリアへにも繋がっているためです。観光のために利用する乗客は、長時間・長距離、電車を利用することが多いため、小田急線の電車や観光地の駅に広告を掲出することで、観光目的の日本人客やインバウンド客へ高い広告宣伝効果が期待できるといえるでしょう。
2. 小田急電鉄の電車広告の種類|各特長・費用相場
小田急電鉄の電車に掲出できるメディアの種類と広告例を紹介します。小田急電鉄では特に個性的なメディアはなく、オーソドックスなメディアばかりですが、複数メディアを組み合わせることでインパクトのある訴求が可能です。
- デジタルサイネージ『小田急TV(OTV)』
- ポスター
- ステッカー
- 広告貸切電車『イベントカー』
- つり革広告
(1)デジタルサイネージ『小田急TV(OTV)』
『小田急TV(OTV)』は、ドアの上部に設置された17インチ液晶モニターに広告を掲出できるメディアです。1ロール11分の間に15秒のCMを放映できます。また、天気情報(1分)とセットでCMを掲出できる『天気指数連動広告』や、ニュース(10秒)とセットでCMを掲出できる『記事広告(ニュース後枠)』のプランもあります。
(2)ポスター
小田急電鉄では、乗客の視界に入りやすい位置に『中づりポスター』、『まど上ポスター』、『ドア横ポスター』を掲出できます。基本はB3サイズやインターサイズですが、中吊りやまど上に2枚連続で掲出することで存在感を高め、より広告到達率を高めることが可能です。
(3)ステッカー
小田急電鉄のステッカーは、ドアやドア周辺部分のみへの掲出となります。『ドアステッカー』、『ドア横ステッカー』、『ツインステッカー』の3種類があります。ドア付近にいる乗客の目線の位置に貼り出されるため、視界に自然に入り、刷り込み効果が期待できます。
(4)広告貸切電車『イベントカー』
小田急電鉄の広告貸切電車『イベントカー』は、中づりポスター・ドア横ポスター・まど上ポスターをワンクライアントで独占できるメディアです。利用できるメディア別にプランも豊富なので、目的や予算によって柔軟な広告展開が可能です。
(5)つり革広告
つり革広告は、つり革の持ち手部分の上部のパーツに広告を掲出できるメディアです。近距離ならではの強い印象付けが期待できます。立った乗客の視線に入りやすく、通勤・通学客などに繰り返し訴求できるのが魅力です。
3. 小田急電鉄の駅広告の種類|各特長・費用相場
小田急電鉄の駅には、デジタルサイネージやポスター、フラッグ広告など多彩な種類があります。利用するメディアを厳選し、通勤、通学、ショッピング、レジャーや観光など様々な目的を持った利用者に対して効果的にアピールしましょう。
- デジタルサイネージ
- 大型ボード・シート
- フラッグ広告・横断幕
- 集中ばり・セット
- 駅ばりポスター
- 駅看板・ボード
- ホームドアシート広告
- フロア広告
- ラック広告『ふれあいポケット』
- イベントスペース
(1)デジタルサイネージ
小田急電鉄のデジタルサイネージの中で有名なのが、『新宿駅南口デジタルピラー』です。新宿駅南口の通行量の多い通路上に設置された70インチの大型液晶モニター20面に掲出できるメディアです。一社でのジャックになるため、ジャック感を演出でき、高い視認率が期待できます。
また、観光客の多い箱根湯本駅では、86インチのデジタルサイネージで1ロール4分の間に15秒のCMを放映できる『小田急 箱根湯本駅ホームサイネージ』があります。箱根旅行の玄関口の駅で、ロマンスカーで箱根訪れた国内外の観光客に抜群の視認を誇るメディアです。
(2)大型ボード・シート
小田急電鉄の駅に掲出できる大型ボード・シート広告の種類は多く、『アドボード』『腰壁広告』など様々なメディアがあります。
中でも、新宿駅で掲出できるメディアが豊富です。お得に掲出できるアドボード多面数セット『新宿駅アドボードセット』は、南口・1Fホーム階段オデコ・6番ホームの3つのプランがあります。掲出エリアのメディアをジャックすることで、インパクトのある訴求が可能です。
(3)フラッグ広告・横断幕
フラッグ広告・横断幕は、駅利用者の動線上の天井部分に掲出されるメディアです。有名なのが、次の2つのメディアです。『新宿駅南口Vフラッグ』は、駅南口の天井部分にV字に設置した8面のフラッグで広告を掲出が可能なメディアです。個性的な演出で、駅利用者へ高い訴求力があります。『町田駅フラッグ』は、町田駅改札内外のコンコースに設置されたフラッグのセットで、連続して掲出することでインパクトのある訴求ができます。
『小田急 相模大野駅 スーパーワイド(横断幕)』は、改札付近の天井に設置された幅7mの大きな横断幕で、改札を通行する利用客の視線を改札内外で集めることが可能です。
(4)集中ばり・セット
集中ばり・セットは、小田急電鉄の中でも利用者数が特に多い新宿駅と町田駅で利用できるメディアです。
『新宿駅B0集中ばり』は、新宿駅構内の壁面にB0サイズ30枚を掲出できるメディアです。同じデザインのものを連続させたり、異なるデザインを順番に並べて展開するなど、見せ方次第でより多くの乗客に訴求ができます。
また、『小田急 町田駅 駅ストラユニット(駅ジャック)』は、町田駅に掲出できるメディア(スーパーピラー、センターフラッグ、南口フラッグ、北口フラッグ、スーパーシート、トップシート、ステップサイド)を一社ですべて独占できるプランです。
JRも乗り入れ、横浜や桜木町方面、都心に一本でアクセスできる町田駅で効果的な広告掲出をお考えの方におすすめです。
(5)駅ばりポスター
駅ばりポスターは、各駅にB0サイズもしくはB1サイズ・B2サイズのポスターを掲出できる、最もオーソドックスな駅メディアです。掲出料金は駅等級によって異なるので事前に確認が必要です。
セットプランも充実しています。小田急線全エリアに大規模に展開するなら『全駅プラン』、学生をターゲットにしているなら、小田急沿線にある大学・短大の最寄駅をネットワーク展開できる『キャンパスセット』がおすすめです。
他にも、小田急電鉄のポスターは、連貼り、組貼り、複数駅掲出など多彩な広告展開が可能です。更にインパクトを出すなら、ポスター1枚につきA4判以内のポケットを付けられる『ポケット付駅ばりポスター』や、ノベルティや商品のサンプルを剥がして持って帰ることができるピールオフなどの特殊展開が可能な『特殊駅ばりポスター』がおすすめです。ポスター掲出料金の10~20%割増で利用できます。
(6)駅看板・ボード
駅看板は、駅構内の壁面や線路越しに設置された看板に広告を掲出できるメディアです。種類が豊富で、さらに額面看板・電飾看板・建植看板の3種類から選ぶことができます。
(7)ホームドアシート広告
『新宿駅ホームドア広告』は、小田急線新宿駅のホームドアにB2サイズの広告を掲出できるメディアです。電車の待ち時間で効果的な訴求が可能で、視認性が高いのが魅力です。
(8)フロア広告
フロア広告は、改札付近床面へのシート貼り広告です。改札を通過する際、多くの通行者の視界に自然と入るため刷り込み効果が期待できます。掲出費用は1週間で100,000円~300,000円とリーズナブルなのも魅力です。ただし、掲出期間を問わず、製作・作業費430,000円が別途必要です。
(9)ラック広告『ふれあいポケット』
ラック広告『ふれあいポケット』は、改札横など目立つ場所に配置されたフリーペーパーなど印刷物のハンドアウト用のラックに掲出できるメディアです。掲出費用は4週間で1枠20,000円~30,000円ですが、16駅17ヶ所に掲出できるセットプランであれば4週間で340,000円と割安で掲出できます。
(10)イベントスペース
イベントスペースは、駅構内の人通りの多い場所を利用し、商品展示やサンプリングなど駅利用者に対し直接訴求することのできるメディアです。
4. 小田急電鉄の電車・駅広告のメリット3つ
ここまでは、小田急電鉄の電車・駅広告の種類や広告例を解説しました。ここからは、これらの広告を活用する主なメリットを3つ紹介します。
- インバウンド客・国内旅行客への訴求効果が高い
- 沿線に学校施設が多く、若年層にアピールしやすい
- セットプランが多く、割安で掲出できる
メリット1. インバウンド客・国内旅行客への訴求効果が高い
小田急電鉄は、箱根や江の島をはじめとする関東エリア屈指の行楽地を結ぶ観光路線であるため、観光目的で利用する人も多いです。特に、近年はアニメ関連の聖地巡礼で小田急電鉄を利用する人も少なくありません。数ある私鉄の中でも、最も国内外の旅行客にアピールしやすい電車会社といえるでしょう。
新宿:君の名は
秋葉原:ラブライブ、俺妹など
向ヶ丘遊園:ドラえもん
鎌倉:スラムダンク
箱根:エヴァンゲリオン小田急強すぎやないですか…!https://t.co/Snyaa5BRIt
— 山谷剛史 アジア中国ITライター&異国飯 (@YamayaT) July 17, 2020
スラムダンクめっちゃいい!
↓
スラムダンク聖地巡礼したい!
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湘南最高!
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江ノ島たのしい!
↓
小田急爆上げあるな、(? https://t.co/LnD0PbuG0C
— まいまい (@wpdg16768) April 23, 2023
メリット2. 沿線に学校施設が多く、若年層にアピールしやすい
小田急線沿線には約70の大学・短大キャンパスがあるため、通学・買い物で利用する若年層にアピールしやすい路線でもあります。情報感度の高い若者たちに刺さる広告企画を展開することで、SNS等による情報の拡散効果や口コミ効果も期待できます。
メリット3. セットプランが多く、割安で掲出できる
小田急電鉄はセットプランが多く、電車や駅を利用する人に対して割安で広告を掲出できるのも大きなメリットです。セットプランのメリットは料金面だけでなく、『キャンパスセット』『駅ストラユニット(SPメディアセット)』などターゲットやエリアを絞って効果的な訴求がしやすい点も挙げられます。
5. 小田急電鉄の電車・駅広告のデメリット:デジタルサイネージメディアが少ない
小田急電鉄は全体としてデジタルサイネージメディアが少ない傾向があります。車内デジタルサイネージメディアの『小田急TV(OTV)』の車両搭載率は61.8%(2023年5月時点)、駅デジタルサイネージメディアの数もそれほど多くありません。リアルタイムでの情報発信がしづらく、映像や音での訴求がしづらいのがネックです。
ポスターやステッカー、看板などの既存のアナログメディアをうまく活用するか、他の電鉄での掲出も検討しましょう。
小田急電鉄の電車・駅広告で費用対効果の高い広告を
小田急電鉄の電車・駅広告について、種類と広告例を解説しました。小田急電鉄は、国内最大のターミナル駅・新宿を起点に、有名観光地である箱根や湘南・江の島へも乗り入れており、生活路線と観光路線の2つの顔を持っている電車会社です。
車内メディアや駅メディアの数もそれほど多くはありませんが、ターゲットを絞ってメディアを厳選することで効果的に訴求が可能す。しかし、どのメディアを選べばよいかわからないという場合は、国内最大級の広告プラットフォームである『オーマッチ』に相談しましょう。
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