広告種類
デジタルサイネージ

自動販売機広告の訴求効果とは？自動販売機を使った新しいマーケティング方法

「自動販売機広告ってどれくらいの訴求効果があるの？」
「自動販売機をマーケティングに役立てる方法があると聞いたけど、どんなもの？」

自動販売機は全国に270万台以上設置されており、数多くの人へ利用されています。そのため自動販売機広告の掲出は高い訴求効果が期待できます。まだ自動販売機への出稿は広告枠の募集が少ない状態ですが、今後有効なマーケティングの手段として活用される可能性もあります。

この記事では、自動販売機の普及台数や訴求効果、自動販売機を利用した広告の種類と掲出のメリット・デメリットをそれぞれ解説しています。

最後まで読めば自動販売機を用いた広告の事例や、自動販売機でのマーケティングについてわかるようになります。

1. 自動販売機の普及台数や訴求効果について

自動販売機は全国に約270万台設置されており、そのほとんどが飲料用です。自動販売機はコンビニ店舗の50倍の規模があり、それだけ利用者も多いです。（引用：これも自動販売機で、進化する販売サービスに注目｜経済産業省ホームページ）

引用：【自販機利用調査】自動販売機は交通広告として見るとどれくらいの効果があるか？｜株式会社ダイレクト・ホールディングス

また自動販売機の販売・運用支援サービスを提供する株式会社ダイレクト・ホールディングスの調査によると、自動販売機の広告を見ている人は利用者の72.2％、その中で13.6％の人は広告を見て商品やサービスを利用したことがあると回答しています。また11.7％の人は、購入には至らなかったものの対象の製品をインターネットで検索をしたことがわかりました。自動販売機の広告は認識されやすく、また興味関心を持たれる可能性が高い広告です。

2. 自動販売機を用いた広告2つ

現在のところ、自動販売機のデジタルサイネージやラッピングも、メディアとしてオープンに公開されているものは少なく、飲料の販売促進や設置場所の広報ツールとして使われることが多いです。広告枠としての募集はあまりされていませんが、自動販売機を用いた広告手法として以下紹介します。

自動販売機を用いた広告には、以下のような2種類があります。

自動販売機広告の種類

  1. 自動販売機のデジタルサイネージ広告
  2. ラッピング広告

（1）自動販売機のデジタルサイネージ広告

自動販売機のデジタルサイネージ広告とは、タッチパネル式の自動販売機のディスプレイに掲出する広告です。画面にPR動画を流すことができます。ジュースなどを購入する際に、購入者は必ずタッチパネルに触れるため視認性が高く、また人は動くものに注目する習性があるため、広告内容が伝わりやすい点が特徴です。

例えば、イオンに設置されているデジタルサイネージには、グループ会社であるイオンハウジングのCM動画が放映されています。

（2）ラッピング広告

自動販売機のラッピング広告とは、自動販売機の表面をラッピングする広告手法です。自動販売機自体が広告になるため、インパクトが強く目立ちやすい広告です。以下の事例のように、コカコーラの自動販売機は赤色のイメージを持っているユーザーが多いですが、違う色になっているとつい目に止まり、内容をまじまじと見てしまいます。

引用：広島県三原市「空の駅オーチャード」に「ミハリンとタコじい」ラッピング自動販売機が登場！｜コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社

3. サイネージ型自動販売機の事例

近年は自動販売機自体にマーケティング機能を持たせた、サイネージ型自動販売機も普及しています。今後マーケティングに有効活用される可能性が期待されています。

サイネージ型自動販売機

  1. マーケティング機能を有するサイネージ型自動販売機
  2. 自動販売機によるサンプリング機能も実証実験中

（1）マーケティング機能を有するサイネージ型自動販売機

引用：「次世代自販機」がデジタルサイネージアワード2011を受賞！｜PR TIMES

中でも特に注目されているのが、JR東日本が導入しており、2011年には『デジタルサイネージアワード2011」を受賞した大型タッチパネル付き自動販売機です。自動販売機を利用する人の性別や年代、また時間帯や気温に合わせて適切な飲み物を自動的におすすめしたり、飲料がどの年代や性別に購入されているかのデータを取得するマーケティング機能を有しています。

（2）自動販売機によるサンプリング機能も実証実験中

引用：【アドインテ】サイネージ型IoT自動販売機『AIICO（アイコ）』にて『株式会社CHARIS&Co.』の化粧品サンプルを『新宿ミロード』にて配布する実証実験を開始いたしました。｜PR TIMES

デジタルサイネージ型自動販売機の製造・開発を行う株式会社アドインテは、マーケティング機能を有した自動販売機『AIICO（アイコ）』に、サンプリング機能を実装させ、2023年5月に実証実験を実施しました。

新宿ミロードにデジタルサイネージ型自動販売機を設置、株式会社CHARIS&Co.の化粧品サンプルを自動販売機にて配布しています。利用者は事前にキャンペーン登録を行い、利用者自身の属性をデータとして提供し、自動販売機上でサンプルを獲得できる仕組みです。

上記のようにサイネージ型自動販売機を用いて無料のサンプリングを実施すれば、配布人員の手配不要で販促活動が可能です。自動販売機のデジタルサイネージを用いた広告手法は、今後様々な形で拡大していくでしょう。

4. 自動販売機広告のメリット3つ

自動販売機広告には3つのメリットがあります。今後自動販売機を使ったマーケティングにどのような利点があるか、検討しましょう。

自動販売機広告のメリット3つ

  1. 自動販売機前を通る人・利用者に広く訴求できる
  2. ラッピング広告はインパクトが高い
  3. 広告との接触回数が多く記憶に残りやすい

メリット1. 自動販売機前を通る人・利用者に広く訴求できる

自動販売機広告は、自動販売機前を通る人や利用者に広く訴求できる点がメリットです。近辺に住んでいる人が広告を日常的に視認するのはもちろん、たまたまジュースを買うために利用した人も広告を認識する可能性が高く、広い対象に自社商品やサービスを訴求できます。

メリット2. ラッピング広告はインパクトが高い

自動販売機のラッピング広告は、インパクトが強く目を引くため強い訴求力があります。ラッピング広告は特に遠くから見ても目立ち、気になった歩行者が近づいてきて広告を見てくれる可能性も高いです。

メリット3. 広告との接触回数が多く記憶に残りやすい

株式会社ダイレクト・ホールディングスの調査によると、自動販売機を使用する人の中で16.2％の人が週に1回程度自動販売機を利用しています。また11.7％の人は週に3回以上、ほぼ毎日利用する人は7.7％と高い頻度で利用しています。そのため自動販売機広告はユーザーとの接触回数が多く、反復性の高さから記憶に残りやすいです。

またラッピング広告は、自動販売機を利用しない通行人にも視認されやすいため、自動販売機を利用しない人にも反復的に視認され、内容を覚えてもらえます。すぐに購買行動につながらなくても、必要な時に広告の内容を思い出して利用してもらえる可能性が高まります。

5. 自動販売機広告のデメリット2つ

自動販売機広告は多くの人への訴求力やインパクト、そして接触回数が多いことでの反復性がメリットですが、デメリットについても理解したうえで掲出を検討しましょう。

自動販売機広告のデメリット2つ

  1. サイネージの故障や破損により広告が表示されないことがある
  2. 広告周辺にゴミを放置されやすい

デメリット1. サイネージの故障や破損により広告が表示されないことがある

自動販売機のサイネージが万が一故障や破損してしまった場合、広告が表示されない可能性があります。自動販売機は悪戯の被害や事故に遭いやすいためです。サイネージ自体が故障していると、せっかく掲出しても広告が表示されず効果が得られません。

万が一故障や事故による破損を発見したら、管理者へすぐに連絡しましょう。自動販売機の修理は業者が無償でしてくれるため、早期に故障や交換対応してくれます。また人気のない場所の自動販売機はイタズラ被害に遭うリスクが高いため、比較的治安が良い場所への掲出を検討しましょう。

デメリット2. 広告周辺にゴミを放置されやすい

自動販売機周辺はポイ捨てされやすく、広告の周りにゴミを放置されやすいリスクがあります。管理者が定期的に清掃してくれれば清潔に保てますが、管理者がゴミを清掃する頻度が低いと周囲にゴミが溜まり、印象が悪くなります。通行人に広告出稿者が自動販売機の所有者と誤解されるリスクもあり、ゴミを管理していない企業だと誤解され、ブランディングに影響するリスクがあるでしょう。

上記のデメリットを解決するには、ゴミ箱が設置されている自動販売機を選んでください。または清掃を定期的に実施しており、常に自動販売機の周りが綺麗に保たれている自動販売機への広告掲出を検討しましょう。

自動販売機広告の掲出でたくさんの人に自社商品をアピールしましょう

自動販売機を利用した広告はディスプレイ・ラッピング広告の2種類です。また記事で紹介したように、マーケティング機能を有した自動販売機の実証実験も実施されるなど、自動販売機広告分野は今後注目の広告媒体です。自動販売機広告は一般向けに広告枠をオープンにしていませんが、今度はより多くの企業が自動販売機を用いたマーケティングに取り組めるようになるはずです。

自動販売機以外にも通行者に自然に訴求できる広告をお探しの場合は、国内最大級の広告プラットフォームである『オーマッチ』にぜひお気軽にご相談ください。

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